「未来に急がないで」――4歳の栗ちゃんが教えてくれたこと

記事
占い

「癒すって、どういうことだと思いますか?」


心の中の小さな自分に
“愛してる”と伝えることでしょうか。

“もう大丈夫”と語りかけることでしょうか。

それとも…
“次へ進むこと”?

でも、もしその「次へ」の一歩が
ほんのすこし早すぎたとしたら――?

これは、私がインナーチャイルドのセッションの中で
はじめて“立ち止まらされた”出来事。

セラピストとして、そして一人の人間として、
心の奥で泣いていた子に、深く頭を下げた日のことです。

栗ちゃんとの出会いと、起こったこと


ある日のセッション。

クライアントの栗さん(仮名)は、
これまで何度も心と向き合ってきた方でした。

インナーチャイルドも、
何度も寄り添い、語りかけ、
涙を流し、少しずつつながってきた。

この日も、セッションは穏やかに進んでいました。

終盤に差しかかり、
私は「未来の栗さん」のビジョンを話しはじめました。

「これからのあなたは…」
「過去のあなたを乗り越えて…」

そのときでした。

突然、ぷつんと、電話が切れたのです。

よくある電波障害かもしれません。

でも…
このときの私は、いつものように再コールすることが
なぜか、どうしてもできなかったのです。

身体が重く、指が動かず、
「今はかけ直してはいけない」と
どこかから声が聞こえるような、不思議な感覚がありました。

栗ちゃんの声


その夜、
私はクタクタになって、眠るしかありませんでした。

そして夢とも現実ともつかないまどろみの中で、
栗さんのインナーチャイルド――栗ちゃんの声を聴いたのです。

「ずっと待ってた」
「やっと気づいてくれたのに…」
「どうして、未来に行っちゃうの?」

その声は、怒っているわけではありませんでした。
でも、寂しくて、悲しくて、
ただただ、「ここにいて」と願っている。

やっと「一緒にいよう」と伝えたばかりなのに、
私は未来の話をしてしまった。

栗ちゃんは4歳くらいの女の子。
ずっと暗い部屋で、声も出さずに耐えていた子です。

その子がようやく小さく手を伸ばしてくれたとき、
私はその手をちゃんと握らず、
未来に気持ちを飛ばしてしまったのです。

癒しは“次”じゃなくて“いま”


翌朝。

目が開かないほど涙のあとで固まったまぶたをゆっくりと拭い、
私は心の中で、栗ちゃんに深く謝りました。

「ごめんね」
「私が先に進みすぎてしまったね」
「もっと、あなたの気持ちを聞けばよかった」

そうしてようやく、栗さんにメッセージを送ることができました。

セッションでの“気づき”ではなく、
セッション後に起きた、私自身の“学び”として。

――癒しは、急がなくていい。

――未来を語る前に、「いまここ」で手を握ること。

――たった今、そばにいること。それがすべて。

今ここにいる、あなたへ


もし、あなたの中にも
“やっと声をあげようとしている”インナーチャイルドがいるなら、
どうか、耳をすましてあげてください。

未来を見なくていい。

光を探さなくていい。

その子は、ただ「そばにいて」と願っているだけかもしれません。

私たちはつい、
“次に進むこと”こそが癒しだと思いがちです。

でも、ときには…

“立ち止まる勇気”が、
本当の愛だったりもするのです。

あなたの中の子と話すために


今日のお話が、どこか心に響いたなら、
ゆっくり目を閉じて、
あなたの中の“小さな子”に声をかけてみてください。

「ここにいるよ」って。

もしそれでもうまくいかないときは、
セラピーの場という“安全な時間”で、一緒に向き合ってみましょう。

あなたが、
あなた自身と再会するために。



サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す ココナラコンテンツマーケット ノウハウ記事・テンプレート・デザイン素材はこちら