第213話 AIが、仕事の悩みに真面目に答えた

第213話 AIが、仕事の悩みに真面目に答えた

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コラム
最近、
スワローズのことばかり考えている。

今日の先発。
次の神宮。
順位。
選手の調子。

気が付けば、
仕事中も、
スワローズのことを考えている。

……

仕事に、
身が入らない。

そういえば最近、
仕事の連絡も、
減っているような気がする。

……
まずい。

たまに、
仕事関係の人から連絡が来る。

おっ。
仕事か?

と思ったら、
交流会のお誘い。

まあ、
交流会も仕事のうちだ。

新しい人と知り合えば、
仕事につながるかもしれない。

そう思って、
参加する。

そして、
帰ってくる。

……
誰とも交流していない。

私は思った。

交流会に行って、
交流していない。

AIに相談した。
「最近、スワローズのことばかり考えて仕事に身が入らない」
「仕事の連絡も減っている気がする」
「たまに来るのは交流会のお誘い」
「でも、交流会に行っても誰とも交流していない」
「どうしたらいい?」

AIは答えた。
「まずは、
仕事とプライベートの時間を、
明確に分けてみてはいかがでしょうか。

仕事中は仕事に集中し、
スワローズを楽しむ時間を、
別に設けることをおすすめします。」

……

私は思った。
誰だ、お前。

違う。

私は、
そんな正しい答えを求めていない。

もう一度聞いた。
「でも、
最近仕事の連絡が減ってるんだよ。」

これなら、
来るだろう。

AIは答えた。
「待っているだけではなく、
以前の取引先や知人に、
自分から連絡してみるのも良いと思います。」

……
正しい。

非常に、
正しい。

でも。
キレ太は?

もう少し、
材料を与えてみた。

「交流会に行っても、
誰とも交流できてないんだけど。」

これは、
対に来る。

交流会。
交流していない。

こんなもの、
キレ太の大好物である。

私は待った。

……

AIは答えた。
「最初から多くの人と話そうとせず、
まずは一人と話すことを、
目標にしてみてはいかがでしょうか。」

……

違う。

……

あれ?

今、
私が言った。

いつもなら、
ここでキレ太が、

「お前。」
「交流会に行って、交流してない。」

とか。

「仕事の連絡が減ったんじゃない。」
「お前が仕事してないだけだ。」

とか。
もっと酷ければ、

「スワローズの順位より。」
「自分の仕事を心配しろ。」

くらいは、
言ってくるはずである。

しかし。

何度聞いても、
AIは真面目だった。

仕事に集中しましょう。
自分から連絡しましょう。
一人でも交流しましょう。

……

全部、
正しい。

でも、
何かが足りない。

私は思った。

……
キレ太、どこ行った?

仕事をしていない私が、
AIに仕事の相談をしている。

その私を、
いつも仕事のように、
ボロクソに言うキレ太。

しかし、
今日は出てこない。

……

私は思った。
キレ太も、仕事してないじゃないか。

結論。
最近、
私は、
仕事に身が入っていない。

仕事の連絡も減っている。

交流会でも、
交流していない。

そして。
キレ太まで、仕事をしていなかった。
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