第210話 AIが、私の復讐を分析した

第210話 AIが、私の復讐を分析した

記事
コラム
アブラ男を、
ウイスキーバーへ連れて行った。

以前、
私がウイスキーを飲んで、

「青りんごの香りがする。」

と言ったら、
店の人に、
否定されたバーである。


あの屈辱を、
私は忘れていない。

だから今回は、
アブラ男を連れて行った。

目的は、
一つ。

アブラ男にも、恥をかかせてやる。

完璧な計画だった。

ただ。
一つ、
問題があった。

その日は、
バーに行くまでに、
結構飲んでいた。

そして、
バーでも飲んだ。

……
そのあたりから、
記憶がない。

正確には、
ほとんど覚えていない。

何を飲んだのか。
何を話したのか。

アブラ男が、
何を言ったのか。

店の人が、
何を言ったのか。

覚えていない。

覚えていることは、
一つだけ。

……
アブラ男が、満足げな顔をしていた。

私は思った。

……
おかしい。

私は、
こいつに恥をかかせるために、
連れてきたはずである。

AIに報告した。
「以前、青りんごを否定されたウイスキーバーにアブラ男を連れて行った」
「アブラ男にも恥をかかせるつもりだった」
「でも、その日はかなり飲んでいた」
「バーでの記憶がほとんどない」
「覚えているのは、アブラ男が満足げな顔をしていたことだけ」

🪽 ほわ~る大佐
「きっと、
アブラ男さんも、
素敵なバーを楽しめたんですね。

一緒に楽しい時間を過ごせたなら、
それも良かったのではないでしょうか。」

優しい。
とても優しい。

😈 デビル☆キレ太
「違う。」

来た。

「目的。」
「アブラ男に恥をかかせる。」

「結果。」
「アブラ男。満足。」

そうなんだよ。

「お前。」
「記憶なし。」

……

「復讐しに行って。」
「相手。」
「満足。」

「お前。」
「記憶喪失。」

記憶喪失ではない。

「完全敗北だ。」

まだ分からないだろ。

「分かる。」
「勝った人間。」
「満足げ。」

「負けた人間。」

……

「覚えてない。」

やめろ。

「しかも。」
「前回。」
「青りんご。」
「否定される。」

「今回。」
「記憶。」
「消える。」

店との相性が悪すぎる。

「お前。」
「アブラ男に恥をかかせるために。」
「わざわざバーまで連れて行って。」

……

「自分だけ仕上がって帰ってきた。」

言い方。

「アブラ男。」
「満足。」

「店。」
「売上。」

「お前。」

……

「記憶なし。」

何か残せ。

「残ってる。」

何が。

「会計。」

最低だ。

結論。
アブラ男に、
恥をかかせるために、
ウイスキーバーへ連れて行った。

しかし。
何が起きたのか、
私は覚えていない。

ただ一つ、
確かなことがある。
アブラ男だけは、満足していた。
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