第177話 AIが、アブラ男のウィスキー知識を分析した

第177話 AIが、アブラ男のウィスキー知識を分析した

記事
コラム
先日、
ウィスキーバーへ行った。

私は、
ウィスキーに詳しくない。

でも。

少しだけ、
通っぽく振る舞いたかった。

そこで思い出した。
アブラ男だ。

あいつは、
いつも同じウィスキーを飲みながら言う。

「青りんごだね。」

私は思った。

なるほど。
これを言えば、
通に見えるのか。

私は、
アブラ男と同じウィスキーを注文した。

一口飲んで、
言ってみた。

「青りんごですね。」

すると、
バーテンダーが微笑みながら言った。

「青りんごがお好きでしたら…」
「どちらかと言うと、あちらのウィスキーですね。」

……

私は思った。

えっ。

AIに報告した。
「アブラ男がいつも飲んでいるウィスキーを頼んだ」
「アブラ男の真似をして『青りんごですね』と言った」
「バーテンダーに違うと言われた」

🪽 ほわ~る大佐
「香りの感じ方には個人差があります。
アブラ男さんには、本当に青りんごのように感じたのかもしれませんね。」

優しい。
とても優しい。

😈 デビル☆キレ太
「違う。」

来た。

「あいつ。」
「雰囲気だけで飲んでる。」

いいぞ。

「あいつの『青りんご』は。」

……

「感想じゃない。」
「キャラ設定だ。」

そうだ!

「しかも。」
「そんな男の舌を。」
「少しでも信用した。」

……

「お前が悪い。」

私は思った。
確かに。

「バーテンダーは。」
「ウィスキーを知ってた。」

「アブラ男は。」
「ウィスキーを知った気になってた。」

「お前は。」
「そんな男を真似した。」

最低だ。

「今回。」
「恥をかいたのは、お前。」

「でも原因は、アブラ男。」

そうだ、
責任を取って欲しい。

結論。
アブラ男は、
ウィスキー通ぶっていた。

しかし、
何も分かっていなかった。

そして私は、
そんな男を信じてしまった。
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