職場で本音を言える相談相手がいる人の割合は?
ネットたまたま見つけた「ある研究所の調査結果」によると、「本音を言える相手が職場に1人存在する人」はおよそ50%だそうです。
これは幸福度調査における
「現在の生活に満足している(満足+まあ満足)」は52.0%。
という数値とたまたま一致しています。
人は無意識に「周囲と比較して真ん中以上でいたい」という欲求があるとすると、おおむねこういう結果になるのはおかしくない気もします。
言い換えると、この世の半数の人たちは、本音を言える相手が職場にいないということです。
では、家庭ではどうなるでしょう。
家庭で本音を言える人の割合は?
家庭内限定の正確な統計は少ないようですが、親子に関する調査では、
「親に言えないことがある」中学生は58.4%という情報がネットにありました。
また心理臨床の統計では、
「家族にこそ本音を言えない」
という現象はかなり一般的だそうです。
理由としては、
心配をかけたくない
期待を壊したくない
評価を失いたくない
関係悪化が怖い
など。
つまり、「家庭だから本音を言える」とは限らず、むしろ深い本音ほど家族に隠されるケースは珍しくないようです。
人間関係のストレスを感じている人の割合は?
以下もネット情報によりますが、厚労省系調査では、
「日常生活で悩みやストレスがある」約46〜50%
「仕事で強いストレスがある」74〜83%
その中でも原因上位は一貫して、
職場の人間関係
家庭での人間関係
だそうです。
また、
「人間関係をリセットした経験」38%
「リセットしたい」24%
という調査もあります。
したがって、
「慢性的に人間関係疲労を抱えている人」
は少なくとも3〜5割規模と見る研究者は多いようです。
これらの心理ストレスを解決するために何をしているの?
日本では主に以下の方法で対処していることが多いそうです。
我慢してやり過ごす
30〜50%
家族・友人に話す
30〜40%
睡眠・休息
20〜30%
動画・SNS・ゲーム
20〜30%
飲酒・食事
10〜20%
趣味・運動
10〜20%
距離を置く・引きこもる
10〜20%
転職・退職検討
10%前後
専門相談(カウンセリング等)
数%〜10%未満
特徴としては、
「根本対話」
より、
感情発散
気晴らし
回避
耐久
型が圧倒的多数です。
専門家のカウンセリングを受けたことのある人の割合は?
調査によってかなり差があります。
厳しめの推計では、
「人生で専門家カウンセリングを受けたことがある日本人」
は約6%前後とされることが多いです。
一方、近年のオンライン調査では、
「1回以上受けたことがある」
は34.8%という結果もあります。
この差が大きい理由は、
精神科受診を含むか
単発相談を含むか
オンライン相談を含むか
「正式な心理療法」に限定するか
で定義が違うためです。
ただ、継続的・本格的に専門カウンセリングを利用する人は、日本では依然少数派という点はかなり一貫しています。
カウンセリングを利用する人はなぜ少ないのか
主因は複合的です。
「病んだ人が行く場所」という偏見
他人に本音を話す文化的抵抗
効果への不信
料金負担
何を話せばよいかわからない
初対面への警戒
感情言語化の苦手さ
「我慢が成熟」という社会規範
問題を個人責任化しやすい文化
周囲に利用経験者が少ない
日本では特に、
「迷惑をかけない」
「空気を乱さない」
価値観が強く、深い自己開示が抑制されやすいと指摘されています。
また、多くの人は
「根本理解」
より、
「一時的安定」
を優先するため、
娯楽・回避・我慢で対処しやすい傾向があります。
欧米社会での心理カウンセリングの利用状況は?
欧米では、日本よりカウンセリング利用率がかなり高い傾向があります。
例えば、
日本:約6%
欧米:約50%前後
という比較もあります。
背景としては、
「心理支援は普通」という文化
自己開示への抵抗が比較的低い
個人主義的価値観
セラピー文化の普及
学校・企業で心理支援が身近
「助けを求めるのは弱さではない」という認識
などがあります。
一方、日本では、
関係調和
我慢
空気を乱さない
本音を隠す
価値観が強く、援助要請への心理抵抗が大きいとされています。
ただし欧米でも、
「深い自己理解まで到達する人」
は一部で、多くは
不安軽減
感情整理
ストレス対処
目的です。
カウンセリングを受けるメリットは?
主に以下です。
感情整理
頭の中の混乱を言語化できる
客観視
思考の偏りや悪循環に気づきやすい
孤立軽減
「一人で抱えている感覚」が減る
行動整理
問題を分解し、優先順位を整理できる
自己理解
繰り返す対人パターンや感情反応を理解しやすい
ストレス軽減
抑圧感情の表出で心理負荷が下がる場合がある
再発予防
対人関係や感情調整の癖を把握できる
研究的には、
特に
認知行動療法
対人関係療法
支持的カウンセリング
などは、うつ・不安・ストレス軽減に一定のエビデンスがあります。
もっと前向きな効果は?
近年の心理学は、「苦痛を減らす」だけでなく、
人生の意味感
自己実現
創造性
主体性
人間関係の質
持続的幸福感(well-being)
まで扱う方向に広がっています。特にPositive Psychologyの影響が大きいです。
例えば、
「本当に望んでいた生き方」に気づく
他人基準ではなく自分基準で判断できる
対人関係のパターンが変わる
自分の強みや没頭感を発見する
“安心”ではなく“充実”を感じる
などです。
単なるストレス解消より、
「自分という存在を統合していく過程」
に近い考え方です。
幸福研究では、
幸福は快楽だけでなく、
関係性
意味
没頭
達成
で構成されるとされます。
カウンセリングを上手に活用できる人は柔軟性が高い?
いまの日本社会では、人間関係のストレスでヘトヘトになってしまっている人の割合が多いです。
カウンセラーがいらない世の中だったらいいのに。
でも、世の中が激変していて、私たちの脳がそれに追いついていません。
そのことによって、様々な心理ストレスが私たちを悩ましています。
この問題は、家族や親戚や友人の存在でなんとかなるものではないような気がしています。
だって皆さん。
今この社会が
”人類史においてどういうタイミングにあるか”
を考えていますか?
人類史として眺めると、人類はこの数十年で”生物としての奇跡的な段階”に移行しています。
そのことに気が付かないで”私たちの脳内の仕組み”をそのまま起動させているから、私たちはどんなに頑張っても安心できない状況にあります。
そのことをふまえて相談に乗ってくれる身近な存在がいてくれていますか?
むしろ、あなたがそういう存在となって、家族や大事な人たちを助けてあげてください。
そのためなら私は精一杯のサポートをします。
カウンセリングを通じて対話力を鍛えて欲しい
穏やかな深い対話を経験したことがありますか?
どんな気持ちや考えも、遠慮しないで自由に表現できる心理状態での対話。
これをカウンセリング以外で経験したことのある人は極めて稀(まれ)です。
こんなに科学が発展し、衣食住の悩みが消えているのに、それでも人類は相互理解が難しいのです。
いや、実は相互理解ができないのは”人類”ではなく、この日本社会に特有の現象かもしれません。
人と話すのが怖い。本音なんて言えない。
それが当たり前の社会だったら、これ以上、幸せな社会にはなれません。
人はどれほど物質的に豊かになろうとも、”一人では生きていけない”からです。
ぜひ”穏やかな対話”を体験して、それを夫婦や親子関係のなかで実践してみてください。
それができてはじめて、人類は心の幸せに手が届くところまで来たということになります。
つまりこれは、私たちが乗り越えなければならない課題なのです。
あなたに期待しています
人からされたことはできても、されていないことはしにくいです。
特に対話の問題はそう。
幼児期に親から否定ばかりされた人は、対話の際に無意識に自分を防衛したり、他者を否定する傾向が強めにでます。
逆に、親から肯定された人は、リラックスしやすく、他者を肯定しやすくなります。
核家族化、共働きの増加、スマホの普及などの影響だと言われていますが、その社会的な悪影響はかなり深刻なものになりつつあると、カウンセラーとしてとても不安を感じます。
家庭で深い対話をしてください。最近は家庭での対話時間が短くなっています。
対話時間を増やすだけで世の中全体が良い方向に変わります。
その実践のためには、あなた自身が質の深い対話を経験し、対話の価値を理解している必要があります。
「カウンセリングなんて・・・」
と思うのなら、少なくとも一度は経験しておいていただきたいです。
もし今、モヤモヤした気分になっていたとしたら、ぜひどうぞ。