私、こちらでは心理相談が多いのですが、もう一つの顔は、風営法の世界に詳しい人です。
風営法の影響を受ける様々な業種の、現場・経営者・管理部門から心理と法務の相談を受けています。
バーやクラブ、麻雀、パチンコ、ゲーセン、そして性風俗営業も絡みます。
企業法務とは別の、一般の方からの相談では、
「店をやめたいがやめられない。」
という相談もあります。
アルバイトで悪質な業者に引っかかってしまった学生さんもいました。
「店をやめたら親にばらすぞ。」と脅されているケースもけっこうありました。
若いから悪い人たちの意図が読めないし、メンタルが弱めだと付け入られます。
どうにか脱出できて、今では普通の社会人として過ごせている人もいますが、心のダメージを受けて、未だに心のペースをつかめていない人もいます。
業者さんのなかには、人間味のある人もちゃんといますが、どうしようもないクズもいます。
昨年、風営法が改正されて、悪質な業者に対する罰則が強化されました。
でも、それで被害がどのくらい減るのか。
私はあまり期待していません。
どうせ網の目をかいくぐって商売するだろうし、引っかかる人は何度でも引っかかります。
だから私としては、親である皆さんにお願いしたいです。
家庭での対話の質を高めてください。
お子さんが、どんなことでも本音で伝えられるような親であってください。
そのためには、お子さんの言動を否定しない習慣を身に着けてください。
社長さん、お医者さん、弁護士さん、大企業の管理職の方。
そういう親も、知らぬ間に風営法の世界と関係していることがあるのです。
否定しないでも子育てはできます。実際に私はそうしてきました。
クズに引っかかってしまう人は多くの場合、家庭で肯定された経験が不充分です。
信頼できる人との対話が少ないということは、この世界に対する情報が偏って適切な判断をしにくいということでもあります。
カップラーメンしか食べたことがない人は、カップラーメンが最高の食事だと思えてしまうのです。
自分を本当の意味で大事に思っている人との深い対話をしているか。
これが人生にとってどれほど大切であるかをご理解ください。