これから子育てをする方に注意してほしいのは、子どもが中学校に入るころまではお子さんの前で夫婦ゲンカをしないでほしいことです。
どうしてもケンカをするなら、お子さんに悟られないように配慮してください。
そして、お子さんの前で相手の悪口を言わないでください。
不安定な夫婦関係は子どもの心の成長に重大な影響を及ぼし、お子さんが大人になってからの人間関係とも密接に関わります。
そして、夫婦関係を良好に保つカギを握るのは男性、つまり夫の生き方です。
しかし、現代社会では夫や父親の在り方がゆらいでいるようです。
その理由はいろいろあるでしょうが、それはさておき、皆さんに聞いてみたいことがあります。
妻と子を持つ男性は、妻と子、どちらを優先して守るべきか。
世間ではどちらの考え方が多いのでしょう。
AIに聞いたところでは、これについて信用できるデータはないようですが、妻より子を優先すると言う人が多いという回答がでました。
妻と子、どちらを優先するかについて、僕はこのように考えています。
人間の母親は子供を最優先で守ろうとする。
これが真実であるなら、夫は子より妻を守ればよいのです。
つまり、夫は妻を守り、妻は子を守る。
これが人間という生物における家族関係の安定的な状態だと僕は考えています。
ならば、夫は育児を妻に任せ、基本的には口出ししない方がよいのです。
育児において妻が夫に助けを求めたときには、夫は妻のために育児を助ける。つまり妻の指揮下で夫は育児を行う。これが安定的だと思います。
もちろんどんな法則にも例外はあるでしょうし、この話もあくまで仮説です。
そんな考え方は古い。時代に合わない。
はい。そういう声が多いことは承知していますが、僕は世間がどうあろうと自分の人生が大事で、家庭円満の楽しい時間を過ごしてから死にたいので、そういう声はどうでもよいです。
でも、そういう世間の声の影響で家族関係が不安定になっている人が多いから、僕の説がちょうど合っているかもしれない誰かのために、僕の考えを伝えています。
なお、ここで僕が言う「守る」というのは「命をかけて守る」という意味です。
母親は子どもを産むまでに死亡するリスクを抱えます。
「産褥死」という言葉があります。
*産褥死(さんじょくし)とは、出産に関連して母体が死亡することを指します
現代の妊産婦死亡率は出生10万あたり約3人ですが、原始時代の女性は生涯で10〜15%程度が出産関連で死亡したそうです。これは現代人の数百倍の死亡率です。
男性は産褥死のリスクを負いませんが、代わりに狩猟や戦争や危険な作業での死亡率が高くなります。
母親は子どもを産み育てるために命をかける。
父親はその妻を守るために命をかける。
それは、妻を守るということは、妻の心理状態を守ると言うことでもあります。衣食住が足りている現代の日本社会では、心の安全を守ることが「守る」ことになります。
なぜなら、現代社会では心のダメージで命を落とすことは珍しくないのです。
つまり、夫が妻の心を守ることを最優先にしている状態で、家族関係は安定しやすいのです。
女性が実際に子供を産み育てているかどうかは気にしないでください。
女性は産み育てる生物的な機能を持っていて、男性は女性を守る機能を持っている、と考えてみましょう。
妻を守るためには妻の周辺の環境を理解し、妻の感性や思考のクセを的確に理解する必要もあります。つまり、妻との適正なコミュニケーションが重要です。
このように考えてみると、夫婦ゲンカというのは夫に問題があるということになります。
夫婦ケンカの相談にのっていると、
「あんな妻の肩を持つなんておかしい。」
という反応をする夫がいるのですが、私が選んだ奥さんではありません。
あなたが選んだ奥さんですよね。
「普通の妻は・・・」「一般的な女性なら・・・」という考えはゴミ箱に捨てましょう。ほかの女性がどうであろうと、あなたが選んだ奥さんを守るのです。
夫は命をかけて妻を守る役割である以上、ケンカを円満に解決できないのも夫の力不足ということです。
僕はこの考えで夫兼父親をやってみて25年になりますが、夫婦関係はとても安定しています。
妻の心が乱れて僕に文句を言ってきても、それを真に受けて怒ることはありません。むしろうれしくなります。
そういうときは「ごめんねえ。」と優しく反応し、気分が落ち着くまで穏やかに振舞います。
妻の話す内容が正しいかどうかは気にしないで、ひたすら気持ちに寄り添います。
妻が愚痴や文句を言えば、常に穏やかに「ふむふむ、そうなんだね。」と最後まで肯定的に気持ちを聴きます。
僕が意見を言う時には命令的ではなく、僕はそう思ってしまったよ、という第三者的な表現をとります。
妻に対し要望があるときは、命令ではなく、お願いの態度で選択肢を提示します。
妻が無理をしていないか心理状態にも気を配り、いつも感謝し、笑顔を絶やさないようにします。
妻にとってどういう言動がほどよいか。僕がどういう態度のときに妻の気分が心地よいか、どういう時に不快に感じるかを聴きながら、自分の言動を調整します。
つまり、僕の言動は奥さんのために調整した結果なので、ほかの女性では通用しないかもしれません。
だから、ほかのご家庭で僕の言動の真似をしても無駄かもしれません。
これらは、僕の子供を命をかけて産み育ててくれる大事な人を守るために大事なことだと思います。
僕の人生の全ては妻の心の安定のため。妻の幸せのためにあると考えています。
それはぜんぜん苦痛ではなく、不満もなく、そうすることが夫としての生きがいであり喜びです。
これを読んでいる人の中には、
「いやいや、うちの妻はお宅の奥さんのような妻ではないのですよ。」
などと思う方もいるでしょうが、僕の妻だって心理状態が不安定なときや、理不尽な態度を取るときがあります。
他人から見ても、教養は豊かな方ではないし、冷静なタイプでもないし、家事が得意でも育児に自信があるわけでもない、おそらくスペック的には(悪い意味ではなく)標準以下の女性かもしれません。
不安になって取り乱すことは、むしろ一般の女性よりもはるかに多かったです。だからこそ僕は心の安定を最優先にして、それ以外のことはどうでもいいという方針で妻に接してきました。
そのせいか、妻は子どもにたいして常に穏やかで、怒ることはほとんどなく、いつも笑顔で接していました。イライラしたら感情を夫にぶつけるシステムがちゃんと機能していますから。
子育てにおいては一切の期待をしないで、子どもの個性と自由を尊重してきました。そのせいかどうか、親子関係も常に円満でした。
夫婦ゲンカになりそうなときこそ、夫はひたすら妻の気持ちに寄り添い、妻を守る態度を貫くチャンス。つまり、腕の見せ所です。
これを貫きますと、妻の方もやがて安心して、思ったことを遠慮なく何でも夫に言えるようになり、そういう夫を特別な存在と認めてくれて、夫が早死にしないように、あれこれを気遣いをしてくれます。
夫は自分のことをよく理解し守ろうとしてくれる。
夫がいてくれるからこそ、どんなときも安心できる。
という心理状態で妻が過ごせるようにすること。
これを夫が実現できれば、妻は安心して子供を守り、余ったエネルギーで夫にも配慮してくださるわけです。
夫婦喧嘩をしている男性にご理解いただきたいこと。
妻が理不尽な態度を取っているときは、夫の度量を見てもらうチャンスなのです。
その絶好のチャンスを無駄にしているのはもったいないです。
妻がおかしいとき。理不尽なとき。
そういうときこそ妻をしっかり守り、安心させてあげられる、つまり夫の価値を見てもらう絶好のチャンスなのです。
理屈や正義論を振りかざすのはお子ちゃまがやることです。
大人の男性がすることではありません。
命がけで<今の奥様の心>を守ってください。それは奥様の特性をよく理解し、こちらがそれに合わせることです。それ以外のことで自分の力を見せつけても良い効果はありません。
たとえば、学歴、肩書、経済力、暴力で妻の心を支配したり、興味を引いたり、駆け引きしたりしようなんて考えは、男のクズだと思っておいてください。
言い換えれば、学歴も肩書も経済力も体力も、たいして重要ではないのです。
え?そんな頼りない男とは結婚したくない?
はい。そういう女性もいらっしゃいます。
それも人生ですよ。
僕は確かに世間的には頼りないでしょうが、僕は世間がどう思うかは気にしないようにしています。そして、僕を選んでくれた妻に感謝しています。
それから・・・。
「自分は妻のために精一杯やっているがぜんぜん報われない。」
「努力しだけれど無駄だった。」
という方もいらっしゃいます。
でも、結果や見返りを期待している時点で僕とは違います。
妻を選んだ以上、その妻のために全力をそそぎ、その努力が全部ムダであっても構わない。
そもそも結果なんて関係ないし、なんの期待しない。妻の安心のために精一杯の試行錯誤をすればいい。
僕はそういう気持ちで生きています。
当初はいろいろ思いましたよ。これでいいのかな?と迷う時もあったかもしれません。
でも、僕は僕を選んでくれた奥さんを大好きで、変なところもダメなところもまるごと好きで、結果として僕が見捨てられてもいいし、一緒に死んでもいいと思います。
世間の皆さんはそれを気持ち悪いとか偽善者だとか思われますか?
でもね、僕はこう思います。
僕の脳内に遺伝的に仕込まれているアプリが本能的にそうさせているのであって、僕はそのアプリをよいものだとして受け入れているだけだと。
皆さんにも同じアプリがインストールされているんじゃないかな。
あとは起動させて使うか使わないかでしょう。