家族の身に何かがあった時、誰しも感情的に揺さぶられたり、
またそのことで自分自身の体調を壊してしまったりすることってあると思います。
そんな時にもホメオパシーのレメディは、身体だけでなく、感情や精神の安定の
手助けをしてくれます。
今回も海外のケースから一つのレメディをご紹介します。
38歳女性
〇主訴
肥満、虚弱、情緒不安、ホルモンバランスの乱れ
〇経緯
・出産後に、避妊注射を打ったことから生理が止まり、肥満、体のだるさ、
全身のむくみ、子宮の腫れの症状が出始めた。
・夫はアルコール依存症で、リハビリセンターに入院し禁酒したものの、
再び飲酒を始めた。
〇身体症状
・ひどい倦怠感
・骨や関節の痛み
・不眠で、頭がぼんやりしている、めまい
・おなか、腰回りの腫れ、痛み
・息切れがひどく、歩けない
・痰の絡む咳が出ている
・無月経
・暑さに耐えられず、喉がよく乾く
〇精神症状
・子供が二人もいるが、夫のアルコール依存症のために、
これからの生活に不安を抱いている。
「夫に何かあったら、全部自分でやらなきゃいけないのか?」
・「将来、どうしたらいいのか」頭の中をぐるぐる回っている
・頭が真っ白になり、凍りついたように身体や筋肉が凍りつく
・外に出て、どこかに行きたいけれど、出ていけない
家のことはわかるけれど、外のことは何も分からない。
大きな問題が押し寄せてくるような感覚。
「外の世界を見たことがない。どうすればいいのか?
どうやって子育てをしたらいいのか?
農場があるけれど、農業をしたことがないし、金銭的な取引もしたことがない」
・どうすれば楽になるか
神の名を唱える
近所の人とおしゃべりをして、映画を見る
全身に多くの症状を抱えていて、病院を受診する場合、
通常であればそれぞれの専門病院に行って診てもらうことになるのですが、
ホメオパシーではこれらの身体の症状や今感じていることを総合的に捉えます。
この女性の精神的な特徴は、
「外の世界」に不安を抱いていることです。
家の中のことだけをやってきていたために、
「夫の代わりに私が働いてやるぞ」というような肝っ玉母ちゃんのような気質は
全くありません。
ただどうしたらいいか分からず、
「外の世界」の恐怖を目の前にフリーズしてしまっている状況です。
このケースに使用されたレメディは、
Cannavis indicaカンナビス(インド大麻)でした。
(ホメオパシーのレメディは物質が残らないほど希釈されています。)
Cannavis indicaカンナビスは、医療で麻酔薬として使われており、
月経に伴う腹痛や陣痛やうつ病、喘息、不眠症などにも使用されています。
大麻をドラッグとして使用した場合、
喉の渇きや手の震え、歩行のふらつき、多幸感や時間がゆっくり過ぎる感覚があり、
思考力の低下や不安やパニックも引き起こします。
長期的に使用すると咳や痰などの呼吸器に症状を発症し、
不眠や抑うつ状態に陥ります。
この女性の症状はまさしく、Cannavis indicaカンナビスを摂った症状を同じでした。
厚生労働省のHP「大麻乱用者による告白」に
「初めて吸った大麻に頭がぐるぐるとした」ともありました。
Cannavis indicaカンナビスのマインドは、
自分が弱いと分かっていて、
外の世界の恐怖に立ち向かう準備ができていないと感じています。
自分の家で美しい世界を妄想するにとどまり、孤独を紛らわせます。
まるでヒッピーの人たちが群がって、色鮮やかな服を身にまとい
音楽を奏でながらマリファナを吸っているような感じですよね。
Cannavis indicaカンナビスの身体症状の一つに頭痛があるのですが、
「頭頂部が開いたり閉じたりする感覚」というものがあります。
「外に出たいけれど、外に出れない」そんな感情を表しているようにもみえます。
この女性はCannavis indicaカンナビスを処方され、
症状が少しずつ軽減し、8か月後にはかなり改善されたようです。
このように、ホメオパシーは身体の症状のみだけでなく
感情、精神その人の全てを捉えて、レメディの選択をします。