人は、わかってほしいのではなく、わかろうとしてほしい

人は、わかってほしいのではなく、わかろうとしてほしい

記事
コラム
「どうせ言っても、わかってもらえない。」

そう思ったことはありませんか?

恋愛でも。
仕事でも。
家族でも。

勇気を出して気持ちを伝えたのに、

「気にしすぎだよ」
「考えすぎじゃない?」
「こうすればいいのに」

そんな言葉が返ってくると、
余計に寂しくなることがあります。

私たちは、

「わかってほしい」

と思っているようで、もしかすると、
少し違うものを求めているのかもしれません。

例えば、外国人と話した経験はありますか?

私は海外へ行くことがたまにありますが、
その国の言語を完璧に話せるわけではありません。

その国の人々もまた、
日本語が話せるわけではない。

だから、現地でのコミュニケーションは
単語を並べたり、
スマホの翻訳を使ったり、
身振り手振りを交えたり。

もちろん、文法はめちゃくちゃ。

そんなことをしながら、
お互いになんとか伝えようとします。

言いたいことも、
全部は伝わっていないかもしれない。

それでも、言葉は通じなくても、
気持ちだけは通じることがある。

「あ、この人、私にこういうことを 伝えているんだ。」
それが、ちゃんと伝わってくるからです。

逆に、国内で日本語を話す者同士なのに、
言葉は通じているのに、
まったく気持ちを分かってもらえない。

そんな思いをすることも、
しばしばあります。

たぶん、
人は、完璧に理解してほしい
わけではないのだと思います。

そもそも、
育った環境も違う。
経験してきたことも違う。
大切にしているものも、違う。

だから、
他人の気持ちを100%理解することなんて、
本当は、誰にもできないのかもしれません。

それでも、
「あなたのことを知りたい」
「どう感じたのか聞かせてほしい」
「全部はわからないけれど、わかろうとしているよ」

そんな姿勢を感じた時、
私たちは、
安心したり、
救われたり、
もう少し話してみようと思えたりします。

欲しかったのは、
正しい答えでも、完璧な理解でもなく——
「わかろうとしてくれる気持ち」。

それだけなのかもしれません。

これは、
相手に対してだけではなく、
自分自身にも言えることなのだと思います。

「なんで私はこんなことで悩むんだろう。」
「どうして気持ちを切り替えられないんだろう。」

そうやって、
すぐに答えを出そうとしたり、
自分を責めたりしてしまうことがあります。

でも、
他人の気持ちを理解するのに
時間が必要なように、
自分の気持ちを理解するのにも、
時間がかかることがあります。

だから、
無理に答えを出さなくてもいい。
すぐに理解しようとしなくてもいい。

「まだよくわからないけれど、わかろうとしてみよう。」

自分の気持ちに耳を傾けることから始めてみる。

それだけでいい、と私は思っています。

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