long ago‥(人˘ ˘*)
中学生だったある日
上着のポケットから
身に覚えのない「千円札」が出てきたんです
まぁ恐らく自分のお金です
無意識に入れていて、
ナチュラルに忘れたんだと思います
そんな思いがけない某紙幣との出会いに私は、
「ラッキー♪」な気持ちになりました
もともと自分のお金(のはず)なのに、
「得しちゃった♡」的な
そう思うと愛着がわいてきて
「これは使っちゃいけない」と、
急に、その千円に対して特別な感情を持ちました
そして私は
その「千円札」のど真ん中に
「2年A組 山口真琴」と‥
名前を書く、という暴挙に―――φ(-`ω´-*)⁼³₌₃
しかし考え方によっては、
そんな「名前入り」のお金はそうそう使わないですし、
浪費を回避するためにはある意味いい作戦だったと思います
ですが、どうも私は
劇的な再会を果たした大切な千円札(署名済み)の存在を再び忘れ去る
という、非常に残念な記憶力の持ち主だったようで
その日の感動と決意は
いつしかきれいさっぱり頭の中から消えていました
* ゚ ゜゚ *+:。:+* ゚ ゜゚ *+:。:+* ゚ ゜゚ *+:。。:+* ゚ ゜゚ *+:。:+* ゚ ゜゚ *
そして、
とある日のホームルーム
* ゚ ゜゚ *+:。:+* ゚ ゜゚ *+:。:+* ゚ ゜゚ *+:。。:+* ゚ ゜゚ *+:。:+* ゚ ゜゚ *
それは、クラスで給食費を集めた時だと思います(手渡しの時代)
中2の私は、「お母さん」に持たされた「給食費の袋」を手に、
先生が来るのを待っていました
すると
同じクラスの「てっちゃん」が
突如私に
「おーいww、お前の千円出てきたぞww!」と
教室中に聞こえる大きな声で
いかにも不吉な展開しか想像できないようなことを
言ってきました
は?(-"-)?
「お前の千円」??
‥‥
は‥???(-"-)???
と思いつつも、
微かに嫌な予感がしたので
てっちゃんの席に近づきその手元にある千円札を見てみると‥
あ‥
あなたは‥
あのときの‥
わ た し の せ ん え ん さ つ !!!
(2年A組 山口真琴)
↑
さすがに一瞬で過去の記憶が呼び覚まされました
そして整理しました
数週間前のあの日‥
●思いがけずポケットから出てきた千円に感動する(回想)
●特別な感情を抱く(記憶)
●安易に使わないようにという決意で名前を書く(後悔)
↓
●その事実を忘れる(←)
↓
●あっさり近所のスーパーで使ってしまう(憶測)
●それをてっちゃんのお母さんがお釣りとして受け取る(推測)
↓
●てっちゃんの給食費となって、今袋の中から現れる(現実)
こんな奇跡が、
遠い昔にありました
本当にビックリしました
おわり