脱公務員キャリアコンサルタントのしーもです。
そもそもキャリアとは、いったいどういうものなのか、知ってるようでよく理解できていない人も多いと思うので、改めて
■キャリアの語源は「轍(わだち)」
「キャリア(career)」という言葉の語源は、ラテン語の**“carraria”**に由来しています。
これはもともと、「馬車が通る道」や「轍(わだち)」を意味する言葉でした。
つまり、「人が通ってきた道筋」「足跡」といったニュアンスがもともとの意味なのです。
一般的には、キャリアというと「仕事」に関連した言葉として使われることが多いイメージですが、語源に立ち返ると、決して仕事だけを意味するものではないことがわかります。
仕事だけに限らず、プライベートも含めた人生そのものの「轍」「足跡」がキャリアだということですね。
■キャリア=“職歴”ではない
「キャリア」と聞くと、「職歴」や「スキルの積み重ね」というイメージが強いかもしれません。
「華やかなキャリアを歩んできた」「キャリアウーマン」などの言葉もあるため、どこか“成果”や“実績”を指しているように感じられがちです。
また、公務員の世界では、キャリア官僚とか、キャリア・ノンキャリアなどといった肩書のような使われ方をしているので、余計にキャリアという言葉が自分事として捉えられていないような側面もあるのかもしれません。
しかし、キャリアとはもっと広く、もっと深い概念です。
それは、これまで自分が選んできた道、経験してきたこと、育んできた価値観、さらに言えば、「いま何をしていて、これからどう生きたいか」という現在と未来のストーリーも含めて“キャリア”です。
■キャリアに無自覚??
誰しも仕事やプライベートで辿ってきた人生の足跡はあるはずです。
しかし、それをキャリアと認識していない、できていないので、自分の中に刻まれた轍=キャリアと思っていないことも多いと思います。
ただ、歩いてきただけ。
淡々と仕事してきただけだから、そんなキャリアと呼べるようなものなんて……
誰かに誇れるような大きなプロジェクトを任されたりしたこともないし……
強みと言えるような得意なこともないし……
自分に対してこのような印象を持っている人は少なからずいらっしゃいます。
自分の中にある経験や強みに対して自覚していないという状態ですね。
キャリアコンサルタントが行うキャリアコンサルティングの場面では、自己理解の促進の一環として、これまでの経験の棚卸しを支援することがあります。
「ジョブカード」と呼ばれるツールを使うことで、これまでどのような経験をしてきたのか、そこで得た強み・得意はどのようなものがあるか、そういったことを一緒に考えることによって、自分だけではなかなか気づけなかった自分の中にある轍・キャリアをより鮮明にして自身のキャリアとして顕在化させることができます。
ジョブ・カードはキャリア形成や求職活動で生涯活用できるツールです。
ジョブカードは一人でも作成はできますが、キャリアコンサルタントのようなカウンセリングスキルを持った専門家と一緒に作成する方が、自分では気づかなかった強みや経験を幅広く棚卸しすることができます。
仕事だけに留まらず、プライベートの経験も含めて、自分の中にどんなキャリア=轍が刻まれているのか、振り返ってみてはいかがでしょうか?
公務員を辞めることになって、私も改めて自分の強み・得意・経験なども棚卸しをすることになりましたが、現職の時にこそ、キャリアを自覚するためにも定期的にやっておけばと思いました。
人事評価も大切ですが、キャリア意識が希薄になりやすい公務員にこそ、計画的なキャリア研修やジョブカード作成を導入した方が、ワークエンゲージメント向上、離職防止のためにも効果的だと思います。