フクロウカフェの問題

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こんにちは、司法書士・ペット相続士の金城です。

犬カフェや猫カフェなど、動物と触れ合うことができる動物カフェが人気になっていますね。フクロウカフェも人気のようです。

ところで、フクロウは本来、夜行性の猛禽類で、神経質な動物です。

フクロウカフェでは、フクロウは脚に足枷をはめられているため、飛ぶことはもちろん、自由に移動することもできない状態になっています。

また、つねに照明に照らされて隠れる場所もなく、至近距離で人目にさらされたり触られたりする状況が続くことで、ストレスで衰弱するフクロウが少なくないといいます。

フクロウカフェでの展示の在り方について、大阪市の【まねき猫ホスピタル】院長である石井 獣医師は次のように指摘しています(以下、引用)。

「フクロウの本来の行動様式を知って、展示を変えないといけません。
拘束し続けるのではなく、飛びたいときに飛ばせてあげる。
人が来ても隠れてもいいような環境で見せるべきです。
旭山動物園のように、行動展示型にして、運がよければ、フクロウが見ることができるけれど、そうじゃないときもあるということです。」(引用終了)。

現状では、多くのフクロウカフェは、見せ物小屋のようになっています。
フクロウの本来の生態・行動様式に反する展示では、静かな虐待になります。

現在、ペットショップの犬・猫展示や犬・猫カフェの展示時間には、動物愛護法により数値規制が設けられています。
「展示時間が6時間を超えるごとに、その途中に展示を行わない時間を設けること」という規制です。

ペットショップで、犬・猫の展示のケージにスクリーンが掛けられていて、「現在お休み中」と表示されていて、犬・猫を見ることができないことがありますが、これは数値規制のためです。

しかし、犬・猫以外の動物の展示時間には規制がないのが現状です。

フクロウカフェでのフクロウの展示の在り方は動物虐待といえるもので、動物福祉(アニマル・ウェルフェア)の観点から、動物愛護法の早急な改正が求められるところです。


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