私はAIを使いながら、未経験からAndroidアプリを作りました。スマホ依存を断ち切るためのアプリです。普段はAIを使った制作代行をしています。
「スマホの使いすぎは、言えば直る」と、多くの親は信じている。でも言い続けた親ほど、あるときこう気づく——注意するたびに関係が悪くなるだけで、何も変わらない、ということに。夜中の1時、子どもはまだスマホを握っている。
あなたの家に、こういう夜はないだろうか
リビングの電気を消した後、子ども部屋からかすかに光が漏れている。スマホの画面の明かりだ。「もう寝なさい」と声をかける。「わかった」と返ってくる。でも10分後、また光っている。
このループを、何百回繰り返しただろう。
怒鳴っても、取り上げても、泣いても——しばらくすると、また元に戻る。そうして親は疲弊し、やがて「もういい」と言えなくなっていく。
その夜を、30秒の映像にした
私はこの場面を、StepLockのCM動画として制作した。台本も、ナレーションの声も、映像も、BGMも——全部AIだけで作った。
StepLockは、私が実質10日で未経験から作ったAndroidアプリ(Androidスマートフォン向けのアプリ)だ。「100歩歩いたら1分だけ、指定したアプリが使えるようになる」という仕組みで、スマホ依存を物理的に断ち切ることを目的にしている。
アプリが完成して、Googleの審査も通過した。そこで初めて気づいた。
作ることと、伝えることは、まったく別の話だ。
Claudeと台本を設計した
最初に私がClaudeに投げた問いはこうだ。「子育て中の親が、夜中に子どものスマホを見て感じる疲弊感を、30秒で表現するとしたら?」
Claudeはすぐにいくつかの方向性を返してきた。情報量で訴えるパターン、感情に直球で切り込むパターン、ドキュメンタリー風のパターン。私はそれらをじっくり読んで、全部を採用しなかった。
感情を動かすのは情報量ではなく、余白だと思ったからだ。
Claudeと対話しながら絞り込んだ末、台本は7行になった。
夜中の1時。子どもは、まだスマホを見ていた。
「また注意しなきゃ」のループ。
しばらくして。
静かな夜が、戻ってきた。
StepLock、まもなく発売予定です。
セリフが少ないほど、見る人が自分の記憶を重ねてくれる。Claudeがその言葉を教えてくれたわけではない。でも、Claudeと考え続けたから、私がそこにたどり着けた。
音声も映像も、AIが生成した
ナレーションの声は、Fish Audio(AIが自然な人間の声を合成するツール)で生成した。私が指定したのは「感情を抑えた、静かな声」だけだ。スタジオも、声優も必要なかった。
映像はPythonスクリプト(プログラムの指示書)を使ってレンダリング(映像として書き出すこと)した。薄暗い部屋でスマホを見る人物のシルエットを、CG(コンピューターで描いた映像)で描き、音声と合わせた。
BGMはClaudeが複数の候補を提案し、私が最終的に一曲を選んだ。著作権フリーの楽曲だから、商業利用にも問題ない。
制作の流れを通じて、役割分担は一度もぶれなかった。私が判断し、Claudeが実行する。 そういう構造だ。
完成した動画を見て気づいたこと
完成した動画は36秒だ。
映像として見ると、言葉で説明するよりずっと早く、ずっと深く刺さる。「夜中の1時、子どもがスマホを見ている」という場面は、それだけで親の記憶を引っ張り出す力を持っている。私はそのことを、動画を実際に作るまで知らなかった。
アプリを作ることと、アプリを伝えることは別のスキルだ。でも今は、どちらもAIと一緒に一人でできる時代になっている。
▼ CM動画はこちら(30秒)
StepLockは現在テスター期間中で、一般公開はその後を予定しています(¥300)。
「自分のサービスや商品をこういう映像で伝えたい」という方は、お気軽にご相談ください。