「仕事中のスマホは、封印してしまえばいい。」
よく言われることだ。でも在宅ワーカーに限って言えば、それができない理由がある。SlackもLINEも、仕事の通知も、全部同じ端末の中にある。消したいのはSNSだけなのに、アプリを丸ごと消すことはできない。
また開いていた
午後2時。画面にはSlackのタスク一覧が並んでいる。それなのに指はどこかに向かっていて、気づいたときにはX(旧Twitter)のタイムラインをぼんやり眺めていた。
「また開いてた。」
声に出したわけじゃないけど、頭の中でそう思った。「もう見ない」と決めた日が、一体何回あっただろう。そのたびに同じことを繰り返してきた気がする。
在宅ワークを始めてから、こういうことが増えた。オフィスにいれば誰かの目がある。でも家には、誰も見ていない。スマホを触っていても、誰も何も言わない。だから手がついつい伸びていく。
消せない、という構造上の問題
「Xをアンインストールすればいい」と考えたこともある。でも実際にやってみると、困ることが出てきた。取引先とのやりとりにDMを使っていたし、業界の情報もそこで流れてくる。完全に断ち切れるものではなかった。
Slack・電話・LINE──仕事に必要なものは通したい。でも、Xは?
SNSだけをピンポイントで封じる方法が、ないのだ。ストレートに言うと、Androidには「特定のアプリだけ使用を制限する」機能が標準では存在しない(iPhoneには「スクリーンタイム」という制限機能があるが、Androidには同等のものがない)。
ところが、ここで気づいたとき、話が少し変わってきた。
「標準機能にないなら、作ればいいのでは。」
AIに問いを投げた夜
私は普段、AIを使ったコンテンツ制作やツールの制作代行をしている。Claude(AI)と一緒に動くことには慣れていたので、その夜、思いつきをそのまま投げてみた。
「在宅ワーク中にSNSだけを止めたい。でも仕事の通知は通したい。Androidで作れるか?」
Claudeの返事は、思ったより具体的だった。
「Androidの『使用状況アクセス』という権限(アプリの使用時間をシステムが把握するための機能)を使えば、特定のアプリを検知して操作制限をかけることができます。歩数センサーと組み合わせることも可能です。」
「歩数センサー」という言葉が、そこで引っかかった。
歩いた分だけ、稼ぐ
そこから方向が変わった。
「制限する」ではなく、「稼ぐ」という設計にしよう。
歩いた歩数に応じて、SNSを使える時間が解放される。100歩で1分、500歩で5分。止めるのではなく、稼ぐ。「封印」という言葉から「獲得」という感覚に、ひっくり返した。こうして生まれたのが、StepLockだった。
昼休みに近所を歩いた日のことを覚えている。スマホの画面にゲージが少しずつ伸びていくのを見ながら、どこか楽しい気持ちになっていた。500歩達成。「5分、稼いだ」という感覚は、思ったより悪くない。罰ゲームじゃなく、ご褒美を取りに行った感じだ。
午後の仕事に戻るとき、なぜかすっきりしていた。
在宅ワーカーに必要だったのは、この逆転だった
「止める力」を鍛えるのはしんどい。意志の力には限界がある。でも、歩いて稼いだ時間でSNSを見るなら、禁欲でも罰でもなく、ちょっとしたゲームになる。
午前中に2,000歩歩けば、20分のSNS時間をポケットに入れてランチに臨める。それだけで、仕事中の「ついXを開いた」がずいぶん減った。
在宅ワークの敵は、意志の弱さではなかったのかもしれない。SNSと仕事通知が同じ端末に混在している、その構造上の問題だった。そして構造は、変えることができる。
動画にもしてみた
先日、このStepLockをテーマに30秒のCM動画をAIだけで作った。台本・音声・映像、すべてAIで仕上げた。
タイトルは「在宅ワーク中、またSNSを開いていた。」
良かったら見てもらえると嬉しい。
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