ノートパソコンを買おうと思って、気づけば1週間が経っていた。
比較表を作り、レビューを読み、「おすすめ10選」の記事を5本ブックマークした。保存した記事は23件。ブラウザのタブは常時8枚開いている。なのに、まだ決められない。
「もう少し調べたら、決められるはず」
そう思いながら、今日も調べている。
あなたにも、こういう経験はありませんか。
問題は「情報不足」ではなかった
これは情報不足の問題ではない、と気づいた。
十分すぎるほど調べている。問題は「調べること」が「決断の代わり」になってしまっていることだ。調べれば調べるほど選択肢が増え、比較軸が増え、不安が増える。
情報収集が、決断回避の手段になっている。
「情報をしっかり集めて、納得してから決める」という正論は間違っていない。でも、その正論では説明できない詰まりがある。情報が増えても決められない人がいる。それは情報の問題ではなく、決断を先送りにしているという構造の問題だ。
そこに気づいたとき、アプリを作りたくなった。
アプリ名が「シラベスギー」になるまで
最初に浮かんだ名前は「まだやるの?」だった。
調べ続ける人への問いかけとして悪くない。でも何かが足りない。「調べすぎ」という行為を名詞化して、キャラクターにしたい。そう考えていたら「シラベスギー」が出てきた。
しっくりきた。
カタカナにすることで記憶に残りやすくなる。「先延ばし損失チェッカー」「つまりなんで?」と並べたとき、このシリーズの中で一番ユニークな響きになる。スコアも「調べすぎ度」ではなく「シラベスギー度」として出る。
名前が決まったら、あとは作るだけだった。
シラベスギーとは何か
7つの質問に答えると、シラベスギー度がスコアで出るアプリです。
質問の内容はシンプルです。
何について調べていますか?
どのくらい調べましたか?
保存・比較した数はどのくらいですか?
決める期限はありますか?
まだ不安な理由は何ですか?
今の気持ちは?
決めた後に取り消せますか?
それだけです。難しいことは何もない。
でも出てくる結果は、ただの「調べすぎかどうか」ではありません。
たとえば、こんな診断結果が出ます。
あなたのシラベスギー度は84%です。
原因:決断回避
情報不足ではなく、決断を先送りにしていることが主な原因です。追加調査の価値はほぼなく、今ある情報で仮決定できる段階です。
推奨:基準を3つだけ紙に書き、今日中に仮決定する。
「もっと調べよう」ではなく「あなたはすでに調べすぎている」という事実を見せる。そして、次に何をすればいいかを具体的に示す。
情報量の問題ではなく、「決断回避」という本当の詰まりを可視化するアプリです。
※note参考
「やる気より損失を見せろ」の次に作ったアプリ
以前、先延ばし損失チェッカーというアプリを作りました。
「やる気を出す方法」ではなく「先延ばしの損失金額を可視化する」というアプリです。スキも31をいただき、初めてコメントもいただきました。「こういうちょっと視点をずらした役立つアプリ、どんどん作ってほしい」という言葉が嬉しかった。
シラベスギーも、同じ発想から生まれています。
発想のテンプレートはこうです。
みんなが信じている正論を1つ決める(「情報が大事」)
その正論で説明できない詰まりを探す(「情報が増えても決められない」)
本当の原因を別名で置き換える(「決断回避」)
それを判定・可視化するアプリにする
「やる気より損失」「情報より決断回避」。
問題の表面ではなく、一段下の原因を見せる。そのアプリを作り続けています。
おわりに
調べすぎて決められないものが、今あなたにもあるかもしれません。
家電、転職、引っ越し先、サービスの選択。「もう少し調べたら」と思いながら、何週間も止まっているものが。
シラベスギー度が高く出たとしても、それは責めているわけではありません。ただ、「もう決めていい段階ですよ」と教えてくれるだけです。
ぜひ一度使ってみてください。
※note参考