よくある問題です
以下の( )内に入る適切な前置詞を書きなさい。
He lives ( ) Tokyo.
この問題は易しい問題で、多くの人はinが答えだとわかるでしょう。実際の入試問題では、もう少し難易度が高い問題が出題されます。
「こうした問題って英語力と何の関係があるのか」と批判される方もいます。inでもforでも前置詞がなくても、ネイティブスピーカーには伝わるではないかという考えだと思います。
しかし、動詞にふさわしい前置詞を選べるということは、読解力の証明にもなるのです。
少し抽象度が高くなりますので、中上級者向けの内容となります。
今回はwithという前置詞を例に話をします。
withの基本的なイメージは「伴っている」です。
I went to Osaka.
この英語の実際の場面を想像してみてください。電車に乗っている場面でもいいし、歩いている場面でもいいです。
そこに
with my wife
さあ、その場面にmy wifeを伴わせてください。そうすると
「妻と一緒に大阪に行った」という状況になります。
もう1つ例を挙げます。
I cut this paper.
場面を想像してみてください。紙を切る場面を。そして、その動作を実際にやってみましょう。
想像の際に、勝手なものを想像してはいけませんよ。
…
手を振りかざして、紙を切ろうとする動作をしてみましょう。
ところが、紙を切る動作をするためには何か伴っていないと切れないでしょう?
with a knifeが来たら想像ができますね。
I cut this paper with a knife.
は紙を切るという動作には、ナイフが伴っている状態になるわけです。
これらの英文でのwithの意味は
with my wife(妻と一緒に)
with a knife(ナイフで)
になりますね。しかしこの2つには「伴っている」という共通の要素があります。
大学入試で出題される難易度の高い英文の場合、前置詞のイメージを想像して、適切な日本語を生み出さないといけない場面があるのです。
「伴っている」というニュアンスを基に、状況を想像し、この状況は日本語で何と言うか考えて適切な訳語にしていくのです。
withは「伴っている」を基にして「~と一緒に」「(手段)~で」「(仮定法で)~があれば」などいくつもの訳が生まれるのです。
それをすべて暗記することが英語の勉強ではありません。
前置詞のイメージをきちんとつかんでいることが前提となるのです。
だから、空所問題で前置詞を埋める問題が解けるということは適切なイメージを思い浮かべる力があるという証明になります。
読解力にもつながる要素であり、思考力も試されます。
難関大学で前置詞の空所補充が出題されるのは、そうした意図があってのことでしょう。
少し抽象的な内容で、わかりにくかったかもしれません。
オンライン授業では、上級者向けにこうした話もしていきたいと考えています。
前置詞のイメージはこのブログの以下の記事でも触れています。
合わせてお読みいただくと嬉しく思います。