高校卒業してすぐにプロの仕事ができた理由

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デザイン・イラスト
初めまして。ゆきにょと申します。
絵の経歴が他人と少し違うのではないかと、少しずつ書かせていただきます。

私の両親は絵の仕事につくことには最初から反対でした。
父親が自営業だったこともあり、公務員かサラリーマンを望んでいたようです。
しかし、それに輪をかけて頑固だった私は「絵で食べて見せる」と根拠のない自信がありました。ちなみに才能は無い方だと思います。
すぐ上の次男の兄貴が天才的に絵が上手くて、おもちゃのタカラの企画で全国から募集されたイラストの中から一番の賞を受賞したり、いたずらで、文化祭の食券を完コピして、みんなの前で破いて捨てて見せたり、驚くようなパフォーマンスをしていました。

私は、兄の絵を真似ていたら、中学校の時に「美術が5段階の5」の成績をとるようになり、いわゆる努力型と申しますか、兄のような才能がないという自覚を早いうちに持つことができました。
(ちなみに兄は大人になってから絵の仕事につくことはありませんでした。兄のことには後ほど触れたいと思います)

絵の仕事に才能が無関係とは言いませんが、才能がなくてもできるということは私の人生で立証できていると思います。

で、両親がほとんど非協力的だったこともあり、地元の進学校を卒業しながらも、高卒フリーターとなって、バイトしながら絵の勉強をすることにしました。
ちなみに、当時は油彩画を学びました。石膏デッサンも、そこそこ描いた方だと思います。

学ぶといっても美大の通信制で、自分で勉強するのが大変で、スクーリングは楽しかったので全部出席しましたが、途中で断念。
そこで、求人のチラシ「アニメーター募集」の記事を見つけたのです。
経験は不問。

それこそ、学歴などなくても入れたのです。
ただし、1日で辞める人が多く、求人は常に出ていました。

理由は、賃金です。
そのアニメスタジオは、当時、動画マンと仕上げ(彩色)を募集しており、
「1枚100円」の出来高制だったのです。
初心者だと、一枚にOKが出るのに1日かかったりします。

1日中、線を描いて「100円」。
誰でも泣きたくなりますよねぇ。

でも、そこで働いてみたくなって、通うようになりました。
労働環境は良いとは言えませんが、絵の勉強ができると思えば、楽しい職場だったのは間違いありません。

そこで、高校卒業してすぐの年に、私はプロのお仕事に関わることができたのです。

(つづく)
※ヘッダー画像は私が描いた油彩画の作品です。

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