思い付きの可能性が捨てきれない。カウンターが“横並び”の理由

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コラム
ゲイバーのカウンター席って、だいたい横並び。
テーブル席じゃなくて、あえての“カウンター”。
実はあれ、ただの構造じゃないんです。
ちゃんと意味があるんですよ。というお話です。
■ 世を偲ぶ仮の姿、みんな持ってる
ゲイバーって、いろんな立場の人が来ます。
会社経営してる人、政治関係、医者、クリエイター、公務員、フリーター、いろいろ。
聞けば驚き桃の木木の実ナナみたいな経歴の人もいる。
でも、それはあくまで「外での姿」。
店に入って椅子に座った瞬間、
その社会的な“肩書き”はスッと消えるんです。
カウンターが“横並び”なのは、
誰かが誰かの上に立たないように。
誰かが誰かを下に見ないように。
「みんな、ここでは同じ」っていうメッセージでもあるんですよ。
■ 「ここ、あなたの会社じゃないからね」
ウチの店では、自分から職業や肩書きをドヤる人ってまずいません。
それやると、誰にも相手にされなくなるリスクがあるから。
でも、たま〜に“やっちゃう人”も来ます。
そんな時、うちのママは迷わず言います。
「ねぇ、ここあなたの会社じゃなくて、わたしの店なの。わたしが一番なの。だから黙って」
……ピシャリ。
それでもなお語ろうとする人には、さらにこう。
「自信がないからって会社引っ張り出してんじゃねーわよ」
そういう時、私は心の中で思います。
「おぉ、男だな。オカマだけど」って。
■ エレベーターじゃなくて、横一列だから面白い
世の中には、人間関係を“エレベーター”で考える人もいますよね。
上に乗るか、下に降りるか。
でもお店でそれやると、ほんっとに面白くなくなります。
何より、そういう“社会”を店に持ち込んでしまった本人が
一番つまらない時間を過ごすことになります。
ゲイバーは社会ではなく世界だからです。
■ だから、仕事の話はこちらからは聞かない
働きはじめの頃、ママに教わったことがあります。
「普段の仕事のことは、こっちから聞かないようにね」
それは、お客さんを“現実”に引き戻しちゃうから。
楽しい時間を、急にスーツ姿に戻しちゃうから。
「店のカウンターが横並びなのは、そういう意味もあるのよ」
私が「へぇ〜深いですねぇ」と返すと、
「うん、今思いついたの」
「ねぇ、私の尊敬を返して」
……そういうママのもとで働いています。
だから「ようこそこんな店へ」なんですよ。
■ みんなが“ただのゲイ”に戻れる場所で
どんな肩書きでも、どんな立場でも、
椅子に座ったら、みんな横一列。ただのゲイ。
それがゲイバーのいいところで、
それがこの店のスタイルです。
今日もカウンターで、あなたのお帰りをお待ちしてますね〜。

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