【FP解説】第2話|なぜ大手生保のチェック機能は「ザル」だったのか?組織の裏側。

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こんばんは。
FP2級・簿記2級を活かしてマネー相談をしている、コウダイです。

前回、エリート保険マンによる詐欺の手口についてお話ししました。
そこで僕も気になった(というか、皆さんも気になるはず)のが、**「なぜ、あんな大企業が気づかなかったのか?」**という点です。

実は、そこには「外資系生保」ならではの組織構造と、ある「聖域」が関係していました。

■ 1. 営業マンが「一国一城の主」だから
多くの外資系生保の営業マンは、会社員ではありますが、実態は**「個人事業主」に近い働き方**をしています。

顧客開拓はすべて自分

事務作業も自分で抱え込む

報酬は完全歩合制(フルコミッション)

会社側は「結果(契約)」は厳しく管理しますが、**「顧客とどんな人間関係を築き、裏でどんな話を口約束しているか」**までは、物理的に把握しきれない構造になっているのです。

■ 2. 「トップセールス」という聖域
特に成績がズバ抜けて良い「トップセールス」には、社内でも逆らいにくい空気が生まれます。

「彼なら大丈夫だろう」という過信

大きな利益をもたらす功労者への甘いチェック

部下や事務スタッフも「あの人のやり方に口を出せない」

こうした**「特別扱い」**が、不正を見逃す大きな穴になります。今回の事件でも、加害者は長年トップクラスの成績を維持していて、周囲も疑うことを忘れていた可能性があります。

■ 3. 「会社を通さない」という裏技
ここが最大のポイントです。
詐欺を行う営業マンは、**「会社にバレないように、会社のシステムを一切使わない」**のです。

会社の公式なパンフレットを使わず、自作の資料を出す

振込先を自分の個人口座や、架空の会社にする

会社のメールアドレスではなく、個人のLINEやSNSでやり取りする

会社側は「自社のシステムに乗っていないお金の動き」は追えません。顧客が「これは会社公認の話だ」と信じ込んでいる限り、会社側には何の異常報告も上がってこないのです。

■ FPの視点:チェック機能は「あなた」の中にある
結論として、どれほど巨大な会社であっても、「社員の個人的な嘘」を100%防ぐことは不可能です。

会社が気づくのは、いつも「被害者が声を上げた後」です。
つまり、最高のチェック機能は会社にあるのではなく、**「あなた自身の防衛本能」**にあると言えます。

「この資料、ロゴは入っているけど本物?」

「なぜ振込先が会社名じゃないの?」

こうした小さな疑問を、担当者本人ではなく、「会社の公式カスタマーセンター」に一本電話して確認する。
これだけで、組織のチェック漏れをカバーし、自分の資産を守ることができます。

■ まとめ
大手だから、エリートだからといって、組織の管理が完璧だと思い込むのは危険です。
皮肉なことに、優秀な営業マンほど、組織の目を盗むのも優秀だったりします。

次回は、**「もし担当者に現金を渡してしまったら、会社は返してくれるのか?」**という、最もシビアな損害賠償の現実についてお話しします。

ここ、実はかなり「厳しい現実」が待っています。

ではまた。
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