日本の将来と、大企業を目指す理由

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コラム

本ブログでは、就活中の方や親御さん向けに、大企業、大手を目指す理由について解説します。

新卒就活中の方は、これを知って、この新卒のチャンスを最大限生かしてほしいと思います。
結論
大手、大企業に務めることは、中小企業より安定した生活に繋がります。
このことは、将来はより顕著になると予想します。


結論の解釈について
「当たり前やん」、「なにを今更」って思われたかもしれませんね。
しかし日本の将来、つまりみなさんが働き盛りの頃は、その格差がより顕著になる、と言いたいのです。

日本は、将来貧困化する見通しです。
数年前から「若者の貧困化」が言われています。
皆さんも、耳にしたことがあるでしょ?
これが将来は「一億総貧困化」になる、と予想されています。


【前提】
ここでは、国内で就活する方を対象にお話します。
そしてベンチャーは省いています(個別差が激しい為)。

もちろん例外はあります。以下に述べることは、「傾向や確率」の話です。
なので、ご参考までにして下さい。
私は専門家ではありませんので、ちょっと薄っぺらいことを言いますが、許してくださいw

よろしければ、データに基づいた現状のみ、ご覧ください。


はじめまして、就活アドバイザーBohe と申します。
数あるブログから、当ブログをご覧いただきまして、ありがとうございます。

自己紹介します
就活アドバイザーBohe.png



日本経済の現在について

日本経済には、政府もテコ入れしているんですよ。

2015年、政府は「一億総活躍社会」を政策の目玉として打ち出しました。
東京五輪時にGDP(国内総生産)600兆円、希望出生率1.8などを目指しました。

で、結果はどうだったでしょうか。
GDPは横ばい、出生率は逆に低下しました(2015年の1.40から2020年は1.34)。
平均賃金も低迷し、先進国では最低レベルのままですよ。

これが一億総貧困化と言われる理由です。
貧乏.png

ご存じの方も多いでしょうが、日本はGDPも平均賃金も、ここ20~30年「横ばい」です。
豊かさの指標とされる1人当たりGDPは、1997年は世界トップクラスだったのが、現在24位にまで後退しました。
引用:東洋経済オンライン「日本が国際的地位を格段に下げている痛切な事実」

先進国の中で、日本は唯一停滞している国です。

他国が順調に経済成長を遂げているため、成長していない日本は、相対的に「国際的に後退した」ということです。



日本経済が停滞した理由

※上記のことは「現状、事実」です。その理由については、専門家の方がいろいろなこと言っています。

日本は少子高齢化が最も進んでいて、労働人口が減っているから、1人当たりGDPが低くなるのは当然?
確かにそれはあるでしょう。
でも、他国もある程度同じですよ。

個人的には、日本の「労働生産性」が上がっていないことが原因だと思います。

労働生産性とは、労働者が1時間で生み出す「利益」です。
これが、他国は年々増えているのに対し、日本はずっと横ばいなのです。
賃金.png



企業規模で生産性は変わる?

生産性は、大企業と中小企業で大きな差があります。

「労働生産性」は、労働者が1時間で生み出す「稼ぎ」です、と言いました。
日本の平均は4,400円/時間です。

企業規模別に見てみましょう。
中小零細企業は3,000円/時間、中堅企業は4,500円/時間程度で、どちらも横ばいです。
一方大企業は上昇し続け、8,000円/時間を超えています。
生産性.jpg
引用:MONOist「平均値から1割以上も低い日本の「労働生産性」、昔から低いその理由とは」

みなさんは、この数字を見て、どう思いますか?

上記のデータから言えることは、中小企業では、同じ時間働いても稼ぎが少ないので、年収が低いのは当たり前、ということですね。
これは昔からで、「経済の二重構造」なんて言われています。
大企業.png

しかし、注目すべきなのは、中小、中堅は横ばいで、大企業は上昇している。
つまり年々差が開いている、というところです。



日本企業の将来について

さて、日本経済は将来も低迷すると唱える人は、多数派です。
私もそう思っています。
とにかく、少子高齢化による人口減少が加速することは、確実視されています。
少子化.png

日本経済の二重構造、つまり利益は大企業が多く、中小は少ない。
この傾向は、日本全体が貧乏になって行く中、その差は開き続けると予想します。
大企業と中小企業の格差は、今後さらに広がると思います。



大企業と中小企業で生産性はどう変わる?

※くどいですが、傾向の話です。そして、ベンチャーは除きます。

大企業と中小企業では、将来の生産性に影響する要素で、次のことが異なります。
資金力、ICT活用、人材確保、環境対策、グローバル化などです。
あなたはこれらを説明できますか?

以下に解説します。

資金力:これは説明不要ですね。

ICT: Information and Communication Technology:情報通信技術のことです。
「AI」、「クラウド」、「ビッグデータ」、「ロボット化」など、新しい技術の総称です。
導入、活用することで、業務効率化につながります。
しかし、それには資金が必要です。
インターネット.png


人材確保:労働人口の減少にともなって、中小企業は人材確保が困難になります。
後継者問題も深刻です。


環境対策:クリーンエネルギー(再生可能エネルギー)の活用は、大手企業だけの話ではありません。
将来は、中小企業にもその波が来ます。
しかし、これも資金が必要です。
環境.png


グローバル化:これからは、経済が好調な海外を相手に、商売をしたいところです。
しかしここも、中小企業は大きく遅れています。
世界.png



これらのことから私は、大企業と中小の将来は差がもっと開くと思っています。



ニッチトップ企業について

「ニッチな市場でシェアトップの企業は、中小企業でも安泰だ」、という方がいます。
しかし、私は必ずしもそうは思いません。

ニッチトップ企業は、リスクもあると思います。
主力製品が一種類だと、市場縮小の影響が大きいからです。

ちょっと極端な例を出します。

例えば、自動車部品メーカー「リケン」の主力製品は、エンジンのピストンリングです。
エンジン.png
その国内シェアは約50%で第1位。世界シェアは約20%で3位となっています。

リケンの20年度決算を見てみました。
リケンは、全体売上の8割を自動車関連が占めます。
自動車メーカーがコロナで減収減益であり、リケンはそれ以上の減収減益でした。
これはある程度、致し方ないですね。
引用:株式会社リケン 2021年3月期 通期決算・会社説明会

では、ピストンリングの将来性はどうでしょう。

今後、電気自動車へシフトすることは知ってますよね。
電気自動車はモーターで動くので、エンジン用のピストンリングは不要です。
ピストンリングの需要=市場は、今後10年は横ばいで推移し、その後落ち込むと予想されています。

もちろんリケンはその時に向けて、新商品の開発を進めているでしょう。
しかし、新商品はすぐにトップシェアには成れません。



ビジネスモデルでの大手と中堅の違い

もう一つ例を出します。
私のよく知る製薬メーカーです。
薬.png
まず、製薬業界のビジネスモデルを解説します。
新薬創出型の製薬メーカーは、新薬を出し続けないと、今後は生き延びられません。

これは、新薬には特許期間が有り、その期間後は売上が大幅に落ちます。
ジェネリック医薬品に置き換わるからです。
要するに、現在売れている主力製品は10年~20年後には特許が切れで、ほとんど売上が無くなります。
※詳しい解説は、面談でお話します。

そして新薬の研究開発は、年々難易度が高くなるうえに、研究開発費も年々膨大になっています。
つまり、資金力が大きな企業ほど開発がしやすく、有利です。
新薬.png

大規模の企業ならば定期的に新薬を開発し、世界で販売出来ます。
では、売上が大きくない中堅未満の製薬メーカーは、どうなるでしょう。
そこが大きな差になります。


製薬業界も将来が無い、などと言う方がいます。
私は、一概にそうは思いません。
製薬業界では、大手と中堅未満の企業を一括りに語ることは出来ません。

製薬企業の将来は、中堅未満のメーカーは非常に厳しいと思います。
しかし、大手~準大手なら、まだ安泰だろうと考えます。
現在他業界よりも良いとされている待遇も、そんなすぐには落ちません。

でも結局は新薬が出るかどうかなんて、バクチみたいなもんですけどねww。



さいごに

あれこれと書きましたが、企業の10年~20年後のことは、誰にもわかりません。
わかったら、私は株トレーダーになりますww
しかし、日本の少子高齢化と人口減少が進むことは、間違いありません。

就活生の皆さんは、日本とあなた自身の将来を考えましょう。
貴重な新卒カードで大手、大企業を目指すのかどうかを決めましょう。

そして大手、大企業を目指すなら、その内定獲得は難関です。
有識者を頼って「勝ち方」を知って、対策しましょう。

私の就活支援は、あなたの現状、心情、希望に寄り添って、アドバイスが可能です。就活塾の講師には、決して負けません。


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