人が活躍すれば生産性も上がる!

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1.組織の定義を分解して意味を理解する


一つだけ、時間が経っても色褪せることのない「組織の定義」に対する確信があります。

それは、「組織とは、目標や目的のために、役割をもった人材が二人以上集まった集団である」というものです。

この定義が組織の中で明確に共有されていれば、組織を構成するために必要な要素が何であるのかを、より深く理解することができます。

そしてその理解は、「今いる人材に対して仕事を割り当てるのか」あるいは「仕事に対して適切な人材を配置するのか」といった判断や、人材採用、業務設計、組織運営の在り方そのものに大きな影響を与えるはずです。

だからこそ私は、この定義を単なる一文として捉えるのではなく、構成されているキーワードごとに分解し、それぞれの意味を整理して捉えることが重要だと考えています。

1.組織の目標や目的 ・・組織が達成すべき経営的・支援的目標や事業目的2.役割のある人材 ・・・職種的役割、能力的役割、立場的役割など
3.二人以上の集団 ・・・共通目的のもと行動できる人材のこと
4.機能する ・・・存在するだけではなく役割を全うし続けるのこと




2.組織にとっても最も重要なのは「人の機能化」


特に重要なのは四つ目の「人が機能する」という点です。

役割を持っているだけでは不十分であり、その役割を果たし続けることが重要になります。しかしながら、この“役割を果たす”ということは、実際には想像以上に難しいものです。

たとえ、どれほど経歴が立派であっても、どれほど能力が高くても、組織の文化や習慣、提供しているサービスや商品、そして上司や仲間との相性によって、その人が本来持っている力を発揮できるかどうかは、実際に働いてみなければ分かりません。

特に、上司や仲間といった人間関係の相性は、個人の力ではコントロールすることができない“不確実要素”です。

例えば、これまで大手企業で局所的な役割を担い、安定した給与を得ながら、大きなリスクを負うことなく社会生活を送ってきた人材が、ある程度の年齢を経て、競争の激しい環境の中で生き残り、成長し続けることが求められるベンチャー企業へ転職したとします。

その場合、多くの人が、一つの仕事を完遂するためのスピード感やマルチタスク能力、そして“あきらめない”姿勢にギャップを感じ、十分に機能することができないまま、途中で離脱してしまうケースも少なくありません。

こうした離脱の背景には、「これまで積み重ねてきたプライド」や、「ワンパーソン・ワンジョブ」による生産性の低さにあると考えられます。




3.生産性という考え方を理解する


ここで重要になるのが「生産性」という概念です。

生産性とは、投入した資源に対して、どれだけ組織が求める成果を生み出せたかを示す指標であり、資源は主に「時間」と「お金」に大別されます。

例えば、一般的に仕事は「一日8時間」と設定されています。

しかし、この8時間という長い時間の中で、一人の人間が常に集中力を維持し続け、継続的に成果を出し続けることができるでしょうか。

私は、決してそうは思いません。むしろ、8時間を一気に走り切ることを前提とするのではなく、2時間ごとに適切な休憩を挟むなど、集中力を維持できる仕組みを設計するほうが、結果として高い成果につながると考えています。

このように、人の能力そのものに依存するのではなく、「人が機能し続けるための環境や仕組み」を構築することこそが、組織力を高めるうえで極めて重要なのです。

[ 生産性 = 成果(アウトカム) ÷ 投入量(インプット) ]


Fukushi Vision Group株式会社
代表取締役 塚本洋介




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