コンサルは詐欺師なのか?

コンサルは詐欺師なのか?

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1.組織の面倒ごとに関わりたくないコンサルは多い


私が「組織力」の重要性に気付いたのは、福祉ビジョングループとして、医療・介護・福祉業界に特化した営業代行支援から事業をスタートし、さらに人材採用・定着支援へと領域を広げていく中でのことでした。


当時、コンサルタントとして売上課題や採用課題の解決に取り組む中で、どうしても成果に結びつかないという壁に直面したのです。

目の前の課題に真摯に向き合い、必要な施策を講じているにもかかわらず、なぜか結果が出ない。その原因がどこにあるのか分からず、悩み続けていた時期でもありました。

組織の根本的な課題に踏み込む「組織強化」や「組織開発」といったコンサルティング支援は、私たち福祉ビジョングループにとって、実は、後発的に生まれたサービスでした。


世の中には多種多様な経営コンサルタントが存在しますが、組織が抱える構造的・非構造的な問題に真正面から向き合う者は、決して多くありません。




2.時には経営者の代わりにサンドバックになる


実際にその領域に踏み込んできた立場だからこそ断言できますが、その理由は、想像以上に大きなプレッシャーが伴います。

ときには、現場職員から経営者の代わりにサンドバッグのように感情をぶつけられます。

ときには、経営者と現場が協力するための「共通の敵」として、組織内で役割を果たすこともあります。


またあるときには、ミッション達成やプロジェクト推進のためにリーダーシップを発揮し、先頭に立って組織を牽引しなければなりません。

このように、身体的にも精神的にも限界に達する場面は、決して少なくないのです。




3.コンサルは役に立たないというレッテル



一般的には、コンサルタントという職業は、SNSなどを通じて「怪しい」「嘘つき」「役に立たない」「詐欺師」といったレッテルを貼られることもあります。


しかし、その背景には、多くのコンサルタントが表層的・断片的・局所的な問題にしか取り組んでいないという現実があるのではないでしょうか。


「組織」を一つの機械やシステムと捉えるのであれば、そこには無数の部品が存在し、それぞれが相互に作用し合っています。

小さな力が積み重なり、やがて大きな歯車を動かすように、すべての部品が連動し、一定のルール、いわば電気信号のような仕組みによって熱を生み出し、エネルギーへと変換され、最終的なアウトプットとして表出するのです。


このように考えると、一つひとつの部品が組織全体として大きな成果を生み出している以上、単に一つの部品を修理したり交換したりするだけでは、求める成果に到達できないケースがほとんどであることが分かります。

だからこそコンサルタントには、組織全体の構造的要素と非構造的要素の両方を把握し、問題や課題がどのように連動し、作用し合っているのかを見極め、予測しながら対処していく力が求められるのです。




4.もし皆さんが病院の経営者だったら?


例えば、皆さんが病院経営を行っている経営者であると仮定してみてください。

昨今の状況を見ると、病院経営の7割以上が赤字であり、公立・国立病院に至っては、新型コロナウイルス流行以前から数十億円規模の繰入金が自治体から税金を原資として投入されています。


この状況だけを見ると、診療報酬点数の低さや入院患者数、地域の開業医からの紹介件数など、売上に直結する要素に目が向き、それらへの対処を考えるのが一般的でしょう。

しかし、「なぜ売上が減少しているのか」という問いをより深く調査・分析していくと、別の事実が浮かび上がることがあります。


それが、看護師が入院患者の受け入れを断っているという現実です。


つまり、どれほど売上という表層的な課題について議論を重ねても、看護師が入院患者を受け入れられない、あるいは受け入れたくないと判断している背景や、その意識・価値観にまで踏み込まなければ、問題は決して解決しないのです。


組織課題とは、表層的な問題への対応にとどまるものではありません。

深層に潜み、まだ言語化されていない問題を表出させ、組織全体の最適化を図る”働きかけ”です。


そして最終的には、組織が本来到達すべき目標に向かって、持続的に進み続けられる体制を構築することこそが、その本質なのです。
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