ホームページ制作、30万円と100万円の違いを全部見せます。

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「ホームページ制作、見積もりを3社からとったら、30万・60万・98万。何がどう違うのか、正直さっぱり分かりません」

先日、ある飲食店オーナーさんからこんな相談を受けました。3社の見積書を並べて見せていただきましたが、ページ数も内容もほぼ同じ。それなのに価格は3倍以上違います。

これ、実はとてもよくあるご相談です。そして残念ながら、見積書だけを見比べても、本当の違いはまず分かりません。なぜなら、Web制作の価格差は「見積書に書かれていない部分」に7割が隠れているからです。

この記事では、現役のフロントエンドエンジニアとして、30万円・60万円・100万円のホームページが実際に何が違うのかを、工程ごとに分解して全部お見せします。読み終える頃には、あなたの会社にとって「いくらのホームページが妥当なのか」が、はっきり判断できるようになっているはずです。

結論:価格差は「3つの濃さ」で決まる


先に結論からお伝えします。30万円と100万円のホームページの違いは、ページ数でも、デザインの綺麗さでもありません。以下の3つの「濃さ」で決まります。

1. 設計の濃さ(ヒアリング・要件定義・サイト設計にかける時間)
2. 作り込みの濃さ(デザイン・実装の手間と専門性)
3. 伴走の濃さ(公開前後のサポート・改善提案の手厚さ)

見積書には「サイト制作一式」「TOPページデザイン」のような表面的な項目しか書かれませんが、実際の価格差は、この3つの「目に見えない工程」に何時間・何人が関わるかで決まります。

それでは具体的に、価格帯ごとに何がどう違うのか、見ていきましょう。

価格帯別の全体像:30万・60万・100万のリアル


30万円帯
- ヒアリング:1〜2回・合計2時間
- サイト設計:テンプレート流用
- デザイン:テンプレート微調整
- ライティング:依頼者支給
- 撮影:支給画像のみ
- ページ数:5〜7P
- レスポンシブ:標準対応
- SEO対策:基本のみ
- 公開後サポート:1週間
- 制作期間:1〜1.5ヶ月

60万円帯
- ヒアリング:3〜4回・合計6時間
- サイト設計:業種別の構成提案
- デザイン:セミオーダー
- ライティング:叩き台あり
- 撮影:フリー素材調整
- ページ数:8〜12P
- レスポンシブ:スマホ最適化
- SEO対策:内部SEO実装
- 公開後サポート:1ヶ月
- 制作期間:2〜3ヶ月

100万円帯
- ヒアリング:5回以上・合計10時間以上
- サイト設計:競合調査込みの個別設計
- デザイン:フルオーダー
- ライティング:取材・原稿込み
- 撮影:プロカメラマン同行
- ページ数:10〜20P
- レスポンシブ:3デバイス個別設計
- SEO対策:キーワード設計込み
- 公開後サポート:3〜6ヶ月
- 制作期間:3〜5ヶ月

表を見て「100万円のほうがいいに決まってる」と思った方、少し待ってください。これは「業種や目的によって、適した価格帯が違う」というだけの話です。100万円のサイトが万能ではありません。詳しくは後半で解説します。

工程別に「実際にやっていること」を全部見せます


1. ヒアリング・要件定義

30万円帯:「どんなページが欲しいですか?」というシンプルなヒアリング。あなたが用意した参考サイトを見せ、それに近づける形で進めます。所要時間は2時間ほど。打ち合わせの大半が「色は?」「ロゴは支給?」といった素材確認に費やされます。

60万円帯:業種特性を踏まえた質問が増えます。「ターゲットは誰ですか」「競合と比べた強みは」「お問い合わせのゴール件数は」など、ビジネス目線の質問が含まれます。3〜4回の打ち合わせで、サイトの「ゴール」を合意した上で設計が始まります。

100万円帯:ヒアリングそのものが「コンサルティング」になります。経営者の言葉を整理し、ターゲット像を文書化し、競合3〜5社を実際に分析した上で、サイトの戦略を提案。ホームページを作る前に、「そもそも何を伝えるサイトを作るのか」を一緒に決める段階です。

価格差の根源はここです。30万円帯では「あなたが用意した答え」を形にしますが、100万円帯では「答えそのものを一緒に作る」という違いがあります。

2. サイト設計(情報設計)

30万円帯:業種別のテンプレートを流用。「美容室向け」「飲食店向け」のような汎用設計をベースに、文言と画像を差し替えます。トップページのファーストビュー、料金表、メニュー、お問い合わせ——いずれも「よくある形」になります。

60万円帯:業種別テンプレートをベースにしつつ、あなたの会社の強みに合わせて構成を組み替えます。「サービスページを2階層に分ける」「実績ページに業種別タブをつける」など、設計レベルでの提案が入ります。

100万円帯:ゼロから情報設計を起こします。サイトマップを描き、各ページの目的・誘導動線・想定読了時間まで決めてから、ワイヤーフレーム(設計図)を制作。「このページを見た人を、次にどこへ動かすか」まで設計されます。

3. デザイン

30万円帯:テンプレートのカラーとフォントを変更し、画像を差し替える程度。デザインの「個性」はほぼ出ません。逆に言えば、変な失敗もしにくい安全圏のデザインになります。

60万円帯:トップページだけはオリジナルデザイン、下層ページはテンプレートベース。という「セミオーダー」が主流です。あなたの会社らしさが少し出始める価格帯です。

100万円帯:全ページがオリジナルデザイン。ブランドカラー・タイポグラフィ・写真のトーンを統一し、「サイトを見た瞬間にあの会社だ」と分かるデザインを作ります。フォトグラファーやイラストレーターと組んで、オリジナル素材を作成することもあります。

ここで誤解されがちなのは、「30万円のデザインがダサい」というわけではないということです。テンプレートは何百人ものプロが磨き上げた完成度の高いものが多く、「ふつうに綺麗なサイト」は30万円でも十分作れます。ただ、「他社と差別化された、唯一無二の見た目」を求めるなら、100万円帯の領域になります。

4. ライティング(文章作成)

ここが意外と見落とされる、最大の差別ポイントです。

30万円帯:文章は基本的に依頼者支給。あなたが書いた文章をそのまま、または軽く整える程度で掲載されます。実は、サイトの成果に最も影響するのが「文章」なのですが、ここに手間がかかっていない案件が30万円帯のサイトには非常に多いです。

60万円帯:叩き台の文章を制作側が用意し、それをあなたが修正する形が主流。プロのライターが入ることもあります。

100万円帯:取材ベースで原稿を起こします。経営者・社員・お客様にインタビューを行い、第三者の言葉でサイト全体を構成します。実績ページに具体的な事例とお客様の声を入れ、サービスページに「お客様がどんな悩みを抱えてやってくるか」を入れる——という、読まれる文章を一から作り込む工程です。

5. 撮影

30万円帯:依頼者が支給する写真をそのまま使用。スマホで撮影した写真でも、フリー素材でも、お持ちのものを並べる形です。

60万円帯:フリー素材から選定し、トーンを合わせる程度の補正を入れます。一部の重要箇所(トップビジュアル等)のみ、スタイリングされた写真を提案することも。

100万円帯:プロカメラマンが同行して撮影します。1日かけて社員写真・店舗写真・商品写真を撮り下ろし、ブランドのトーンに合わせてレタッチします。撮影費だけで20〜30万円が見積もりに乗ることもあります。

これが価格差の大きな要因です。同じ「お問い合わせフォーム付きの会社サイト」でも、トップに使う写真が「スマホで撮った社長の写真」か「プロが撮ったブランド写真」かで、見る人の受ける印象は大きく変わります。

6. 実装(コーディング)

30万円帯:WordPressのテンプレート(テーマ)を使用し、最低限のカスタマイズで仕上げます。実装者の手間が最も少なく、コードの品質は「動けばOK」レベルが大半。

60万円帯:テンプレートをベースに、必要な機能をプラグインで実装。スマホ表示の最適化、ページ表示速度の調整、基本的なSEOタグの実装まで含みます。

100万円帯:フルスクラッチ(ゼロからのコーディング)または高品質テーマのカスタマイズ。ページ表示速度・アクセシビリティ・SEOの内部最適化を全て個別に行い、Lighthouseスコア90点以上を目指す——というレベルです。

コードの品質は、見た目には分かりません。ただ、Googleの検索順位や、スマホでサイトを見たときの体感速度に直結します。「同じデザインに見えるのに、検索で出てこないサイト」と「検索で1ページ目に出るサイト」の差の半分は、ここに隠れています。

7. SEO対策

30万円帯:titleタグとmeta descriptionを設定する、という最低限の対応のみ。「SEO対策込み」と書かれていても、内訳は基本タグの設定だけ、ということは少なくありません。

60万円帯:内部SEOの実装が入ります。見出し構造、画像のalt属性、内部リンク設計、構造化データの実装、サイトマップ送信など。技術的な土台がしっかり作られます。

100万円帯:事前のキーワード調査が入ります。「あなたの会社が拾うべき検索キーワードは何か」を競合分析の上で設計し、それに沿ってページ構成と文章を作ります。「作ってから検索に出ない」ではなく「検索に出るための作り方をする」のが100万円帯です。

8. 公開後のサポート

30万円帯:公開後1週間程度の不具合対応のみ。それ以降の修正・更新は、すべて有償です。

60万円帯:1ヶ月の修正サポート+月額5,000〜10,000円程度の保守プランを提案されることが多いです。月数件までの軽微な修正を含めるプランが主流。

100万円帯:3〜6ヶ月の伴走サポート。アクセス解析の月次レポート、改善提案、追加コンテンツの企画——という、「公開してからが本番」というスタンスで関わってくれます。

あなたの会社にとって、いくらのホームページが妥当か

ここまで読んで「で、結局うちはいくらかければいいの?」と思われたはずです。業種・目的別に、価格帯の目安をまとめます。

30万円帯が妥当なケース

- オフラインの集客がメインで、サイトは「会社の信頼確認用」
- 既存顧客からの紹介が主で、新規はWebからほぼ来ない業種
- 例:地元密着の店舗、紹介ベースのBtoBサービス、士業の名刺代わりのサイト

この場合、サイトに過大な投資をしても回収できません。30万円帯で「ちゃんとした見た目」を作ることが正解です。

60万円帯が妥当なケース

- 問い合わせの3〜5割をWebから取りたい
- ターゲットが30〜50代で、スマホ検索が主な接点
- 例:地域工務店、エステ・美容、コンサルティング業、専門特化のBtoBサービス

この価格帯は、コストパフォーマンスが最も良いゾーンです。テンプレートの「無個性さ」と、100万円帯の「過剰投資」のちょうど中間で、多くの中小企業に最適です。

100万円帯が妥当なケース

- 新規顧客の半数以上をWebから獲得したい
- ブランドイメージそのものが商品価値に直結する業種
- 競合がすでに高品質サイトで競い合っている市場
- 例:高単価サービス(ウェディング・高級飲食・コーチング等)、採用ブランディング、ECサイト

この価格帯は、ホームページがそのまま「営業マン1人分」の働きをする水準です。月50万円の売上をWebから生むためなら、100万円の初期投資は十分回収できます。

「安すぎる」「高すぎる」のサインの見分け方

最後に、見積書を見たときに注意したいサインをまとめます。

安すぎるサイン(10万円以下のオーダーメイド案件)
- ヒアリングが30分以内で「サンプル見せてください」だけ
- 「全部おまかせください」と言われ、こちらの業種を聞かれない
- 公開後のサポート期間が「なし」または「翌日まで」
- 制作期間が「1週間」と異常に短い

この水準は、テンプレートをただ流し込んだだけで、後から「修正は別途料金」と請求されるパターンが多いです。

高すぎるサイン(150万円以上で内訳がぼんやり)
- 「ブランディング込み」「戦略設計込み」とだけ書かれ、工程の中身が不明瞭
- ページ単価が10万円を超えるのに、撮影・取材費が別途
- 大手代理店経由で、実作業は下請けに丸投げされる体制

この水準は、中間マージンが大きく、実作業に対するコストが過大になっているケースが少なくありません。

「相場感」を持って商談に臨むのが、最大のコスト削減策

Web制作の見積もりを比較するとき、本当に必要なのは「どこが一番安いか」ではなく、「自分の会社の目的に対して、どの価格帯が妥当か」を判断する基準です。

この記事の表と工程説明を、ぜひ商談の前に印刷して持参してください。「30万円帯ということは、ヒアリングは2時間程度、設計はテンプレートベースですよね?」と質問できるだけで、制作会社の対応はぐっと真剣になります。価格交渉ではなく、価値の確認をする——これがWeb制作で損をしない最大のコツです。

制作前の「相場確認」と「方針すり合わせ」のご相談

「自分の会社に必要なのはいくらの価格帯か、その判断が一人ではつかない」「すでに見積もりを取ったけれど、これが妥当か第三者に確認したい」——そんなときには、現役のフロントエンドエンジニアによる中立な視点が役立ちます。

制作前にこの工程をひと手間挟むだけで、契約後の「思っていたのと違った」というすれ違いの大半は防げます。


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現在のサイト、または検討中の見積書を拝見し、価格と内容のバランス・改善ポイントを第三者目線でお伝えします。

筆者がホームページ制作をいたします

私は独立して現在3年目になります。ホームページ・LP・ECサイトの制作に携わったことは20以上。もし、どこに頼めばいいかわからないということであれば私にご相談ください。
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