「半年前にWixでLPを作ったんですが、月の問い合わせが0〜1件しかなくて……」
先日、コーチング業を始めたばかりの方から、こんなご相談をいただきました。LPを拝見すると、デザインはきれいで、写真も雰囲気があり、サービス内容もしっかり書かれています。プロの目から見ても、決して「ひどいLP」ではありません。
それなのに、問い合わせが来ない。
このご相談、実はとてもよくあるパターンです。WixやペライチでLPを作って公開したものの、想像していたほど反応がない——そう感じている方は、おそらく日本に何万人もいらっしゃいます。
そして現役のフロントエンドエンジニアとしてはっきり言わせていただくと、自作LPから問い合わせが来ない原因は、ほぼ100%「たった1つの理由」に集約されます。デザインでも、ツールの選択でも、SEOでもありません。
この記事では、その「たった1つの理由」を明確にお伝えし、そして今日からあなたのLPを書き直すための具体的な手順をお渡しします。
先に結論:自作LPから問い合わせが来ない、たった1つの理由
その理由とは——
⚠️LPの主語が「自分(提供者)」になっていて、「お客様の悩み」から始まっていないこと。
たった、これだけです。
「え?それだけ?」と思われたかもしれません。でも、断言します。問い合わせが来ない自作LPの9割は、この一点に問題が集約されています。デザインを変えても、写真を差し替えても、ツールをWixからペライチに乗り換えても、ここを直さない限り、結果は変わりません。
なぜそう言い切れるのか。順番にご説明します。
「主語が自分になっている」とは、具体的にどういうことか
まず、よくあるNG例を見てください。これは私が実際に拝見した自作LPの構成パターンです(実例ベースの架空文です)。
❌ありがちな自作LPの構成
1. 「○○コーチング、はじめました」
2. 「私の自己紹介とこれまでの経歴」
3. 「提供しているサービスメニュー」
4. 「料金プラン」
5. 「お申し込みはこちら」
お気づきでしょうか。このLPは、最初から最後まで主語が「私(提供者)」です。「私は○○です」「私が提供するのは○○です」「私の料金は○○です」——ずっと、自分の話をしています。
一方、訪問者の頭の中にあるのは、こんな疑問です。
- 「私(訪問者)の悩み、解決してくれるの?」
- 「私(訪問者)と同じような人が、これで結果出てるの?」
- 「私(訪問者)が申し込んだら、何がどう変わるの?」
訪問者の主語は、最初から最後まで「私(訪問者)」です。
ここでミスマッチが起きています。提供者は自分のことを話し、訪問者は自分のことを知りたい。両者の主語が一致していないので、訪問者は「これは私のためのサービスではないな」と判断し、ページを閉じます。
これが、自作LPから問い合わせが来ない構造です。
なぜ、自作するとほぼ全員がこの罠にハマるのか
理由は明快です。「自分のことを、自分で書いている」から、です。
自分が立ち上げたサービスのLPを、自分で書く。当然、書き手は「自分の頭の中」にあることを文字にします。自己紹介、サービスの特徴、自分のこだわり、自分が大事にしている価値観——書こうとすれば、いくらでも出てきます。
一方、「お客様の悩み」「お客様が知りたいこと」は、自分の頭の中には存在しません。それは、お客様の頭の中にあります。
つまり、自作するということは、「自分の頭の中にあること」を書く作業になりがちです。だからどうしても、主語が自分になります。これは才能やセンスの問題ではなく、構造的にそうなる、ということです。
プロのコピーライターが入る制作現場では、必ず「ターゲット取材」や「お客様インタビュー」が行われます。なぜなら、お客様の頭の中にあることを引き出さないと、刺さるLPは絶対に書けないことを知っているからです。
Before / After:たった1行直すだけで反応が変わる
抽象論だけだとピンとこないので、具体例で見ましょう。コーチング業のLPのファーストビュー(最上部のキャッチコピー)の比較です。
❌Before(主語:自分)
「○○式マインドフルネスコーチング」
「経験10年のコーチが、あなたの未来をサポート」
✅After(主語:お客様)
「朝起きるのが辛い、漠然と不安——」
「その『なんとなくしんどい』を、3ヶ月で言葉にできる人へ。」
どちらが、自分の悩みに当てはまりそうな訪問者の手を止めるか。明らかにAfterです。
Beforeは「サービスの名前と提供者の実績」を伝えているだけで、訪問者の悩みには一切触れていません。一方、Afterは「あなたが今、こういう状態ではありませんか?」と訪問者の頭の中の言葉から始まっています。
たった1行、この視点を変えるだけで、LPの反応は驚くほど変わります。私の経験上、この修正だけで問い合わせが2〜3倍になったケースは何度もあります。
あなたのLPを今すぐチェックする5ステップ
ではここで、あなたのLPが「主語が自分になっていないか」をセルフチェックしてみましょう。LPを開いて、以下の5つを順番に確認してください。
ステップ1:ファーストビューの主語を確認
LPを開いた瞬間に目に入る、一番上のキャッチコピー。これを声に出して読んでください。
- 主語が「私(提供者)」「弊社」「○○サービス」になっていませんか?
- 訪問者の悩み・状況・願望に、最初の3秒で触れていますか?
「○○コーチング、開講」「△△デザイン事務所」「□□コンサルティングサービス」——こうした「サービス名・提供者名」がドンと出ているだけなら、修正必須です。
ステップ2:「あなた」という言葉が何回出てくるか数える
LP全体で、「あなた」「お客様」という訪問者を指す言葉が何回登場するか、数えてみてください。
- 5回以下:かなり危ない。主語が自分に偏っています。
- 6〜15回:及第点。ただし、改善の余地あり。
- 16回以上:訪問者目線で書けています。
もし「あなた」が1〜2回しかない、もしくは0回のLPは、ほぼ確実に「自分の話だけしているLP」です。
ステップ3:訪問者の「悩み」が言語化されているか
あなたのターゲットが抱えている悩みを、LP内で具体的な言葉で表現していますか?
たとえばコーチング業なら、
- 「朝起きるのが辛い」
- 「人間関係でいつもモヤモヤする」
- 「やりたいことが分からない」
のように、ターゲットが日常で使うであろう生々しい言葉が、LPに登場しているかどうか。「キャリアの悩み」「人生の課題」のような抽象的な言葉でしか書かれていない場合、訪問者は「これは私の悩みのことではない」と感じます。
ステップ4:CTA(行動を促す部分)の文言を確認
「お申し込みはこちら」「お問い合わせフォーム」——こうしたCTAボタンの文言、どうなっていますか?
ここも主語が「申し込む側=訪問者」になっているか、チェックしてください。
❌「お申し込みはこちら」「無料相談に申し込む」(漠然としている)
✅「3ヶ月後の自分を、一度だけ想像してみる」「あなたの悩みを30分だけ整理する」(訪問者の状態に紐づいている)
クリックされるCTAは、必ず「ボタンを押した後に、訪問者がどんな状態になるか」が想像できるものです。
ステップ5:「Q&A」セクションを訪問者目線で書き直す
LPに「よくある質問」セクションがあるなら、そこも要チェックです。
❌「料金について教えてください」(提供者が用意した教科書的な質問)
✅「初回相談だけで、何か変わるんですか?」(訪問者がリアルに抱く疑問)
本物の訪問者が抱きそうな疑問・不安・モヤモヤを、そのままの言葉で書いてください。これだけで、LPの「人間味」が一気に増します。
主語をひっくり返すための、書き直しフレームワーク
「主語を変えろと言われても、具体的にどう書き直せばいいか分からない」——そう感じる方のために、シンプルなフレームワークを用意しました。
各セクションを、以下の順番で書き直してみてください。
1. 悩みの明文化:訪問者が今、抱えている状態を、訪問者の言葉で書く
2. 共感:「その悩み、よく分かります」と寄り添う言葉を入れる
3. 解決の方向性:その悩みが、どう解決できるかをひと言で示す
4. 解決の方法(あなたのサービス):ここで初めて自分のサービスを紹介する
5. 証拠:実績、お客様の声、ビフォーアフター
6. 次の一歩:訪問者が、今この瞬間にできる小さな行動を提示する
重要なのは、「自分のサービス紹介は、4番目に初めて登場する」ということです。1〜3番までは、徹底的に訪問者の話をします。これだけで、LPの空気がガラッと変わります。
それでも問い合わせが来ない場合の、次のチェック項目
主語を直して書き直しても、まだ問い合わせが思うように来ない——その場合、次にチェックすべきは以下の3点です。
- 流入元:そもそもLPに何人来ていますか?月100人未満なら、LP以前に集客チャネルの設計が必要です。
- 競合の強度:同業他社が同じターゲットを取り合っていませんか?市場が飽和している場合、差別化メッセージが必要です。
- 価格と信頼性のバランス:高額サービスなのに、信頼性を示す要素(実績・お客様の声・資格)が足りていないと、LP内容が良くても申し込みには至りません。
ただし、これらは「主語の問題」を直してから検証する話です。土台がズレているのに、流入を増やしても、価格を下げても、結果は変わりません。
「Wix・ペライチが悪い」のではなく、「書き方」の問題
最後に、ひとつだけお伝えしたいことがあります。
Wixもペライチも、ツールとしては非常に優秀です。プロのWeb制作者から見ても、「このツールで作れないLP」はほとんどありません。デザインの自由度も、機能の充実度も、月額数千円とは思えないレベルです。
つまり、問題はツールではなく、書き方です。同じWixで作っても、月100件問い合わせが来るLPもあれば、月0件のLPもあります。その差は、ほぼすべて「主語がどちらを向いているか」で決まります。
もしあなたが「Wixで作ったから問い合わせが来ないのかも」「やっぱり制作会社に頼まないとダメか」と思っていたなら——その前にもう一度、自分のLPを開いて、最初のキャッチコピーを声に出して読んでみてください。
そこに「私は」「弊社は」「○○サービスは」と書かれているなら、まず最初に直すべきはそこです。ツール変更も、制作会社への発注も、その後の話です。
自作LPの「主語チェック」と「書き直しの方向性」のご相談
「自分のLPに何が足りないのか、客観的に見てほしい」「主語を直したいけれど、具体的にどう書き直せばいいか一人では分からない」——そんなときには、現役のフロントエンドエンジニア兼Webライターとして、第三者目線でお力になれることがあります。
LPは、たった数行の修正で反応が大きく変わる世界です。せっかく時間をかけて作ったLPを、もう一度活かすために、ぜひ一度ご相談ください。
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筆者がホームページ制作いたします
私は独立して現在3年目になります。ホームページ・LP・ECサイトの制作に携わったことは20以上。もし、どこに頼めばいいかわからないということであれば私にご相談ください。