赤ちゃんに絵本は必要か?

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図書館で働いていると、時々「赤ちゃんにいつから絵本を読んであげたらいいですか?」と聞かれることがあります。

絵本の存在どころか、自分の身体さえ認識できていない赤ちゃんに絵本を読んでもわからないだろうと思うのも当然です。

しかし、答えは「今すぐにでも」です。

ちゃんと「絵本」として楽しむには、個人差はありつつも10ヶ月前後からとなりますが、「赤ちゃんとのコミュニケーションツール」としてはすぐにでも使うことができるからです。

絵本の中でも、特に「あかちゃん絵本」と呼ばれるものは、もともと両唇音やオノマトペ等、赤ちゃんが聞いて“楽しい”“面白い”と思う音で構成されている事が多いです。

そのため、読んであげるだけで赤ちゃんが喜んでくれるんですね。

もちろん脳科学的な見地からは、絵本は聴覚・視覚・触覚(抱っこで読んであげるなど読み手とのふれあい)を同時に刺激させ、脳の発達に役立つ等、いろいろ良い影響はあるわけですが、私が一番いいなと思うのは、読み手とコミュニケーションがとれるところです。

赤ちゃんが「愛されている」と感じて基本的信頼感を獲得し、将来自己肯定感を得るためには、両親をはじめとした周りの大人との信頼関係を築く事が重要です。

それを得るためには声掛けの量が重要となってくるので、絵本はとても良いんですよね。

赤ちゃんと何を話したらいいのかわからないという大人にもぴったりですし、豊富な語彙でたくさん声掛けをしてもらった赤ちゃんというのは幼児期のIQ
の高さにも関わってきます。

たくさん声掛けをしてもらって親と信頼関係を結べた子どもは、将来心のストレスにも強くなります。

……なんて事を、赤ちゃんの3ヶ月健診の会場やブックスタート等でたくさんのお母さんたちに話してきましたが、何より自分の子供に絵本を読んだ時に、絵本のすごさを痛感したんですよね。

うちの子の場合は、生後1ヶ月の時から「だるまさん」のシリーズを読んであげると、泣き止んでじっと見ていました。(視力はあまりよくない時期なので、聞いていたのかな?)

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同僚の子は、「じゃあじゃあびりびり」を読むとにこにこ笑っていたそうです。
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「絵本て本当にすごいんだね」と、同僚と改めて感心しました。知識で知っている以上に、ずっとずっとすごかったです。

なので、赤ちゃんに絵本を読んであげてくださいね。

赤ちゃんにも好みがあるのですが、やはり赤ちゃん絵本は基本図書が強いと思います。どこの図書館でもリストにしていると思うので、気になる方はお近くの図書館に行ってみてください。


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