ジブリが好きなので、「鈴木敏夫とジブリ展」を見てきました。鈴木敏夫さんが今までに手掛けた作品や、鈴木さんの生い立ち等が詳しくわかる他、等身大(?)のトトロや「千と千尋の神隠し」のキャラクターたちと写真が撮れたり、作品の舞台が一部再現されているところがあったり、楽しく過ごせました。
ただ、文字やパネルの展示部分が多いので、子どもよりは大人向けです。
とはいえ、せっかくならトトロやカオナシを子どもにも見せてあげたくなっちゃいますよね。ジレンマです。
ジブリパークにも期待していますが、また「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」のような、大人も子どもも楽しめる展示をやってくれないかなぁ。
あの時は、小人サイズになったつもりで舞台美術の中を歩けるようになっていて、とても楽しかったです。
ジブリは作品世界のすみずみまでこだわりを持って仕上げられていて、とても好きなんです。
この作品世界は、鈴木敏夫さんはもちろん、宮崎駿さんや高畑勲さんという天才たちが、その想像力をもって作り上げたものなので、素晴らしいんですよね。
ところが、読書では文章しか書いておらず、挿絵があったとしてもわずかなので、物語の世界を自分で想像しなくてはなりません。ストーリーや登場人物たちがどのように動いているのかも、文字を読んで自分の頭の中に作り出さなければなりません。
これが難なくできる人にとっては、本は映画やアニメ等と同じ娯楽になります。
しかしこの作業が苦手だと、文字の意味を追うのに一生懸命になってしまって、登場人物に感情移入することはおろか、ストーリーを追う事も難しくなってしまうんですね。
これでは読書が面白くなくて当然です。
ではどうしたらいいのか?
それは、自分の読書レベルに合った本を選ぶ事で解決します。
はっきり言って、読書は経験値にかなり左右されますので、経験値が足りなければ、易しいところに戻ればいいのです。
特に子どもが読む物語は、低学年向けのものは一人称で、時世も現在から未来に向かっていきます。それがやがて三人称になり、時世も過去や未来に飛ぶなど、対象学年が上がるにつれて段々複雑になってきます。
一人一人の読書レベルには個人差がありますので、6年生だからといって高学年向けの物語を選んでも、読書レベルが伴っていないと楽しめません。無理に高学年向けを読ませると、読書が嫌いになってしまう可能性も。
なので、大人にしろ子どもにしろ、「~歳だからこの本」と決めつけず、読書が苦手なら絵本だっていいんです。楽しいと思える本を読んでくださいね。
その内読書レベルが上がってきますよ。
読書が高尚な趣味のようにとらえられる向きがあるのは、副産物として知力や人としての幅が広がるためなんでしょうか。
しかし読書は娯楽です。あまり構えずに楽しんでくださいね。