多くの利用者が同じトイレを使うデイサービスでは、
トイレの拭き掃除(環境清拭)が感染対策のひとつになります。
デイサービスを開所したばかりだとか
小規模な現場ほど「清掃手順のばらつき」が起きるのが
悩みどころではないでしょうか。
職員は気づいても言い出しづらいことがあるため
管理者がきちんと把握し、ルール化しておきたいことでもあります。
1. 現場でよくある拭き掃除の落とし穴
事業所では、職員ごとにやり方が
バラバラになっていないか確認しましょう。
たとえばこんなことがあります。
⚠️ 拭く順番がバラバラ(便座を拭いた後にドアノブを拭いてしまい、菌を広げる)
⚠️ 拭き方の癖(雑巾を往復させて拭き、汚れを塗り拡げてしまう)
⚠️ 消毒液の扱いが適当(濃度の決め打ちや、希釈・使い分けが曖昧)
これでは、いくら毎日掃除をしていても感染リスクを下げきれません。
2. なぜ手順が揃わないのか?
やり方がバラつく1番の原因は、
職員の意識ではなく「共通ルールのなさ」にあります。
・明文化された手順書がない(「背中を見て覚えて」の口頭伝達になっている)
・「なぜその順番で拭くのか」という根拠が共有されていない
・各自の「家での掃除方法」がそのまま出ている
誰が担当しても同じ状態に仕上がる仕組みを作らない限り、
このばらつきは解消しません。
3. 今日からできる!3つの感染対策ルール
感染対策委員会や管理者が主導となり、
次の3点だけは必ずルール化しておきましょう。
① 拭く順番は「きれいな場所 → 汚い場所」
菌を広げないための基本です。
使い捨ての掃除シートで拭く場合、
おおまかには次の流れになります。
使い捨て手袋を必ず使いましょう。
ドアノブ・手すり・ペーパーホルダー
↓
便器の蓋
↓
座面
↓
便器の外側
↓
床(最も汚れやすい場所)
② 拭き取りは「一方向」で
シートや巾着状にしたクロスは往復させず
一方向に動かすのが鉄則です。
往復させると、せっかく取れた菌を
また元の場所に戻してしまいます。
③ 消毒液の「作り方・使い分け」を目につく場所に貼る
ノロウイルス対策に必要な次亜塩素酸ナトリウム(0.05%希釈)などは、
調合比率や使い方の注意点を紙ベースで用意しておきます。
迷わず作れる状態にしておくことが大切です。
【デイサービス】トイレの拭き掃除手順|感染を防ぐ掃除マニュアル(まとめ)
誰がやっても同じ衛生レベルへ
トイレ掃除の目的は、見た目をきれいにするだけでなく
「感染のルートを断つこと」です。
「いつ・どこを・どの順番で・何を使って拭くか」をシンプルに整え、
担当が変わってもいつも清潔なトイレを保てる体制をつくっていきましょう。
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