経験者が考える男性の育児休業のメリット・デメリット

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育児休業(育休)を取得する男性は最近少しずつ増えてきていますが、まだまだ少なく、働いている人全体の数パーセント程度です。育児休業を取ろうと思っているけど、経験者が周りにおらず、「ほんとのところ」を聞けない人も多いと思います。
そこで、実際に育児休業を取得した経験から、育児休業のメリット・デメリットについて紹介します。
是非、育児休業を取得する際の検討の参考にしてください。

育児休業のメリット

最初に言っておくと、育児休業を取って良かったなと思った点は細かいことまで含めると書ききれないほどあります。例えば、料理のレパートリーが増えたこととか、子供にウケル絵がうまくなったこととか(笑)。その中でも特に今後の人生においてもいい影響があったなと思える点を4つご紹介します。
① 子供の成長・安定に深く寄与できる
幼児期は親からの接触が何より大事で、この接触の積み重ねで自分は愛されているんだという自己肯定感を心の根底に積み重ねていきます。
男性が育児休業を取り、お母さんとお父さんの二人で育児ができると、例えばどちらかが家事をやっているときも、もう一人が子供と一緒にいることができます。子供のこれからにとっても自己肯定感は生きる礎の一つになるので、そこに寄与できることは大きなメリットの1つです。
また、お母さんとお父さん二人で育児をやることで、お互いに余裕ができ、心が安定した状態で子供と接することができるのも、子供が安心して成長することの一助になっていると思います。
② 奥さんとの絆が深まる(嫁の気持ちがよくわかる)
育児休業を取って、育児・家事をやってみると、どれだけ自分が奥さんの大変さを軽んじていたか痛感できます。朝起きてから夜眠るまで、食事の支度、洗濯、掃除、子供の世話と、休む間もないです。今まで頑張ってくれてたんだなぁと反省しますし、そうやって実感することでやはり態度も変わります。それが夫婦の絆を深めます。
また、一緒にいろんなことを悩むことができます。例えば、ずっと子供のそばにいると、子供のミルクの飲みが悪いだけで心配になりますし、他の子と比べてハイハイするのが遅いとかそんなこともすごく気になります。育児休業を取っていなかったら、奥さんがそうやって心配していることに対して「そんなの、大丈夫だよ」としか思わなかったでしょう。
夫婦で同じ深さで子供に向き合える、これは結局夫婦が向き合うことにも繋がります。
③ 時間の使い方が上手くなる
育児休業って結構暇でしょ?なんて思っている人もいるでしょうか。
それが意外と忙しいんです。あれよあれよという間に夜になっちゃいます。
下は私が育児休業を取っていた時の1日のタイムスケジュールです。
(家族構成は私、奥さん、3歳の長男、0歳の長女のとき)
 07:30 4人で起床
 08:30 子供たちの着替え、朝食、幼稚園準備
 11:00 上の子を幼稚園へ、家事(洗濯など)、授乳
 12:00 昼ごはん準備
 13:00 昼ごはん、授乳
 14:00 上の子を幼稚園へ迎えに
 16:00 お出かけ(公園、児童館)
 17:00 買い物、夕飯準備
 18:00 夕飯、授乳
 19:30 お風呂に入れる
 20:30 歯磨き、絵本読み聞かせ、明日の準備
 21:30 寝かしつけ〜(時間のかかる日は三時間くらいかかる)
 23:00 自由時間
 24:00 就寝
やはり、子供相手なので、ひとつひとつのことがすんなりいくとは限りません。食事もイヤイヤして一向に進まない時もありますし、寝かしつけはいつも時間が読めません。ひどいときには3時間以上かかります。なので、やれるときにやれることを片づけられるように絶えずスケジュールを組み立てなおすので、必然的に時間の使い方が効率化されていきます。自然に空いた時間を何か有効に使う癖がついたのはその後仕事に復帰してからも役立ちました。
④ 仕事とは違う自分の興味のあることができる
前述したように、育児休業中はそれなりに忙しいです。ただ、そうはいっても、1日に自分の時間が1時間程度はあります。育児休業の期間にもよりますが、これほど長い間休める機会はなかなかないので、これを機に資格取得したり、興味ある分野の勉強をしたり、新しいことにチャレンジする良い機会にもなります。(もちろん育児優先ですが)

育児休業のデメリット

① 収入が減る
これは致し方ないことですが、もちろん休業中は給料が出ません。ただし、育児休業給付金がもらえるので、それである程度はまかなうことができます。
詳細は「」に詳しく記載していますので、参照ください。
育児休業前にきちんと計画を立てておくことが大事ですね。
② 仕事でブランクができる
これも当たり前ですが、休業なので仕事にブランクができます。これについてはもうある程度育児休業中に仕事を思い出したり、同僚に話を聞いて現状を確認しておく等の対策をしておく他はありません。
また、制度上、育児休業はれっきとした権利になるので、これが原因で会社の評価が不当に下がったり、昇進が妨げられることは本来ありません。ただし、もしかしたらまだ男性の育児について理解のない職場であれば、そういうことがある可能性はあります。
育児休業にはメリットもデメリットもありますが、自分の育休経験から断然メリットの方が大きいと考えています。実際、ユーキャンが行ったアンケートにおいても、育児休業を取得した人の80パーセント以上が、もう一度取りたいと回答しています。
育児にこれだけ参加するチャンスはめったにありません。そして0歳から1歳というこの期間はもう来ません。是非、メリット・デメリットを踏まえた上で、前向きに検討してみてください!


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