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「人間、追い抜かれてからが勝負!」
誰の言葉か?
僕の言葉です(笑)。
今までの常識では考えられないような人に出会うと、やはりテンションが上がります。
僕は急いで彼の背中に追いついて、必死で観察を始める。
上半身は前傾姿勢。
足を前に進める時には、軽く膝に手を添えている。
足取りはやはり軽快。
彼と同じ動作同じペースで、彼の背中を見ながらついていく。
「あ」
背中を見て分かる情報はいくつかあるが、真似をしているとさらに分かることがある。
それは、
「呼吸」
彼の肩が速いペースで上下している。
人は呼吸の際、無意識のうちに身体を動かしている。
それが分かりやすいのは、お腹と胸。
そして、肩である。
そうか。彼は呼吸が早いんだ。
人間は一定のリズムを作って行動している。
ダンスを踊る時でも、早いリズムに合わせて動きを作る。逆に、遅いリズムで速い動きを行うダンスは見たことがない。
ボクシングもそう。
ジャブを出す時「シュッシュ」と口で息を吐く。
そうすることでより速い動きが可能になる。
彼は自分の呼吸を早くすることで、自分の動作のスピードを上げていたのである。
呼吸か・・・なるほど!
しばらくして平地が見えてきたので、僕は走り出す。
前方の彼は・・・走らない。
追い抜いてしばらく道を進む。
しかし、
上り坂で振り向くと、必ず彼の姿が現れる。
僕が走っているのにも関わらず、上りの歩きだけで距離を縮められる足。
まさしく、走りに匹敵する歩き。
ここは・・・。
追われるプレッシャーよりも、先に行ってもらって観察した方が今後のためになる。
タイミングを見計らって、道を譲り。
僕は彼の歩き方を観察し続けたのでした。
追伸
観察して分かったこと。
大切なのは呼吸でリズムを作る。
そして、
上半身の前傾姿勢と、歩幅を小さくすることでした。
前傾姿勢はマラソンでも有効。
ボールペンを立てて倒れる時の速度が速いのと同様に、人の身体は傾ける事で、その方向に加速する。
そして、
歩幅を小さくする。
これは盲点でした。
もしかすると、自転車と同じ原理なのかもしれません。
自転車で走っている途中、上り坂があったら。
体重をかけたり、立ちこぎするなどして、車輪の回転数をあげますよね。
回転数を上げることで、上り坂に必要な力を生み出すことができる。
これらの行動は、坂道だからこそ行う動作。
つまり、
上りには、上りの歩き方があるという事。
歩幅をせまくすることで、足が地面に着く回数が多くなります。結果、足が押し上げられる力も増すので、スピードも速くなる。
ただ、
自転車と同様に足の回転数を上げるということは、体力の消耗が激しくなる。
でも、
歩けば・・・その体力消費をおさえられるかもしれない。
やっぱり、人から学ぶことはたくさんありますね!