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「表面C/F」という言葉を聞いて、何のことかわかる人はこの記事は退屈かもしれません。ただ、馴染みのない方は、お力になることができるかもしれませんので是非最後まで読んでいただけますと幸いです。
では始めます。
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「よし!!事業計画書をまとめたぞ!これをもって銀行に融資を申し込みに行こう!」
ちょっと待ってください。
損益計画書、予想貸借対照表、事業説明書、プロフィール表、経緯書・・・
担当銀行員は、これらの書類を受け付けた際、必ずと言っていいほど、
見る項目がありますが、ご存じでしょうか・・・?
・売上高
・原価
・販管費
・営業利益
・営業外勘定
・経常利益
・当期利益
・資産、負債のバランス
・自己資金
・代表者のプロフィール
・経緯
これらは当然、面談入口で確認されるものなのですが、ここに記載されていないもので、「必ず」チェックされるものがあります。
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それは、「C/F(キャッシュフロー)」です。
なぜキャッシュフローを必ずチェックされるのか。
簡単にご説明しますので、まずはそこを理解していただければと思います。
キャッシュフローとは、簡単に言うと、「実際のお金の流れ」のことを指します。
計画している営業活動でどの程度のお金が入ってくるのか、資産の売却or購入でどの程度のお金が入ってくるのかor出ていくのか、期中に金融機関などの借入を予定しているのか、どうか。
これらは、
・営業活動によるC/F
・投資活動によるC/F
・財務活動によるC/F
の3つにわけることができます。
これらのC/Fは、皆さんがこれから経営を行っていく上でか、必ずモニタリングすべき指標になります。
というのも、
「会社は、黒字だったら安全、安心だ!!!」
と言い切れないからです。
黒字でも倒産することがあるのです。
ネットで「黒字倒産 例」と検索すると、
色々な黒字倒産の例が出てきます。
例えば、極端な例ですが、
以下の商取引のケース。
・・・・・・
D社から商品Aを3百万円で仕入、代金は現金で支払った。
その後、商品Aを5百万円でC社に販売。お金は全額売掛金として処理。
これを図にするとこのようなイメージです。
【P/L】
売上高 5百万円
原価 3百万円
利益 2百万円
2百万円の黒字じゃないか!!
この取引は問題ない!!
事業として成り立っている!!!
・・・・待ってください。
では、実際のお金の動きはいかがですか?
図にして見てみましょう。
【実際のお金の動き】
D社から3百万円をキャッシュで支払っていて、C社に販売した代金を掛けにしているわけですから、「収入は0、支払いだけ3百万円発生」してしまいました。この時、一時的にでも、資金調達の必要性が出てきます。
さて、この時、
・切り崩す現金もない、
・現金化できる資産もない、
・資金調達のあてがない、
こうなってしまったら、どうでしょう。
事業継続は不可能で、倒産。
ということになってしまうのです。
このケースは黒字倒産をミニマムにしてご説明しましたが、
実際に起きる黒字倒産は、もっと大きな額が動くことがしばしばです。
このことから、事業の損益だけ見ておけばよい、というわけではなく、
可能なであれば、財務3表と呼ばれる、P/L、B/S、C/Fは網羅的に
モニタリングしておいたほうが良いです。
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キャッシュフローについて、簡単で恐縮ですが、ご説明させていただきました。
では、この記事の本題である、銀行員が必ず見る項目について、
最後にご説明します。
先ほど説明した3つのキャッシュフローを面談時に、その場で、
確認されることは、ほとんどありません。
ただ、「表面C/F」はその場で確認されることになります。
計算方法は、
最終利益+減価償却費=表面C/F
です。
その計画でどの程度キャッシュが創出されるか図るものです。
損益計画書にもこの表面C/Fを織り込むと、親切ですし、
事業計画書の信ぴょう性にも大きく好印象を与えることでしょう。
長くなりましたが、お読みいただきありがとうございます。
この世に存在する事業は今や様々な形態がありますが、
いくつく先は、「どのくらいのキャッシュが生まれるか」、これにつきます。
利益ももちろん大事ですし、
資産、負債のバランスももちろん大事です。
でも事業の継続性に重きを置くのであれば、
キャッシュフローは外せません。
ご参考になれば幸いです。
では!