中小企業経営のための情報発信ブログ250:真に優れたリーダー

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ビジネス・マーケティング
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1.現場に「OKY」と思われたら、リーダーは失格
 「結果を出せ」と言う言葉はリーダーが現場に対してよく投げかける言葉です。もちろん、現場は結果を出してこそ、評価されるのですから、この言葉自体は間違っていません。しかし、「結果を出せ」と言うだけなら、誰でもできることです。現場に目標を与えて、それを達成しているか否かを管理し、達成できていなければ「結果を出せ」とプレッシャーをかけるのなら、誰でもできることです。目標が達成できていないのは、上から言われるまでもなく現場の人間は皆わかっています。なんとか目標を達成しようと頑張っています。頑張っているのに結果が出ない、何をどうしていいのか分からないということもあります。それなのに、何の解決策も示さず、一緒に考えようともせず、馬鹿の一つ覚えのように「結果を出せ!」と言うリーダーには「OKY」と言いたくなるのもわかります。
 「OKY」というのは、「お前(O)が来て(K)やって(Y)みろ」の頭文字をとったものです。
 汗水垂らして働いている現場からすれば、居心地のいい温室にいながら「結果を出せ」と油を搾り取る悪代官にしか見えないのです。これでは、誰もそのようなリーダーについて行こうとは思いません。益々結果からは遠のきます。
 現場から遠い本社部門に、こうした悪代官が重層構造的に存在していれば、実働部隊である現場には諦めムードが漂い、組織全体が死に体になってしまいます。
 リーダーが率先してやって見せなければ、人(部下)は動きません。リーダーシップの原点は「やってみせること」「言葉よりも行動」です。行動で示してこそ部下はついてきます。
2.現場には現場のやむを得ない事情がある
 現場には現場にしかわからないさまざまな事情があります。そしてその事情によって最も苦しめられているのは現場、現場にいる人たちなのです。現場から離れたところにいる人には、その事情がわからないから「現場は何をやっている」「どうして当たり前のことができないのか」となるのです。
 本社サイドの人間からすれば、「本社に応援を頼めばいいじゃないか」「本社に支援を求めればいいじゃないか」ということもなります。しかし、現場としては、本社や本部に支援を求めるなど、気楽にできることではありません。リーダーはこうした現場の気持ちを踏まえた上でコミュニケーションをとるように心がけなければなりません。現場の気持ちを斟酌できなければ、結果を出せない現場を責める結果になり、益々現場と本社・本部との溝を深くしてしまいます。
 リーダの役割は、現場に指示することではありません。現場をサポートすることです。確かに指示を出すことが必要な場合もありますが、重要なのは指示よりも指示の通りに結果を出させるためのサポートです。
 ほとんどの会社の組織図では、社長が頂点にいて、役員、管理職と続き、現場が底辺のピラミッド型をしています。しかし、結果を出し利益を生み出しているのは現場です。極端な言い方をすれば、リーダーは1円の利益も生み出していないのです。
 現場こそが頂点であり、リーダーはそれを支える存在なのです。
 極端な考えであるかも知れませんが、リーダーにはそのような意識が必要なように思います。
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