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今日は「ビジネスセンス」について書きます。
1.最低限のビジネスセンスはすべての人に必要
これまでも何度か書いていますが、今はVUCAの時代です。先行きが見えず何が正解かわからない時代なのです。こうした時代だからこそ、経営者だけに限らず、すべてのビジネスパーソンにビジネスセンスが必要です。
ビジネスセンスは「ビジネス」と「センス」で構成されています。
まず、ビジネスの本質ですが、それは収益を生むことです。下世話な言葉で言えば、「儲けること」「お金儲け」です。ボランティアではないので、収益を上げて納税し働く人に物心両面の豊かさを味わえるくらいの経済的報酬をもたらすことです。
経営者の中には「お金を追求してはいけない」と言う人もいます。しかし、ビジネスの本質は「儲ける」ことです。儲けることができなければ社会的貢献もできません。以前紹介しました稲盛経営12箇条にも「売上を最大限に、経費を最小限に抑える」「値決めは経営」などとあります。
社会に貢献するというのは、企業の立派な目的の一つですが、利益を上げられなければ社会に貢献できません。逆に社会に貢献できなければ利益を上げることはできません。利益と社会への貢献は両方とも企業にとって重要なものです。
「ビジネスの本質はお金儲けである」というこの当たり前のことを忘れてはいけません。本質というのは流行に左右されるものではありません。ビジネスの本質は「お金儲け」であり、それに「社会貢献」という第二の目的が付け加わっているのです。
2.ビジネスセンスのある人、ビジネスセンスのない人
ビジネスセンスのある人は、ビジネスが「お金儲け」であることを理解しています。きれいごとは言いません。
「製品が売れる」「利益が出る」といった主体性に欠ける表現はしません。主体は「私」であり「私たち」です。正確な言葉で言えば、「私たちが製品を売る」「私たちが利益を上げる」ということで、「私たちは、この製品でお客様のニーズに応え、正当な対価をいただく、そして利益を上げる」という意味になります。
主体性が欠けた曖昧な表現では、ビジネスの本質を理解できませんし、それでは戦略も戦術も立てることはできません。
ビジネスセンスのある人はお金が持つインパクトを理解していますし、「お金がなさすぎる」リスクも「お金がありすぎる」危険性も熟知しています。
お金をどのように主体的に生み出せるのか、そのことが分かっていないのに、「お金のことを考えるのは汚い」などと言う人は、お金を軽視していますし、ビジネスの本質を理解していない、つまりビジネスセンスがない人なのです。
3.センスを磨く
繰り返しになりますが、ビジネスというのは「儲ける」ことです。「働く」というのも、日々仕事をこなすことではありません。「働く」人は常にビジネス、つまり「儲ける」ことを意識しなければならないのです。ビジネスの本質が「お金儲け」であり、自分の仕事がそれにどのように貢献できているのかを考えなければならないということです。
これを考えることでビジネスセンスが身につくのではないかと思います。
以前、楠木建&山口周著「仕事ができるとはどういうことか」という本をベースに「経営センス」について書きましたが、経営に必要なのは、経営課題について特殊解を引き出す「センスの良さ」です。それは「できるかできないか」ではなく「思いつくか思いつかないか」「気づくか気づかないか」といったセンスが重要なのです。
コロナ禍やアフターコロナの時代、先行きが見終えない時代では、こうした危機を乗り切る明確なスキルはありません。
思いつき、ひらめき、そこから新しいアイデアが生まれます。新しいアイデアを生み出すのに必要なのはセンスです。センスというのは人それぞれです。自分が「センスがいい」と思うものにできるだけ多く触れ、自ら体験してつかみ取っていくしかありません。スキルのように決まった修得方法はありません。それでも、センスも磨けば鍛えることができます。生まれつき備わった天性のものではないのです。