自分はなるべく作曲作業に入るまでに、大体の音楽を「スタイル」で共有するようにして、作業の無駄を軽減しました。
スタイルとは、ジャズの4ビート風なのか、サンバなのか、ユーロビート系なのか、昭和アイドル歌謡風なのか、和風ポップスなのか、シャッフルなのか、みたいなもの。
同じメロディでも、スタイルを変えると色々な雰囲気になります。
このスタイル。自分は演奏ができるものもあるし、知識として音の構成の特徴はわかります。
また、音楽屋さんの間では普通に会話ができます。
でも、ディレクターは知らない。こう言う場合がかなりあります。
さて、どうしましょう?と言うところで、便利グッズの登場。
割とカジュアルなキーボードには、オート伴奏、という機能があります。左手でコードを押さえると、指定されたスタイルで勝手に伴奏を奏でてくれる。
これを使って、メロディ無しの状態で、スタイルボタンをポンポン切り替えて、どれが良い?と尋ねるのが1番早い。
一通りやると、どれかを選択してくれますので、それでほとんどミッション完了!
発注者に、先にこのスタイルの好みをお伺いすると、お互いの意思が伝わりやすいのでは?というお勧めです。
いくつかのメロディの入ってない伴奏パターンを聴いてもらって、これ!となれば、あとは私の体験と同じく、スタートが速く切れる可能性が高まります。
グループワークでの共通言語
結構まじめな話が入ってたりします。
今は、昔よりそれぞれの技術が発展して、それに従って専門性も高くなっていきます。
そのため、多くの異なるバックボーンを持つ人と共同で何かを作り上げる必要があります。
このとき、それぞれの専門家がそれぞれの専門用語で話をしたら、通じるものが減っていきます。それはグループとしては不幸。
なので、まずは「伝える努力」、さらに伝える内容の整理。自分たちのグループで消化できる項目を排除して、どこを共有するのが重要か、を見極めます。
そして、今回のように「ツール」。多くは、情報共有がしやすい連絡ツールだったり、スケジュールが一元管理できるツールなど、いわゆるグループワーク向けツールが多数あります。
現在も、出版系、開発系、コンテンツ系が入り乱れるグループで、まさにこの情報共有ツールをうまく使っています。
逆に、これらの共有努力を怠ると、冒頭に書いたような無駄が発生しがちなのです。
結構まじめな結論だ。