このほど、自分の専門性が無い領域で講演の依頼がありました。
非常に図々しいのですが、お声がけいただいたので、前向きに検討。
確認したら、専門ではない領域
しかし、ここからです。どういった点に期待いただいているか、を確認して、この文脈ならお役に立てそう、と組み上がり、お引き受けすることになりました。
専門じゃなくてもお役に立てる方法論をまとめておきます。
専門ではないが、関連はある
自分はゲーム開発のトラディショナルなところは専門家です。
でも、フリーミアム型運営、サーバをがつがつ利用する大規模ゲーム、などの新しい領域は「専門的な業務」はしていません。
今回相談していただいたのは大きく「eスポーツ」。扱ってるのはゲームだから、なんとかなる!
…とは思いませんでした。
業界の端くれとして浅い知識はありますが、当たり前のように専門家にはかないません。
では、ここからどの様に確認や組み立てを進めたか!
まずは全体像の確認、そこで居場所があるのか!
今回、1人なのか、複数の時間を分担か、を確認しました。これにより「全体像を担当するのか、関連の話題でいいのか」が分かります。
さらに、複数時間でどんな話やどんな講師が他にいるのかを確認。これによってその日の世界地図ができます。そこに居場所を作ります。
今回は、複数名、複数日程で集中講演形式。様々な切り口があるので、他の方が話さないバリエーションを考えることに。
掛け算でニッチを作る
eスポーツ専門家に混ざり、ストロングスタイルでeスポーツを語っても価値は出せません。そこで、別の得意技を掛け算します。
今回の考え方は
得意技×得意技、と掛け算して、レアな人になろう
ここで、自分は、eスポーツを語るうえで、ゲーム×障害者サポート、と言う掛け算をしました。今立ち上げ中の事業もその方向だし、これまで様々な事業や体制にゲーム屋としても関わってきたので、この掛け算で同じスペックの方はいなくなります。
しかも掛け算するテーマは世間的にポジティブに頻出してるもの。
もちろん、世間を考えずにより深みにハマる掛け算でも面白い講義は作れますが、少々準備時間が取れなかったので、これで行くことに。
テキスト作り
プロジェクターでスライドを写しながらしゃべりますがこのスライド作りも時間はかけません。
時間軸作りを箇条書きで
まずは、90分にこんな順番でこんな話をしてこの結論、という流れを作ります。
その流れも色々考え込まず、一言キーワード&箇条書き、という軽さで。
箇条書きの一つを頭に置いて、ページ量産
箇条書きを1ページ1つにバラして、先にほぼ真っ白なシートを用意します。
それができたら半分出来上がった様なもの。箇条書きをセンタリングしてデッカいフォントにすれば、それで90分しゃべることも可能です。
でももうちょい情報は入れてあげます。
箇条書きの内容に応じて、白紙部分を埋める
続いて、ほぼ白紙、のページを箇条書きに挙げたテーマに即して作ります。
華美な装飾はしません。しゃべりで勝負するので。
箇条書きの下に、またまた箇条書きか、それの本文付き。
これでもうほぼ終わり。チェックいただき、あとはアドリブ!
この資料、イラストなんかを貼ったら、学校に送って一発OK、あとは本番だけです。
つまり。
結構誰でも講演いけますよ!
ということです。