歌手GACKTさんと「君子豹変」について

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コラム
昨日の続きです。

歌手GACKTさんが、ジャニーズタレントを広告に起用している企業が続々と厳しい対応を示していることに関して、X(ツイッター)で見解を連投しました。

たとえば、「アーティスト個人が何かやらかしてCMを打ち切るのはまだわわかる。今回それぞれのアーティストは関係ない、というよりむしろ被害者。今までそのアーティストやタレントを顔にして散々やってきたのに、ただの乗っかりコンプライアンス。今回の対応は気持ち悪いの一言に尽きる。この日本の乗っかり風潮がマジで不気味すぎる」と述べています。

当然ながら、この意見には賛否があります。

・たしかに企業側が急に手のひら返したような扱いを見てるとあまり気分良くないですね

・GACKTさんのような影響力のある方が恐れずに意見を発信してくれるのが嬉しいです。

・本当にこんな凄い手のひら返し見たことないですね。所属しているタレントさん達はこれで又傷が深くなるしファンの気持ちは…

これに対して、実業家の田端信太郎氏が以下のように厳しく批判しています。

  「大手企業は会社としてのジャニーズ事務所と契約してるわけじゃないですか? その会社としてのジャニーズ事務所が、会社ぐるみでジャニー喜多川の悪いことを止めずにきてて、色んな被害者がいっぱいいますと。それはもう取引できないから切ります。ただただそれだけですよ。

GACKTさんは、何が問題なのかいまだに分かってないんだなって。

人の気持ちなんてことを持ち出したらなんでもありですよ、そんなこと言ってたら。

この人バカなのか? 超一流芸能人らしいから賢いとすると、今ジャニーズ事務所の件があってウロウロしてるジャニーズのファンの人たちに対してアピールして、少しはファンを横取りしたい。火事場泥棒でドサクサ紛れみたいなことやってんのかなって。

そもそも何が問題にされているんだろうってことが理解できないんじゃないですかね?」

なかなか手厳しいですが、GACKTさんは以下のように反論しています。

「ボクは手の平を返すような人間じゃないし、なりたくもない。事務所の問題は問題としてわかる。だが、そこにいる彼らまで攻撃するのは違う。そもそも被害者だろう、彼らは。いろんな意見があるだろうし、誰が正しいとか間違ってるとか言いたいわけじゃない。色々としんどいタイミングだけども、必ず乗り切れる。応援してる。頑張れ!」

議論がかみ合っていないように思いますが、まあよくあることです。

ところで、GACKTさんの「ボクは手の平を返すような人間じゃないし、なりたくもない」との言葉に少し引っかかりました。

本筋には関係ない瑣末なことで恐縮ですが、お聞きください。

GACKTさんは「手の平を返すような人間」が悪いことのように書いています。

まあ、世の中の人の多くはそう思うでしょう。

「手の平を返すような人間」を熟語にすると「君子豹変」(または「大人虎変」)になります。

この熟語も簡単に態度や意見を変える信用できない人間を表していると一般的には思われています。

しかし、実は、「君子豹変」の本当の意味は、「優れた人間は、過ちは直ちに改め、速やかによい方向に向かう」という意味なんですね。

要するに間違ったと思えば、メンツ等にはこだわらずに直ちに改める人のことなんです。

尊敬すべき人ですね。

ですから、GACKTさんも自分が間違ったと思えば、「手の平を返すような人間」じゃないなんて大見得を切らずに、意見を変えればいいんです。

間違ったことにいつまでもしがみつくほうがよほど格好わるいですからね。

まあ、本人が間違いに気付かなければどうしようもありませんが。

やはり無理かなあ。

では


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