ある人気ラーメン店の店主が「ながら食べ」を禁止しようとしたことが話題になっています。
同店主のツィートをご紹介しましょう。
「高菜やコショウなどの薬味にiPhone立てかけてYouTubeに集中してラーメンそっちのけ。そして満席で待ちのお客さんがいる。完全にNGだし、ご遠慮を申し出てもキレられる意味はわからん」
この投稿に対して、
「マナー悪いし禁止でいいと思う」
「待ってる人にも店にも失礼」
という賛成の声が聞かれる一方、
「ラーメンは昔からマンガを読みながら食べる定番」
「行列店は店員からの圧が強くて苦手」
との疑問の声も上がっています。
なるほどねえ。
しかし、この店主の気持ちはよくわかります。
よくいますよねえ、SNSにアップするために料理を撮影しようと馬鹿みたいに時間をかける、食事が終わった後もだらだらとスマホを眺める、ぺちゃぺちゃとおしゃべりを続ける輩が。
こういった無神経な人間にははっきりと言わないとわかりません。
なんなら出禁にすればいい。
なのに、この店主は、「『待っている方がいるのでご協力いただけないでしょうか?』とお伝えするが、それを言われたくないことも理解はしている」とずいぶん優しいんですね。
しかし、ツイート後も「ながら食べ」をする客はいるようです。
「2日後ぐらいにかなり低姿勢でお伝えしたのが1件あったが、それでも怒って帰ってしまった。だから伝え方の問題ではないと思う。本質はたぶん、飲食店側がお客さんにNOを提示するのがアリかナシか。でも、寝ちゃったり脱ぎ出したりするお客さんには言わなくてはならず、必要なケースはある」。
この問題について制度アナリストの宇佐美典也さんは「スマホに集中しているとは自分の空間に入ってしまうので、周りへの配慮が効かなくなるという面はあると思う。・・・僕も1人でご飯を食べる時はスマホに逃げ込んで孤独を隠すが、そこを突かれるとイラッとすると思う。なので、『たまに周りを見ましょうね』くらいの感じがいいのではないか」と述べています。
しかし、店にとってはそんなことは知ったこっちゃないでしょう。
ラーメン店や牛丼屋はファストフード店ですから、客をいかに早く回転させるかが至上命令なんです。
それをわざわざ混む店で「スマホに逃げ込んで孤独を隠さ」なくてもいい。
タレントの山崎玲奈さんがいうように「・・・お客さんがお店を選ぶように、お店側も嫌なお客さんを拒む権利はあると思うので、ドアなどに注意書きを貼っておいて、お客さんは自分が該当しそうであれば他のお店に行けばいい」んです。
まあ、最近は上に書いたような無神経な連中がどんどん増えてきていますから、混んでいる店では後の人たちに気を使うなんて客の良識に期待するなんて無理なのでしょう。
そういえば、確か食事中は会話禁止なんて店もあったと思いますが、これに比べれば、上記の店主の要求なんて可愛いものじゃないですか。
今後は、この店主がやったように、店の独自のルールをSNS等でどんどん拡散し、店内にも貼り紙をすれば、こういう問題もなくなっていくでしょう。
嫌な客は行かないだけのことです。
そして最終的には味が決め手になります。
美味ければ必ず客はついてきます。
会話厳禁の店だってつぶれてないくらいですから。
では