「ペッパーミル」パフォーマンスくらいいいじゃん

記事
占い
センバツ高校野球で東北高校が見せたパフォーマンスが大きな反響を呼んでいます。

同校の選手が初回に相手守備の失策で出塁した際、ガッツポーズをした後に一塁上で自軍ベンチに向かって、「ペッパーミル」パフォーマンスを行ったんですね。

私は知りませんでしたが、この「ペッパーミル」パフォーマンスは、WBCで侍ジャパンのラーズ・ヌートバー選手が披露したもので、野球ファンのみならず、一大ブームを巻き起こしているそうです。

なんでもこのパフォーマンスでは、打者自身がヒットやホームランを打つとペッパーミルで胡椒を挽くようなポーズをしますが、「小さなことからコツコツと継続して進んでいけば、良いことが起きる」という意味が込められているとのことです。

東北高校の選手たちもこの流行に乗っかったわけですが、一塁塁審が東北ベンチに向かってパフォーマンスをやらないように注意しました。

さらに試合後、日本高野連が「不要なパフォーマンスやジェスチャーは、従来より慎むようお願いしてきました。試合を楽しみたいという選手の気持ちは理解できますが、プレーで楽しんでほしい」と異例の声明を発表しています。

これに対して東北高校の佐藤洋監督は、「これだけ野球界が盛り上がっているのに。なんでこんなことで子供たちが楽しんでいる野球を大人が止めるのかな。

高野連にけんかを売るかもしれないですけど、日本中が盛り上がっているし、なんであれが駄目なの。駄目な理由を聞きたい」と述べました。

佐藤監督は丸刈りを廃止し、練習中に音楽を流したり、ユニフォームを着なくてもいいとするなど、選手個々が考える新しい野球を提唱しています。

そうした中、河野太郎デジタル担当大臣も、ツイッターで「これってブラック校則につながるものがあるよね」と発信。

さらに「大人の価値観をただ押しつけてるだけ。何が良くて何がダメか、自分たちで決めなさいとならないとブラック校則は無くならないし、無くせない」とも主張しました。

私は佐藤監督や河野大臣の意見に賛成ですね。

高校野球には以前から過剰な精神主義が見られます。

15年位前までは高野連は、「高校生らしくない行為を行った場合は、そのプレーを取り消す」との通達を出していました。

実際、ホームランを打った選手が一塁を回った所で「バンザイポーズとガッツポーズ」を行ったところ、高校生らしくない行為であるとして、一塁塁審にアウトの宣告をされたこともあります。

いってみれば、高校野球道といったものを押しつけようとしていたわけです。

しかし、その精神主義の下に、シゴキ(パワハラ)が横行し、

先輩には「はい」としか答えてはいけないとか、

後輩が付きっ切りで先輩の世話をしなければいけないといった

まるで軍隊のような人間関係が選手間に敷かれるといったことが見られ、

さらに選手に投手の肩が壊れるほど長時間、炎天下で延長試合を続けさせることが当たり前でした。

今ではかなり緩やかになったと思ってましたが、まだまだ根強く残っているようです。

そして、これはファンも同じことで、高野連を擁護する声が少なくありません。

しかし、「ペッパーミル」パフォーマンス自粛要請のようなことを続けていると、東北高校の佐藤上記の監督が危惧するとおり、高校野球、そして野球自体の人気が凋落していくばかりでしょう。

実際、WBCがものすごく盛り上がり、今までの試合の世帯視聴率はすべて40%超えだったのはいいのですが、見ているのは70歳以上の高齢者が圧倒的に多いのです。

野球の将来が心配ですね。

では

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す