一昨日の文章に続いています。
かなり前に、テレビで10代の人たちが話し合うといった番組を放送していました。
その中で、音大に通う19歳の女子大生は、「人を見た目で判断するな」との怒りを語りました。
チャラチャラと遊ぶこともなく、真面目に頑張っているにも関わらず、服装や顔を理由に周囲から「チャラい」と言われるのだとのとです。
実際、彼女に対して、周りの人たちは「チャラい」「チャラく見えるのはわかる」との評価を下していました。
まあ、ありきたりの意見としか言いようがないですが、結構こんな人がいるんですね。
しかし、外見で人を判断するなんて当たり前のことでしょう。
外見でなければ何で判断するんですか。
その人の内面なんて一見ではわかりませんし、下手をすると長い間付き合ってもわからないこともあります。
そして、服装は自己主張です。
自分自身を表すための手段ですね。
それで「チャラい」と思われるとすれば、自分の責任です。
人に抱いてほしい明確なイメージがあるのなら、そのイメージにのっとった見た目になればいい。
真面目に思われたいんだったら真面目に思われる格好をするべきです。
結局、外見で判断されるのは嫌だなんて言う人は、自分が変わらずに他人に変われと言っているわけです。
これはわがままとしか言いようがないでしょう。
自ら好んでチャラそうな服装をしておいて、見た目で判断されることを嘆く女の子は、第一印象が持つ重要性をまったくわかっていないのでしょう。
人は最初に受けた印象に強く影響されます。
これを初頭効果と呼びますが、人は、最初によい印象を持てば、その後も相手のよい所に目がいきやすくなり、嫌だなと思うとささいなことでも悪く受け止めがちです。
また、たとえ先入観があるとわかっていても、自分の判断を正しいものとする傾向があり、自分の第一印象に都合のいい材料を集めようとするんですね。
一般的に、出会って3回目までに印象は固定化され、一旦固定化されるとこれを覆すのは至難の技です。
そのため初対面でマイナスイメージを持たれてしまうと、あとあとまで引きずってしまい、大変な苦労をすることもあります。
社会生活を無事に送りたいと思うのなら、自分の好みばかり通そうとするのではなく、できる限り良い第一印象をよくする努力をしなければいけません。
長くなるので明日に続きます。
では。