他国の文化や伝統の尊重

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かなり前のことですが、マレーシアで地震が起きました。

それで、その原因が外国人登山者による半裸での記念撮影だとする公式の発表があり、話題になったんですね。

マレーシアのサバ州にはキナバル山という神聖な山があります。

その山頂で10人の登山者が、男性はパンツ1枚、女性はタイツを穿いただけのトップレスで写真撮影を行なったわけです。

地元ガイドは止めたものの、彼らはバカ呼ばわりで、相手にしない。

そのしばらく後に地震が発生した。

キナバル山があるサバ州の副首相は、「山頂で10人の登山者が半裸になって記念撮影し、聖なる山とその神を侮辱したこと」が地震を引き起こしたと明言。

その後、10人のうち4人が逮捕され、公然わいせつ罪に問われました。

公然わいせつ罪というのはぎりぎりの選択なのでしょう。

普通は神聖な山を汚したことでは罪に問えません。

たとえ人々がそのために地震が起きたと信じていたとしてもです。

いわゆる不能犯になるのかな。

簡単にいうと原因と結果の因果関係が明確ではないということですね(別の機会に詳しく取り上げます)。

ところで、こうしたその土地の慣習や信仰を踏みにじるような行為は日本でも頻繁に見られます。

有名な神社や寺、いわゆるパワースポット等々、観光客が集まるところでは当たり前のように行なわれているようです。

最近ではYou Tubeやインスタグラムで嬉しそうに自ら拡散している人たちもいるみたいですね。

ただ、そうした行為があまり酷いと咎めたり、叱責することはあるでしょうが、刑罰が適用されることは珍しいんじゃないかな。

それはいいとして、もともと先進国の科学的な考え方が身に付いた人たちは土着信仰を迷信だと馬鹿にするところがあります。

マレーシアの外国人登山者たちもそうだったのでしょう。

またキリスト教の信者は他の宗教を排除する傾向が顕著です。

昔は異教徒は殺しても構わないなんて言っていたくらいですからね。

確かに、私たちから見れば、半裸撮影が地震を引き起こすなど根拠はまったくありません。

しかし、外国人がこうした信仰を間違いだとすることは控えるべきでしょう。

実際、今回のマレーシアの措置を国際世論は批判しませんでした。

ヌードでの記念撮影を西洋人たちが表現の自由だと主張するなんてことはなかったのです。

その国の文化、慣習を尊重するのは現代社会の常識だと考えられているからでしょう。

しかし、それならなぜイルカ漁は攻撃されるのでしょう。

野蛮だとかなんとか。

長い歴史のある日本の伝統的行為を他の国から非難されるいわれはありません。

なぜか動物愛護的な話になると他国に口出しし、圧力をかけても構わないとみんな思っているようです。

対象になるのは主に日本人みたいですが。

では


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