森川弁護士が戻ってきて、もう一度契約書を作り直してくれと言われたので事務所にある副本を取りに行くというと、篠警部は声を潜め2,3日先延ばしにしろとにかく今日はいけないという、健作老人が今夜中というのだというと警部も一緒に説得するという、犯人が強硬に出ているから健作老人が危ない。そして森川、篠両名で説得し承諾を得たので篠警部は家に戻った。
一方、健作老人宅では良助が先延ばしにされたことで逆上し健作老人に詰め寄った。あまりの暴言と息子たちの独占欲にたまりかね健作老人は森川弁護士にすぐに契約書を取ってきてくれ るよう言ってきた
事務所に戻って篠警部に電話をし状況を話した。急いでいくから私が行くまで捺印させないように、と篠警部にもうしつけられて森川弁護士は健作老人宅に着くと健作老人は疑心暗鬼になっていて森川弁護士にしか会わないとエレベーターを3階に固定してしまった。森川弁護士が来たら車いすに乗り自分で1階に降りるから皆を1階に集めておくようにということだった。健一が知らせようと電話を取ったが森川が篠警部が来るまで待ってほしいと止めた。そこに健作老人から電話があり森川弁護士が篠警部のことを伝えるとみんなで客間で待つという。
その時客間に鳩野芳夫が入ってきた、良助と桂子も健一が芳夫を止めて呼びに行った、そうしているうちに玄関のベルが鳴り篠警部がやってきた。
健作老人は自分でエレベーターで1階に来てみんなのいる前で判を押すといっていた、それを聞いた篠警部はやめさせようといったが遅かった、エレベーターの音がしてきた。1階に着いたようなのにドアが開かない開けてみると健作老人が車いすに乗ったまま剣に刺されて絶命していた。
或る者は泣き、或るものはボー然と立ち尽くした、篠警部は誰も死体に近寄らせなかった。警部は森川弁護士以外を客間に集めて聴取
穴山弓子は健作老人を車いすに乗る手伝いをしエレベーターに乗せた3階にはほかには誰もいなかった。丈二は2階の図書室にいた本に夢中で何も気づかなかった。健一は良助と桂子を呼びに行っていて途中猿田執事とすれ違った良助君はと聞くと部屋にはいないというので桂子をつれてもどった。良助は1階の客間にいた健一が階段を上がるのを見た。桂子は泣いていた。
穴山弓子はどうしてエレベーターを3階にとどめたかを聞かれると戸を閉めなければいいとずっと健作老人宅の方だけ開けてあったそして車いす用の車止めを付けたのでエレベーターの中に入れれば車いすも動かないのだ。
そこに鑑識が来た死因は失血死あの束のない短剣で頸動脈をきづ着けている非常に鋭利でこれなら力がなくても十分そうだ、しかしなぜ束がないのかが不思議だ。穴山弓子が康造老人のところにあった物だという鳩野芳夫が見に行くと短剣はそれだけが無くなっていた。その日はそれで解散となった。
翌日午前、篠警部と森川弁護士は健作老人の事務室にいた、警部の思っている犯人はほぼ間違いないらしい、犯人を罠にかける為この部屋を借りたのだという。犯人はせば待ってきたが、エレベーターの謎が解けない、篠警部は紙に図を描いて見せたが3階から1階まで止まらずに来たのは音で分かるし穴山弓子が言うように3階には穴山弓子と健作老人しかおらず反対側の扉もあかなかったというのだ。
そこで森川がエレベーターの天井に抜け穴があるというそれを利用すれば、早速行ってみることにした。上げぶたをあげ覗いてみたがそこには1センチもあろうかと思う誇りが積もっていて人が登った様子はない。