健作老人たくをおとずれて森川はホールの片隅のテーブルの上にカバンを置きそのそばの椅子に外套と帽子を乗せた、篠警部も同じテーブルに帽子を置き外套を別の椅子に掛けた、テーブルには電気スタンドと花瓶があり過敏には黄色い花が活けてあった。マホガニーのテーブルに花粉が少しこぼれていた。
健一は今日は事件があったので康造一家もこちらで食事をしたという今全員、客間にいるという。康造老人の死を悼むものはなく財産分与のことで手一杯のようだ、森川弁護士が書類のことで健作老人に会いたい旨、健一に告げるとすぐ出て行った。
森川弁護士がカーテンのそばにいたら男女声がしてどうやら丈二が桂子に昨日別れるといったことを撤回して詫びている
女中が呼びに来たので森川弁護士はホールのテーブルから鞄を取り篠も自分の帽子を取り鍔にこぼれた黄色い花粉を指ではじいた、テーブルに
活けてある黄色い花の花粉だ森川弁護士が健作老人に会いに行った後、みなは進捗を知りたがったので警部は警察は一生懸命捜査していること必ず犯人をっ捕まえるといった、健一は無意識に服の袖についた花粉を払っていた。
森川弁護士が帰ってきて無事に書類にサインと捺印されたことを告げ皆に回し確認した最後に篠警部が見て森川から封筒を受け取りそれに種類を戻し森川は鞄にしまった。
警部が女中たちに聞きたいことがあるというので、康造老人宅にエレベーターを通路がわりに行くときしむような音がしてそれは猿田執事の鼻歌だった。客間で森川は待っていたが疲れていたのでつい眠ってしまった。
女中たちに話を聞き終わって廊下を歩いていると叫び声とともに猿田執事が飛んできた。康造老人を殺したあいつがいたのだという、家中探したがどこにも誰もいない仕方なく客室に戻ると森川弁護士の足元には鞄が投げ出され中身があらされていた。
鞄の中身を確認したが、先ほどの書類が紛失していた。
篠警部は猿田執事に怪人物について聞いたが前と同じ答えばかりだった。
その時、良助と鳩野夫妻が叫び声を聞きつけて入ってきた、先の怪人が現れ書類が盗まれたと告げると、警察は何をしているのかと良助が騒いだが警部はそれには答えず3人がどこにいたか尋ねる、
鳩野は2階の階段そこに叫び声を聞き部屋から良助そして桂子、それから3人で来たという。それでは階段ではないから隣に行ってみると健一がいた
先の書類をあの怪人に盗まれたと告げる。なにかあやしいことはありませんかとたずねると、なにもないという健作老人に会いたいというと”明日にしてくれ”と押し問答になったその騒ぎを聞きつけて健作老人が起きてきた。健一が諦めて森川弁護士を健作老人のところへ通した、他は皆客間に集まった。