森川弁護士は旧友の篠警部と食事をしながら蛭峰家について話した。その夜篠警部から蛭峰家の康造老人が殺された一緒に来ないかと電話があった、もちろん行くといい蛭峰家へ森川、篠、嘱託医を乗せた車は凍った道を蛭峰家へ向かった。蛭峰家にはもう警察が来ていた、康造宅のドアが開くと健一、丈二、穴山弓子がたっていて騒ぎをきいたばかりだというそしてこちらに来たのだと、人数が多いと大変なので3人には隣家へおかえりねがった。
良助、鳩野夫妻は警官やら鑑識やらが動いている中部屋の隅にひと塊になっている、そこへ手当てを受けて猿田執事喋れるようになったと報告が来た、医師は検死に向かった、康造老人は心臓を撃たれていて近くからではないという。
鳩野桂子は取り乱して自室に下がった。残った康造一家の聞き取りが篠警部により行われた。良助は2階の自室で本を読んでいたがピストルの音で階下に降りてきた所、康造老人が殺されてその横で鳩野芳夫が立ってい☛他は誰もいなかった。鳩野芳夫は康造老人と話をしていると、耳ざとい康造老人が客間の方を見てたちあがった、客間のカーテンの隙間から銃声が一発、それだけです。 猿田執事はピストルを撃ったのは鳩野芳夫をたずねてきた体がいびつに曲がった男だという。
そういうことで康造一家の聞き取りが 終わると所轄の捜査主任がやってきて配膳室の窓が開いていてその下に 足跡があった、ここから逃げたらしい 裏庭に回ったらそこには脱ぎ捨てられたコートや 手袋そして自動拳銃、それらを鑑識に渡して 蛭峰家に外に出ないよう言って森川と篠警部は車に乗った。
なぜ敷石ではなく犯人は雪の上を歩いたか、なぜ遺留品を敷地内に置いたか、門の掛け金が掛かっていたか、ということで犯人は蛭峰家内部にいる雪に着けた足跡は前日雪が解けないことを見越して着けて川に捨てる、そう森川が来た日ハトロン紙にくるんで川に投げられたあれがそうであろう。
次の日、康造宅の地下の炊事場、女中たちの話を聞いていると昨夜2階の廊下を健作老人がフラフラと歩いていたという、それからピストルの音は聞かなかったが良助が呼んだので階段を見ると良助が2階から1階に降りるところにいたが何故か息を切らしていた。そこまで聞くと森川と篠は1階に戻った。
丁度配膳室に鳩野芳夫がいた昨夜のことを聞いた健作老人の話を断ろうと思っていること、話と途中でなにか音がしたといいだしたこと、手提げ金庫の金を誰かがくすねていること、調べるには札に印をつけるように言ったこと、そこで警部はその手提げ金庫をもってきてもらい紙幣を調べて何かメモした。それから誰かいるといった後カーテンの隙間からピストルで撃たれた。
それから猿田執事の番だ、犯人は顔は外套の襟で隠し、身長は森川弁護士くらい、左脚を引きずっていて右肩が上がり左肩が下がっているという。
配膳室を出ると良助がいた不機嫌そうにピストルのおとがしたときは自分も桂子も2階の自室にいたといい捨てて行ってしまった。
場所を移して 健作老人宅、森川弁護士が先に独りでまっているとカーテンの向こうから声が聞こえてきた、健一と丈二のようだ丈二は桂子に別れを告げてきたらしい、篠警部がニヤニヤ笑って聞いていた、そこへ女中が3階で健作老人がっ待っていると伝えた。
3階につくと健作老人は一層やつれていて後から息子たちも立ち会うと入ってきた、”私より先に逝くなんて”と涙ながらにつぶやいて先の書類、財産を子供たちに均等に分ける書類を今夜中に作るという、二人の息子は止めようとしていろいろ言ったが健作老人の意志は固く森川弁護士はこんやまたきますと健作老人宅を辞した。
書類を揃えて篠警部と夕食をしながら考察をしていた。疑えばすべて容疑者になると。