若者支援・中高年支援・再就職支援、自分に合う領域の選び方

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ビジネス・マーケティング
キャリアコンサルタント資格を取ったあと、意外と多くの方がここで迷います。

「若者支援の方が求人は多そう」
「でも自分はミドルシニア世代だから、中高年支援の方が向いているのだろうか?」
「再就職支援なら経験が活きそうだけれど、若者支援も捨てがたい」

この迷いはとても自然です。

なぜなら、キャリアコンサルタントの活動領域は一つではなく、対象層によって求められる関わり方がかなり違うからです。

JILPT調査でも、活動の場は企業、学校・教育機関、需給調整機関、地域などに広がっており、実際に行われている活動も、相談・カウンセリングが90.8%、セミナー・研修が51.1%、教育・訓練が36.1%、就職支援・転職支援が40.2%、再就職支援が21%台と、かなり幅があります。つまり、「キャリコンの仕事」は一枚岩ではなく、誰を支援するかでかなり中身が変わる仕事なのです。

領域選びで最初に大事なのは、「向いていそう」より「理解できるか」

私は、このテーマではまずここが大事だと思っています。

若者支援、中高年支援、再就職支援のどれを選ぶかは、「どこが一番すごそうか」「どこが稼げそうか」だけで決めると、あとで苦しくなりやすいです。

それよりも、

その世代や状況の悩みを、自分が現実感を持って理解できるか?
その人たちと話していて、無理なく関心を持ち続けられるか?
自分の経験が、その人たちの役に立つ形に変換しやすいか?

を見た方が、ずっと長続きしやすいです。

要するに、領域選びは「正解探し」ではなく、自分との相性を見る作業です。※私の経験上、その他に職務経験と年齢および(有効)求人倍率も併せて毛遠投することが非常に重要です。

若者支援は、面談の基礎力とわかりやすい支援テーマを積みやすい
若者支援の特徴は、テーマが比較的わかりやすいことです。

JILPT調査では、学校・教育機関で多い支援内容として、「履歴書やエントリーシートの書き方・添削等」12.7%、「就職・転職活動の進め方」11.2%、「面接の受け方」9.4%が挙がっています。つまり、若者支援では、就活や進路選択、応募準備など、かなり具体的で見えやすいテーマが中心になりやすいのです。

私の場合は、キャリアコンサルタントとしての前半6年間は若年者支援を中心に活動し、新卒応援ハローワークの相談員、若年層向け就職支援プログラムのトレーナー、就職支援セミナー講師などを経験することができました。

若者支援が向きやすい人は、

就活や初めての社会人生活に関心がある
履歴書、面接、自己分析などの支援が苦にならない
比較的はっきりした課題設定の方がやりやすい
セミナーや講師業務も含めて関わりたい

というタイプです。

一方で、若者支援は、世代差や価値観の違いに戸惑うこともあります。だから、若い人が好きそうだからだけで選ぶより、若い人の悩みに根気よく向き合えるかで見た方がよいです。※激戦区であることも理解することが大切です。個別のコンサルでは、この点についての情報提供を行い、かつどの領域で戦っていくかを一緒に検討を進めていきます。

中高年支援は、人生経験や職業経験がそのまま強みになりやすい

中高年支援の魅力は、ミドルシニア世代のキャリコンにとって、自分の経験と地続きにしやすいことです。

JILPTの自由記述でも、必要な支援が十分に届いていない対象層として、中高年、シニア層、治療と仕事の両立支援などが挙げられていました。つまり、現場感覚としても「中高年層にもっと支援が必要だ」という認識があるわけです。

中高年支援が向きやすい人は、

自分自身も人生後半の働き方を考えてきた
管理職、営業、現場、転職、家族介護などの経験がある
役職定年、定年後、学び直し、両立といったテーマに関心がある
きれいごとではなく、現実的な整理を一緒にしたい

というタイプです。

中高年支援の強みは、制度知識だけでなく、「その苦しさ、少し分かります」というリアリティを持ち込みやすいところです。
※ここも非常に重要です。個別のコンサルでは、企業向けにサービスを提供するのか?個人向けにサービスを提供するのか?また、セルフキャリアドックの導入の仕方などについて、一緒に検討を進めていきます。

再就職支援は、年齢層をまたいでいるが、実務テーマがかなり明確

再就職支援は、若者支援や中高年支援とは少し違います。
これは世代で切るというより、状態で切る領域です。

JILPT調査では、需給調整機関で多い支援内容として、「就職・転職活動の進め方」12.0%、「履歴書やエントリーシートの書き方・添削等」9.7%、「過去の経験の棚卸し、振り返り等」4.0%、「面接の受け方」3.6%**が挙がっていました。再就職支援では、まさにこうした実務的テーマが中心になります。

再就職支援が向きやすい人は、

書類添削や面接準備が苦にならない
応募行動につなげる伴走が得意
労働市場や求人の見方への関心がある
自己棚卸しから応募実務まで一貫して支援したい

というタイプです。

つまり、再就職支援は、若者にも中高年にも開かれているが、ミドルシニアに寄せると独自性が出しやすい領域でもあります。
※ハローワーク、人材紹介会社、再就職支援会社により、求められる人材要件や支援の仕方が違いがあることを理解することが非常に重要です。

企業領域か、学校領域か、需給調整機関かでも、向き不向きは変わる

この話は、対象年齢だけでなく、どの現場で関わるかでも変わります。

JILPTでは、企業では現在の仕事・職務内容、今後の生活設計・能力開発計画・キャリアプラン、職場の人間関係、部下の育成・キャリア形成が多く、学校・教育機関では就職活動支援や書類添削、面接支援が多く、需給調整機関でも就職・転職活動の進め方や書類添削、棚卸し、面接支援が多いことが示されています。

つまり、

企業領域に向く人 今の仕事の悩み、社内キャリア、関係調整、育成などに関心がある人

学校領域に向く人 進路選択、就活、初期キャリア形成を支えたい人

需給調整機関・再就職支援に向く人 応募行動、書類、面接、棚卸しなどの実務支援が得意な人

という違いもあります。

若者支援・中高年支援・再就職支援は、年齢層だけでなく、どの現場でどんな支援をしたいかまで見て選ぶと、かなり整理しやすくなります。

迷った時は、「今の自分が始めやすい方」からでいい

ここもすごく大事です。

最初から「私は一生この領域です」と決める必要はありません。
私自身は、若年者支援から始め、実践の中でミドルシニア支援へ軸を移してきました。

だから、今迷っている方は、

まずは若者支援で面談や講座経験を積む
再就職支援で書類・面接支援を鍛える
自分の人生経験に近い中高年支援へ徐々に寄せていく

という進み方でもまったく問題ありません。
(まず、行動してみることも大切です。)

最初から完璧な選択をするより、今の自分が最も始めやすい領域で実践を積み、その中で本当に合う領域を見つける方が自然です。
※第三者の力を借りることも忘れないでくださいね。

まとめ|自分に合う領域は、「市場」より「理解」と「継続」で選ぶ

若者支援・中高年支援・再就職支援のどれがよいか?答えは一つではありません。

若者支援は、就活や進路支援などテーマが具体的で、面談や講師経験を積みやすい領域です。学校・教育機関では、書類添削、就職活動の進め方、面接支援が多いことも示されています。(但し、激戦区)

中高年支援は、人生経験や職業経験をそのまま活かしやすく、役職定年、早期退職、定年後、仕事と介護など、ミドルシニア特有のテーマと相性がよいです。必要な支援が十分届いていない対象層として中高年・シニア層が挙がっていることも、その背景にあります。

再就職支援は、就職・転職活動の進め方、書類添削、棚卸し、面接といった実務支援が中心で、若者にも中高年にも関われますが、ミドルシニア寄りにすると独自性を出しやすいです。

だからこそ、自分に合う領域を選ぶときは、どこが人気かより、どの悩みなら自分が現実感を持って向き合えるか、どの領域なら無理なく続けられそうかを重視した方がうまくいきやすいです。

「若者支援、中高年支援、再就職支援のどれに寄せるべきかまだ整理できない」「自分の経験がどの領域で一番活きるのか言葉にならない」そんな方は、まずは現状整理から始めてみてください。

領域選びは、才能診断ではなく、経験と相性を見極める作業です。

一緒に頑張っていきましょう。
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