ミドルシニアのキャリコンが狙いやすい支援テーマとは

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ビジネス・マーケティング
キャリアコンサルタント資格を取ったあと、次に迷いやすいのがこの問いです。

「自分は誰を支援するかは少し見えてきた。でも、具体的にどんなテーマなら始めやすいのだろうか?」

ここで大事なのは、「人気がありそうなテーマ」を選ぶことではなく、「自分の経験が活きて、相談者の悩みも深く理解できて、入口も作りやすいテーマ」を選ぶことです。

JILPT調査を見ると、キャリアコンサルタントが実際に行っている活動は、相談・カウンセリングが90.8%、セミナー・研修が51.1%、教育・訓練が36.1%、就職・転職支援が40.2%など、かなり幅広いです。

つまり、キャリコンの仕事は一つではなく、テーマの切り方次第で入口はいくつもあります。

「狙いやすいテーマ」は3つの条件で考える

私は、ミドルシニアのキャリコンが狙いやすいテーマには、次の3つの条件があると思っています。

一つ目は、自分の人生経験や前職経験と近いことです。二つ目は、実際に困っている人がいて、悩みが想像しやすいことです。三つ目は、就職、複業、講座、ロープレ相手、発信など、小さな入口を作りやすいことです。

この3つがそろうと、最初の一歩がかなり軽くなります。

1. ミドルシニアの再就職・職場定着支援
まず、もっとも相性がよいテーマの一つがこれです。

ミドルシニア世代は、役職定年、早期退職、定年後再雇用、転職市場での苦戦、入社後の職場定着など、若年層とは違う悩みを抱えやすいです。

私も多くのミドルシニア人材が外部環境の変化にうまく対応できず、再就職に苦戦したり、職場定着がうまくいかず離転職を繰り返したりしている現状を見て、若年者支援からミドルシニア支援へ軸足を移したと書かれています。

しかも、ミドルシニア人材はきめ細かな支援を受けにくく、転職活動の正しいやり方を誰からも教えてもらえない状態になりやすい、という問題意識も示されています。

自分自身が転職や再就職で迷った経験がある人、採用や人材紹介、営業管理、部下育成などの経験がある人には、非常に取り組みやすいテーマです。

2. 役職定年・定年前後のキャリア再設計支援
これはミドルシニア世代ならではの強いテーマです。

JILPTでは、企業領域の拡大に伴って、相談内容も「現在の仕事・職務内容」「今後の生活設計、能力開発計画、キャリア・プラン等」など、企業内での今後の働き方やキャリア再設計に関するものが増えていると整理されています。

つまり、今の日本では、「転職するかどうか」だけではなく、「今の会社の中で、この先どう働くか?」も大きな相談テーマになっているということです。

役職定年、定年前の不安、再雇用後のモチベーション低下、肩書が外れた後の自分の立て直し。こうした悩みは、まさにミドルシニア世代が当事者として理解しやすい領域です。

企業経験の長い方ほど、このテーマはかなり狙いやすいと思います。

3. 仕事と介護の両立支援
このテーマは、これからさらに重要性が増す領域です。

私の現在の専門領域そのものが、「シニアの世代の仕事と介護の危機を共に乗り越える」支援であり、実際に介護離職や人材不足に悩む中小企業向けコンサルティングも行っています。

仕事と介護の両立は、単なる制度説明では足りません。

家族の状態、本人の仕事の責任、きょうだい関係、将来不安、お金、気持ちの揺れが全部重なります。

だからこそ、介護を現実として知っている人、終活やシニアライフ、家族支援に関心がある人には、とても相性がよいテーマだと感じています。

しかもこのテーマは、個人相談だけでなく、企業研修や啓発、両立支援制度の周知など、法人向けにも広げやすい強みがあります。

4. 複業・セカンドキャリア支援
これは、これからかなり伸びやすいテーマだと思います。

山岸さんの原稿でも、複業に対するアドバイスやコンサルティングができるキャリアトレーナーが少なく、この領域に参入する事業者が少なかったことが語られています。さらに、現在は45歳からの実践型複業起業スクールでキャリアトレーナーとして活動されています。

複業支援が狙いやすい理由は、ミドルシニア自身が

定年後の収入不安
生きがいの再設計
好きなことを活かしたい思い
会社一本ではない働き方への関心

を持ちやすいからです。

しかも、趣味や夢中になったことを入口にしやすいのも、このテーマのよいところです。釣り、音楽、ペット、歴史、パソコン、DIY、読書会、地域活動など、人生経験そのものを複業テーマの整理につなげやすいからです。

5. 資格取得後に動けない対人支援職のデビュー支援
これは、かなり現実的で、しかもニーズが見えやすいテーマです。

国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、コーチ、福祉職など、対人支援の資格を取ったものの、実務デビューや商品化で止まっている人は少なくありません。

このテーマのよいところは、支援内容を細かく分けやすいことです。

たとえば、

強み棚卸し
支援テーマ整理
ロープレ相手
プロフィールづくり
小さな複業導線づくり

など、かなり具体的なサービスにしやすいです。

自分自身が「資格を取ったのに動けなかった」経験を持つ人ほど、言葉が届きやすいテーマでもあります。

6. 企業内の“今の仕事”に関する相談支援
これは見落とされがちですが、実は重要です。

JILPTでは、この5年間で増加した相談内容として、「現在の仕事・職務の内容」「職場の人間関係」「今後の生活設計、能力開発計画、キャリア・プラン等」「部下の育成・キャリア形成」などが挙げられています。これらはおもに企業領域で多い相談内容です。

つまり、キャリア支援というと転職支援ばかりを想像しがちですが、実際には、「今の仕事をどう続けるか、どう意味づけ直すか?」の相談もかなり多いのです。

人事職での経験、管理職経験、部下育成経験、社内異動、昇進、職場の人間関係で苦労した経験がある方には、ここは非常に強みを出しやすいテーマです。

どのテーマを選ぶか迷う時の考え方

ここまで見ると、「結局どれにすればいいのか」でまた迷う方もいると思います。

その時は、市場が大きそうかよりも、自分がその悩みを「分かる」と思えるかを重視した方がよいです。

ミドルシニアのキャリコンが強みを出しやすいのは、制度知識だけではなく、

現実を知っていること
その年齢特有の揺れを理解できること
きれいごとではなく整理できること

だからです。

だから、狙いやすいテーマとは、派手なテーマではなく、自分の経験と相談者の悩みが自然につながるテーマだと言えます。

まとめ|狙いやすいテーマは「自分の人生と近いテーマ」です


ミドルシニアのキャリコンが狙いやすい支援テーマとは、

ミドルシニアの再就職・職場定着
役職定年・定年前後のキャリア再設計
仕事と介護の両立
複業・セカンドキャリア支援
資格取得後に動けない対人支援職のデビュー支援
企業内の今の仕事・今後の働き方に関する相談

のように、自分の経験と地続きで、相談者の悩みも具体的に見えやすい領域です。

JILPT調査でも、活動内容は相談・研修・教育・就職転職支援など幅広く、相談内容も企業内の仕事やキャリアプランに関するものが増えています。

一方で、ミドルシニアの再就職、仕事と介護、複業、対人支援職の資格活用支援など、まだ十分に支援が届いていない領域があると感じています。

だからこそ、「何が流行っているか」ではなく、「自分はどの悩みなら本気で向き合えるか」から選ぶことが大切です。

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