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弁護士検索・法律Q&A(法律相談)

本稿では、新型コロナウイルス感染症のパンデミック直前の 2020 年 2 月、パンデミック後の第1回緊急事態宣言下の 2020 年 4 月、第1回緊急事態宣言解除後の 2020 年 9 月の 3時点の労働者のパネルデータを用いて、在宅勤務(テレワーク)が所得や生産性、ウェルビーイング、生活習慣にどのような影響を与えたかを検証するとともに、どのような労働者でプラスあるいはマイナスの影響が生じやすいかを検証する。
コロナ流行を期に平均でみれば月収が下がっているものの、結果的に在宅勤務を定着することができたグループでは、第1回緊急事態宣言下でも月収の減少が緩和されていたといえる。
コロナ流行を期に在宅勤務を定着させたグループでは、メンタルヘルスの状況が良くなっていることがわかる。
個人属性に着目すると、性別や年齢、婚姻状態、子どもの有無、要介護者の有無では系統的な違いはみられないものの、学歴については、大学卒以上の雇用者ほど、コロナ下で在宅勤務を実施した。
雇用形態をみると、地域によって結果は異なるものの、概して、非正規社員の場合、正規社員と比較して、在宅勤務実施確率が低いことがわかる。
年収については、特に特定警戒都道府県において、年収が高いほど「4 月のみ在宅勤務を実施」した確率が高いことがみられるが、「4 月・9 月ともに在宅勤務を実施」したケースでは、年収による差がほとんどみられない。また、企業規模による在宅勤務実施の差異は確認できない。
「残業や休日出勤に応じる人が高く評価される」ような職場では、「4 月・9 月ともに在宅勤務なし」の限界効果が有意にプラスになっており、こうした職場では在宅勤務が実施されにくいことがわかる。
「成果に応じて評価が大きく変わる」、「残業や休日出勤が続くと、ある程度の遅出は許される」、「上司がメリハリをつけた仕事の仕方をしている」といった、仕事の成果や効率性が重視されたり、裁量度が高かったりする職場では、「4 月・9 月ともに在宅勤務を実施」の限界効果がプラスに有意を示しており、在宅勤務が定着しやすいことがわかる。
労働者が従事するタスクや労働者のスキルに注目すると、まず、抽象的タスクが多い仕事に従事している場合、「4 月・9 月ともに在宅勤務を実施」の限界効果が有意にプラスを示しており、抽象タスクの高い仕事に従事している場合、在宅勤務が定着しやすい傾向があることがわかる。
スキルについては、表計算やプログラミングなど「IT スキル」が高い場合、「4 月・9 月ともに在宅勤務を実施」の限界効果が有意にプラスを示しており、在宅勤務が定着しやすいことがわかる。