あなたは犬派? それとも猫派? 2000人アンケート 獣医師に聞く犬、猫の「良さ」も
「犬派」と「猫派」、どちらが多く、どんな点に引き付けられるのかを2000人にアンケートで聞くとともに、獣医師に犬、猫それぞれの良さを語ってもらいました。
9月20日から26日は「動物愛護週間」です。動物の中でもペットの代表格といえるのが犬と猫で、近年の「猫ブーム」もあり、飼い猫の数が飼い犬の数を抜いたと推計されていますが、犬も根強い人気があります。
一方、犬好き、猫好きの人たちの中には、住まいの事情などから飼うことのできない人もいます。
そこで、実際に犬、猫を飼っている、いないにかかわらず、「犬派」と「猫派」、どちらが多く、どんな点に引き付けられるのかを2000人にアンケートで聞くとともに、獣医師に犬、猫それぞれの良さを語ってもらいました。
「犬派」6割、「猫派」4割
「あなたは犬と猫、どちらが好きですか」への回答割合
アンケートは8月26日、全国のYahoo! JAPANユーザーを対象に行い、男女2000人から有効回答を得ました。
まず、「あなたは犬と猫、どちらが好きですか。どちらかといえば、でお答えください」と質問すると、
「犬」が60.6%、
「猫」が39.5%で、
ほぼ6対4という結果に。飼育数とは違い、「犬派」が優勢という結果になりました。
次にそれぞれを好きな理由を、「最もあてはまるもの」一つを選んでもらう形で聞きました。「犬が好き」と答えた人の理由としては、「かわいい」が26.1%と最多で、「忠実」(23.5%)、「癒やされる」(20.4%)が続きました。
「番犬として役立つ」という選択肢も入れたのですが、選んだ人は2.3%にとどまりました。
「猫が好き」と答えた人でも、「かわいい」が38.7%で最多でしたが、2番目に多かったのは「癒やされる」(27.4%)で、「マイペース」(15.5%)が続きました。
コロナ禍で猫を飼う人が増えた理由の一つといわれた「世話が楽」は4.9%でした。
では、実際に犬や猫を飼っている人はどれくらいいるのか尋ねたところ、「犬を飼っている」人が11.6%で、「猫を飼っている」人が10.1%。「犬と猫、両方飼っている」人が1.8%で、「どちらも飼っていない」人が76.7%に上りました。
実際に飼っている状況を「犬派」「猫派」に分けてみると、「犬派」の中で実際に犬を飼っている人が18.5%だったのに対し、「猫派」で猫を飼っている人は23.3%でした。猫の方が飼いやすいとされる傾向の表れかもしれません。
ちなみに、「猫派」で「犬を飼っている」人が7人、「犬派」で「猫を飼っている」人も17人いました。
最後に「犬、猫への思い」を自由に書いてもらいました。現在犬を飼っている人からは「かけがえのない家族」「意思疎通は90%!」「一緒に散歩できて楽しい」「夜、布団に入って寝てくれるときは本当にかわいい」といった声があり、現在は飼っていない人では「15年前までシベリアンハスキーを飼っていた。
死んだ時悲しくて、それから生き物は飼っていない」などの体験談や、「YouTubeの動画で犬好きになった。いつか飼ってみたい」といった回答がありました。
一方、猫を飼っている人からは「ツンデレなところがたまらない」「家族の一員」「帰宅すると玄関まで迎えに来てくれるのがかわいい」といった声が。
飼っていないものの猫好きの人たちの声としては「YouTubeで保護猫の動画を見るのが日課」「街を歩いていて猫に遭遇すると、ホッとした気持ちになる」などの意見がありました。
犬との「一体感」、猫の「ツンデレ感」
次に、獣医師の増田国充さんに話を聞きました。
Q.アンケート結果を見ての感想をお聞かせください。
増田さん「動物にまつわるアンケートの中で、『犬派か猫派か』というのは鉄板ネタといわれ、いつの時代も関心を持たれるテーマなのだと思います。
今回のアンケートの結果を見ると、『犬派』と答えた人の割合が非常に大きいことに驚きました。
ペットフード協会による2021年の犬猫の飼育頭数調査では、猫の方が180万匹ほど上回っているという報告がありましたので。
また、『実際に犬、猫を飼っていますか』という問いに、『どちらも飼っていない』人が7割以上いることから、そもそも動物が好きであるものの、実際に犬猫を家庭に迎え入れて生活することができない人たちが非常に多いという現状を改めて浮き彫りにしたという印象を受けました。
犬や猫と生活したいものの、現状を鑑みるとそれを実現するのが困難な状況にある人が多いことがうかがい知れます。
とりわけ犬は猫と比較した場合、散歩の必要性や鳴き声への配慮、犬にとってストレスなく過ごすためのスペースの確保という観点から、さらに実現が難しいものと考えられます。
とはいえ、動物との生活に高い関心や憧れがある結果ともいえるのではないでしょうか」
Q.犬の良さはどういった点にあるのでしょうか。
増田さん「動物と生活する上で、その動物とどう過ごしたいのかで犬派や猫派に分かれるのではないかと思います。
犬は散歩をして、屋外で体を動かすことが大好きです。また、さまざまな体験を通して、おうちの人たちと犬との絆が生まれ、一緒に喜びを分かち合う『一体感』を得られることが、犬の良さの一つだと思います。
その絆から、おうちの人たちに向けて『大好きオーラ』を体いっぱいに表現するところも、犬と生活する醍醐味(だいごみ)の一つとなっています。
犬種にもよりますが、プードルやシュナウザーのように、カットの仕方でスタイルの変化が楽しめ、おしゃれに決められることも、犬ならではといえるでしょう」
Q.では、猫の良さはどういった点でしょうか。
増田さん「対する猫は、集団行動をする動物ではないため、『お猫さま』と呼ばれることがあるくらい、基本的に気の向くままな行動をして生活している時間が多いのが特徴です。
かと思えば、おなかがすいたときや遊んでほしいときには、体をすり寄せて甘えてくる二面性を持ち合わせています。この『ツンデレ感』がたまらないという人も多いと思います。
犬派の中でも、お散歩の時間が確保しづらいことで、まず猫を迎え入れてみたところ、その魅力にはまってしまったという人も見聞きします。
一概に比較できない部分もありますが、犬よりも猫の方が飼いやすい環境にあることが多いため、その結果が、飼育頭数と『犬派か猫派か』との結果の違いに現れているのかもしれません」
Q.犬、猫とよい関係を築くために大切なことを教えてください。
増田さん「犬も猫も愛玩動物として人間と長く共存してきました。
同じ哺乳類ではあるものの、猫は小さい犬ではありませんし、その逆もしかりです。
それぞれの動物種としての特性を理解しておくことは、彼らの健康を守る上で、また生じ得るトラブルを回避する上でも、非常に重要です。それぞれの飼育に適した環境、例えば食事や生活スペース、お散歩やお手入れの頻度など、ご自身で提供できるかをまずイメージしてみるとよいでしょう。
また、現実的な問題として、犬や猫と一緒に生活することは、喜びを享受できる一方で、経済的な面や飼い主の生活に不自由さが生じることもあります。
アニコム損害保険の調べでは、犬では年間約35万円、猫では17万円程度の費用がかかると算出されています。
そして、彼らの一生をしっかりと見届ける、心のゆとりと責任感を持つことも大切です」
Q.9月20日~26日は動物愛護週間です。
増田さん「動物愛護週間は『動物の愛護および管理に関する法律』によって定められています。動物愛護と適正な飼育について関心を深めることを目的としています。
新型コロナウイルスの感染が拡大する前には、全国各地で動物愛護週間に合わせてさまざまなイベントが行われていましたが、コロナ禍が落ち着いたら、またこれらの企画が催されることを期待しています。
この動物愛護週間の期間にかかわらず、どのようにすれば人間と動物がより良い関係を構築できるか、これは今回のアンケート対象となった犬や猫だけでなく、私たちの身の回りにいる数多くの動物にも言えることです。
地球上で、人間だけで生存していくことは不可能といわれます。
彼らの存在で、私たちは時に心や空腹を満たし、生かされているといっても過言ではありません。
今一度、彼らの存在に感謝して、人間を含めた動物が幸福に過ごせるために何ができるかを考えるきっかけになれば幸いに思います」
※この記事は、オトナンサーがYahoo!ニュースを通じて実施したアンケートの結果を活用しています。
アンケートは8月26日、全国のYahoo! JAPANユーザーを対象に行い、2000人から有効回答を得ました。
年代は30代16%、40代33%、50代30%が多く、男女比はほぼ6対4。職業は会社員43%が最多で、専業主婦(主夫)13%などでした。
※アンケートのパーセンテージは小数点第2位を四捨五入しており、合計が100%にならない場合があります。