クリスタルチルドレンたちのための教育

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今日は、こどもの、ネイティブキッズ向けの英語学校のプレゼンテーションデーでした。3ヶ月に一度、子どもたちが自分の考えをまとめ、意見を発表する日です。

これまでの自分なら、お付き合い感覚でどこか心あらずなままの参加だったのですが、今日は子供やパートナーとの間にかかっていた厚いヴェールが外れたせいか、ワクワクして参加したし、子どもの発するすべてが愛おしくてたまりませんでした。世界の見え方が違う。
そして、今は差し出してくる愛を受け取れる自分がいる。
応援してね、と人にお願いできる自分がいる。

 世界から隔絶されているという幻想世界をみせつづけてきた存在たちが、その正体をついに私に見破られて、然るべき対処で去ったので、やっとその外へ出ることができたのです。(※このときの話は、かなり怖いお話なので、眠れなくならないように有料ブログで別にシェアします。)
やっと無限列車から出られた。

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 そしてマスターからは、これまで私が経験させられたこと、勉強させられた分野の道筋の総括講義を教わり始めています。
 ああそうだったのか、これがあっちにつながっていて、あれがこっちにつながっていて....と一見関連性のない分野が頭の中で一本に繋がりつつあります。

 同時にこの分野の専門の大学や日本国内で人脈を持っている友人から、急に連絡が来たりもして、自分の身に起きたことなどを含め、自分が果たすべき仕事のことをお話したら、必要ならば引き合わせてあげるし、語学を勉強する上で必要になる心構えなども含め、いろいろと具体的に考えてくれました。
さすが、優秀な秘書役、実務能力を備える午未天中殺です。
 彼はイギリスの大学を出て、イギリスでずっと働いていたことがあり、日本におけるかつての私の修行仲間の一人です。

「こんなところで小さくまとまってて、満足なのかよ!」とどこまでも広い現実世界の可能性へ目を向けさせる発展型応援の子丑天中殺の応援の仕方と、感情を大きくゆらがさず、しかし強い思いで「心に決めたんですね。ならば、必要な武器や手段をあなたにお渡ししましょう。」と黙って、必要なことを整える午未天中殺の応援の仕方は、面白いように違いますよね。

 そして、直接的になんの金の足しにもならない人間の精神世界や、ひととひととのつながり、深い視点で社会で捉える情報を面白がって、わからなくても共感しようとしてじっと聞き続けてくれるのも、午未天中殺のひとに多いですね。行動や発想は現実的な人ですが、こういう世界を大事にしているんです。

マスターの取り計らいなのでしょう。
他からも次々とすごいスピードで色々な情報が集まってきています。
今朝、インターナショナル・スクールの教師から、シェアされた情報にもその断片があって、個人的に驚かされました。

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インターナショナル・スクールには、PSEという教科があります。
PSEとはPersonal Social Educationの略で、イギリスではそこにhealthが加わって、PSHEになり、公教育の科目として取り入れられているそうです。
 日本には、それに近い教科として「生活」とか「道徳」みたいな授業が思い浮かびますが、実際はそれらと海外で行われているPSEとは、成り立ちからその利益に至るまで、似ても似つかぬ大きな差が横たわっています。
 日本でおそわるそれは、誰かが正解を決めています。そして、こうしたほうがいいよね、思いやりを持ちましょう、という共感とか、感情に訴えかけるような理解を求めて、みんなが平等になり、仲良くするための手法がベースになった授業展開です。ですがそれはもう本当に本当に古くて、1世紀も前の物だと思います。

 海外のやっているPSEというのは、日本のような情による正義や、考え方をどっちかにゆずらせてなりたつ平和を目指した、そんな程度の対人スキルではありません。

 科学的なエビデンスに基づき、人間の精神や心の機能性をしっかりと研究した上で作られたプログラムです。
 全体のためではなく、個人が自分の人生で活用した場合、大きなベネフィットを得られますし、一生に渡って周囲とこころを繋いで、うまくやるスキルを身につけるための機会です。
 子どもたちは、早くから、まず自分のこころが何を感じているかを自分自身が内観してつかみ、それを周りに適切な形で表現し、反応性を自分でコントロールできるように訓練されていきます。
 そんな対人関係基礎のスキルを固めた子どもたちは、自分の心を表現する方法を持ち、コミュニティの中でどのようにやっていけばストレスを抱えなくてすむのか、さまざまな選択をとれるようになります。

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そもそも、海外では引きこもりの若者は、そんなにいません。
 日本での引きこもりの数は、ついに146万人になったそうです。
 日本の引きこもりの殆どは、対人関係がうまくやれなかったことをきっかけにしています。英語圏で当たり前に教えるPSEによるコミュニケーション・スキルを持っていないから、繊細な人ほど、日本社会に出たときにこころが対応しきれなくなってしまい、出口を失ってしまいます。

 このようにPSEとは、さまざまな人間関係の中で軋轢や摩擦に直面した時、子ども自身がそれを解決できるように仕える道具として、さまざまな手法をもたせてもらえる授業なのです。

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 例えば瞑想、というと、日本ではヨガとか自己啓発系セミナーの人、オカルト、宗教といったイメージがまだまだ拭えませんが、それはかなり遅れたひとの認識です。もはや海外では瞑想は普通に受け入れられるものになっていて、子供の教育や生活の中に、当たり前に取り込まれています。

 授業を行う前に子どもたちがサークルを作り、静かな瞑想から始まるのは当たり前の光景。またアスリートが練習前に瞑想を行うのも当たり前。ビジネスマンが瞑想の時間を取るのも、普通の習慣として認知されているのです。学校で教えられているレベルのものを、もはやオカルトだとは思わないでしょう。
 PSEはこうしたスキルもカリキュラムの中に取り入れています。

 一方、道徳教育と言ったら、日本人がふと思い浮かべるのは、日本の教師ドラマ・金八先生、教師びんびん物語、GTO、のような大ヒットドラマ。
 このドラマがヒットした中に共通してみられる、日本人にとっての好ましい教師像というのは、人情で人間関係トラブルを解決する、直情的で、特別にルールを曲げ、大岡裁きをするような教師たちのイメージです。
でも、これってホントは、良い教師なんでしょうか。
子どもたちの、人間関係理解やスキル習得に役立っているのでしょうか。

 西洋社会の教育視点では、もしそういう教師がいたとしたら、ドン引きすると思います。きっと、ギャングのボスか、コミュニケーション・スキルや自分の感情やマインドの制御が非常に未熟な教師だと思われるでしょう。

 インターナショナル・スクールの小学生が学ぶ Personal Social Educationのカリキュラムのイメージが湧くように、(イギリスの場合PSHEですが、)参考にのせておきます。

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そして、今朝、PSEの先生からこのPSEのベースになっている基礎の学問とはなにかをシェアしてもらったのですが、それを読んでいて非常に驚きました。
 ここに体系化された実学は、じつは瞑想をベースに人の心と体と意識がどのように連動していくのかを、チベットのダライ・ラマの協力を得ながら、徹底的に研究した成果を元に作られたものだったからです。

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ダライ・ラマは、今中国の思惑をさけるために亡命していますが、その亡命先で、こんなことをやっていたのか、と非常に驚きました。
簡単には教えないであろう秘境に隠された叡智を西洋社会の科学者たちに惜しみなく情報提供していたのです。

 西洋社会は、今や意識の研究がかなり進んでいて、そういう分野をたかが宗教の世界の話でしょ、と日本が笑っている間に、科学的な視点を活用して、何千年もつづいてきた人類の叡智を再現性のある法則体系へ変換し、実験を繰り返してエビデンスをとって、実用証明レベルに変え、すでに西洋の教育に取り入れたり、経営に取り入れたりしながら、人々の意識の変容につなげているのです。

 前にも記事に書いた

・個人の決断が物事を動かすことを子どもたちが学ぶこと
・ノーといえる世界を学ぶこと
・激しい感情をどのようにコントロールしていけばいいのか

は、全部このPSEで教わっています。

 ひとの精神とはなにか、を徹底的に秘技や伝承から調べ上げ、実験を繰り返し、実学に変えて来たものが、子供の教育プログラムになり、これからの社会を生きるこどもたちの強力な道具となっているPSE。
 移民や多彩な文化背景を抱える国では、こうしたプログラムが教育に取り込まれた結果、自分自身で紛争解決ができる子どもたちを増やし、世界を良くしようとし始めているのです。


それにたいして、日本の子供は、なにかあったら、先生に言いつけます。告げ口します。そして、問題は権威に命令してもらい、話し合いをしながら解決を図ります。一見解決したように見えても子供にはなんの力も育っていません。
 こんな手段で集団を協調させつづけていたら、子供は社会性において過学習を起こしますし、もし子供が頼ったその権威が信用ならない人間性を持っているリーダーだとしたら、そのコミュニティはその権威者が法律になり、簡単に支配されてしまいます。それがいじめの無視や、集団の暴力につながることもあります。

 日本人のストレスは、人間関係からくるものがほとんどだと言われますが、それは日本のすべての大人がコミュニケーション・スキルが稚拙なまま、未発達だからなのです。学校で学んできた「権威による大岡裁き」では、この社会問題や個人的な悩みは解決されません。
 自分たちが世界の流れの中で、どれだけ精神的に遅れを取っているのか、自覚しないと本当にまずいです。

 英語圏では、小さい頃からプレゼンばっかりやっています。人前で自分の考えを堂々と発表したり、説得したりする技術を学びます。
 日本のように奥ゆかしくしていて、謙虚な人を演じて、自分の気持ちや要望を察してください、というのは、世界では通用しない考えです。
 自分が言ったことが全てなのですから、自分の内面をうまく伝える能力を養います。

 IBカリキュラムのインターナショナル・スクールでは、自己表現するために土台となる自己肯定感を作るためにはどうしたらいいかも徹底的に考えられて授業がなされています。
 すべて、徹底的に教育研究してあって、実験の成果が出たものだけをとりいれ、全てが子供の利益になるように、こころの科学がつかわれてるんですよ。
日本の教育はなにをやってますか?
偏差値の高い私立に入れることが、本当に子供のためになると思いますか?
大事なのは、人間がこころを進化させること。

 科学的理解を用いながらひとがこころをいかに進化させるかを探求し実践している西洋社会は、すでにその重要性を理解しています。
それがイノベーションを起こした次の地球社会に対応するための鍵だから。

平和を作りたいなら、軍事費を増やすことだけが解決策ではありません。
 増やすなら今の日本の教育とは全く違った教育を展開できる創造的な教員を増やすための海外派遣や留学奨学金の予算。
 平和を作る外交力を持った日本の子どもたちをたくさんつくることだと私は思います。
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