子どもの障害へのプチ理解~感覚過敏~

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コラム
 パラリンピックの話題が最近増えてきましたね。この機会に、子どもに起こりがちな、目に見えない障害について少し理解を深めてみませんか?

 子どもを育てていると、苦手な食べ物が多かったり、耳を塞ぐ仕草が多かったり、裸足で歩くのが苦手だったりする子もいますよね。ほとんどの子達は、初めての経験に慣れずに過敏に反応しているだけの場合が多く、時間の経過や慣れに伴って、克服したり苦手意識が薄れたりしていきます。しかしまれに、感覚過敏で苦痛を伴うほどの状況に陥っており、それを一生懸命伝えようとしている子もいるのです。幼いうちは言葉で上手く説明出来ないため、泣いたり仕草で伝えたりするので、機から見ていると騒がしい子扱いされてしまいがちです。今一度、そのお子さんの様子を観察して、何を訴えているのか考えてみましょう。


感覚過敏ということ

 感覚過敏と聞くと、ちょっと敏感なだけで大したことはないとお考えになる方もいらっしゃいますが、場合によっては生活する上で障害になりうるほど、想像以上に苦しい環境にいることがわかります。具体的に以下にまとめてみます。

聴覚過敏:何でもない音が大きく聞こえたり、耳に響いたりする。音が聞こえることに苦痛や不快感を感じる。賑やかな街のざわめきが、工事現場の騒音の中にいるように、夏のセミの鳴き声は耳を塞ぎたくなるほどに。程度によっては、頭痛などの痛みを伴う。
味覚過敏:人よりも味に敏感で、料理の中の一部の味を敏感に感じ取ってしまう。ほんの少し小さく刻んで入れても味に気づいて食べられない。例えばピーマンの苦みを、ゴーヤ程に感じる。好き嫌いと違って、口に入れることも出来ない場合がある。また、食感に過敏性のある人もおり、パサパサ、ドロドロ等の特定の食感が苦手なこともある。
嗅覚過敏:一般的に良い匂いと感じられる石けん、柔軟剤等の人工的な香りで吐き気を感じる。料理の中の人参やピーマン等、香りの強い食べ物の匂いをかぎ分けて不快に感じる。
視覚過敏:目から感じる情報や光を過剰に感じ、上手く処理出来ない。白地を眩しく感じ、紙に書かれたものが見えない。蛍光灯の明かりが眩しく、吐き気がする。多くのおもちゃの中から、1つを探し出すことが困難。
触覚過敏:特定の肌触りの物が着られない。服についているタグ等、ちょっとしたとっかかりに痛みや不快感を感じる。気温を敏感に感じやすい。暑い外は灼熱に、涼しい室内では鳥肌が立つほどの寒さを感じる。

 味覚と嗅覚の過敏は、食事中により顕著に表れることが多いです。あなたのお子さんは、特定の食べ物を過剰に嫌がっていませんか?口に入れるのを仰け反るほど嫌がったり、吐き出したりしていませんか?それはもしかしたら、好き嫌いではないかもしれません。感覚過敏の為に、体が受け付けないのかもしれません。無理に食べさせようとせず、匂いの少ない他の食材を使ったり、食感の違う調理法に変えてみて下さい。大きくなるにつれて、慣れや耐性がついて食べられるようになるかもしれませんし、改善しないかもしれません。大切なのは自分の食べられる物を見つけて、食べる喜びを感じられること。栄養を摂ることはもちろん大切ですが、嫌がる食材から摂る必要はありませんので、食べられる物や調理法を見つけて選択肢を増やしてあげてくださいね。

 聴覚、視覚、触覚の過敏は、日常生活や外出中で顕著に感じられることが多いです。人混みに行った時に、よく泣いていませんか?言葉で上手く説明できない子どもの一番の不快感の表し方は、泣くことです。外出を嫌がったり、一目もはばからず泣くお子さんに困ったりすることもあるでしょう。ではなぜ泣いているのか、何を不快に感じているのか、観察してみましょう。大きな音が苦手で耳を押さえる仕草があれば音を敏感に感じ取っているのかも、目を塞いだり伏せたり視界を自ら狭めているなら眩しさや視覚情報を敏感に感じているのかも、特定の服を嫌がったりタグを気にしているならば触覚を敏感に感じているのかも。耳を塞いであげたり、視界を狭めてあげたり、好きな感触の服にしてあげたり。お家の人に出来ることは十分にありますので、「こうすれば苦しくなさそう」というお子さんにあった方法を探してやってみたり、方法を伝えたりしてあげてくださいね。



最後に・・・

 日常生活の中で、「何で食べられないんだろう?」「こんなに泣いて他の人の迷惑になる・・・!!」と不安や責任を感じる前に、もう一度お子さんの様子を観察し、こういった過敏症があることを思い出してください。もしかしたら、自分とは感覚が異なり、我慢できないくらいの不快感を感じているのかも、と考えてください。それはその子の責任でもなく、あなたの責任でもありません。ただ少し平均よりも敏感なので、生きる上でちょっと工夫がいるだけです。暑ければクーラーをつけるように、うるさければ耳を塞ぐように・・・

 幼ければ幼いほど、対処法を知らない子どもの訴える方法は泣くことだけに制限されます。子どもの安心できる存在、不快を取り除いてくれる身近な人間の先輩は、お家の人だけに限らず、周りの大人達です。自分一人でわからなければ、他の人に相談して一緒に考えましょう。それは自分の親でも、親戚でも、保育士さんや先生でも、はたまたネットの向こうの人でも構いません。どうしたら不快感がなくなるのか、子どもの代わりに探して、やってみて、大きくなった時に対処方法を伝えてあげてくださいね。



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