愛ちゃん

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小学生の頃の話。
小学校までは片道約4km。
朝は、通学班で登校する。

8人~10人くらいの班だった。
歩きながら、いろんな話をする。

夏休み明け、
話題は「どこに行った?」がテーマ。

海に行った。
水族館に行った。
ディズニーランドに行った。

どこの海?
どんなんだった?
どうだった?
えー!そうなの~!
などと盛り上がる。

私の番が来た。

私は松島に1泊2日した話をした。

水族館に行ったこと、
泊まった部屋に
”すっごい大きいなベッド”があったことを話した。

「どんなベッド?」と
みんなが興味を持った。

「部屋の真ん中の高くなったところにあって、
丸くて、
シーツが大きくて、ひらひらして、
滝みたいにベッドを覆っているの!

しかも、
スイッチがいっぱいあって
照明の色が変わったり、
ベッドも回るの!

ベッドの周りに
おっきい鏡がぐるっとあるから
照明変えて
ベッドを回すと
”夜ヒットみたい”になるの!」
と得意気に言った。

4歳上の愛ちゃんが、
低い声で、
「それ、ラブホでしょ」と言った。

「ラブホ?」と思ったけど
みんな急に笑いだしたから
恥ずかしくなった。

その後、ラブホの話になり
もっと恥ずかしくなった。


私は、この会話をきっかけに
”知らないで話す”怖さを知った…。
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