さて、前回の続き。
っていうか、ここ数回ずっと続いているので、もしよろしければ、3、4つほど遡って、「ドイツ語翻訳、歯が立たなかった話」から順番に読んでいただければ嬉しいです!
ドイツ語版ツヴァイクの手紙の本がなぜうちにあるのか?
。。。実は、私もなんでだか知らん!
いつの間にか本棚に紛れていたのです。
私はあまり本を買わないんですね。
荷物になるし、一度読んだら読み返すことなんてめったないし。
図書館で借りて、面白かったり、手元に置きたいなと思ったものは買います。
手元にあるのは、シャーロックホームズシリーズと、赤毛のアンシリーズ、オースティンが数冊、ブロンテの「ジェーン・エア」(→割とべたな昼ドラ展開好き)、あと漫画(笑)
それから、ドイツ語関連の本とテキスト、ヘッセとゲーテが数冊。私の好きなホフマンとシュティフター。
占い参考本、魔術系、オカルト系、錬金術系が数冊。
人からプレゼントされたものとかはありますね。なぜか健康・美容関係の本が多い・・・。
料理本も何冊かあります。
数年前引っ越しをした。その時に、割と処分したんですけどねー。特に漫画。
今手元に残っている本は、たぶん・・・死ぬまで一緒だよ♡
うちの実家の家族の一人が、古本好きなんですよね。
どかっとまとめて買ってきて、読まないのに買ってきて、なんかこう・・・おいておくだけでいいらしいんですけど・・・・(笑)
たぶん、このツヴァイクも、古本屋さんで見かけて、ドイツ語!bоに買っていってやろっかな、みたいな感覚で買ってきちゃったんだと思います。
それで、しれっと本棚に紛れ込ませていたのかもしれません。
古本屋経由なのは確か。
なぜそれが分かるかというと・・・元の持ち主のものが挟まれた状態だったからです。
注文書と納品書が挟まったままだったんです。
ドイツ本国へ注文したらしく、英語で注文書が書いてあります。
注文日が、昭和39年6月6日。
納品されたのがその年の10月2日。
注文してから数か月かかってますね。
注文者のお名前も書いてあります。
そしてなぜか、お勤め先も書いてあります。
あ、あの、もしや、××電機の〇〇さん・・・昭和のサラリーマンの人。。。この本、もしかして経費で落とそうとしました?
電機関係の仕事に関係ないじゃん!
それは経費で落ちませんよ~。
これだから、昭和のサラリーマンはさぁ・・・
ゆるくてルーズって思われるんだよー。
昭和39年で、この本、1050円です。
当時の価値としては高いのか、安いのかどっち?
昭和39年の大卒初任給が17100円だったそうです・・・。
高卒公務員が12400円。
うぉー、今の私の月収そのままで昭和39年にタイムスリップしたい!
かけそば50円、ラーメン60円、喫茶店でコーヒーが70円の世界です。
1050円ってむっちゃ高いじゃないですか。
ざっくりと今の価値で一万くらいの感覚ですかね。
で、多分ですが・・・鎌倉周辺住人だったこの発注者、新宿の紀伊國屋書店まで行き、注文して、さらに数か月待った挙句、現在の価値で一万円ほどする本を手にしたにもかかわらず・・・
読んでない?!
注文書・納品書が挟み込まれたまま、アイロンかかったようにぴしっとした状態。ページを開いた形跡が・・・ない。
まぁ、よくある話ですよ。
買ったけど、注文に時間がかかってしまって、届いた時にはすでに読む気が失せてしまっていたり、必要なくなってしまってたり。
だけど、不思議です。
昭和39年6月6日、確実に彼は新宿にいたのです。
紀伊國屋書店にいたのです。
昭和39年6月6日は雨降りの土曜日だったらしい。
当時はまだ、半ドンとかいうシステムがあったはず。
お昼過ぎて、雨の中、書店に立ち寄ってから注文し、その後窓に流れる雨粒を見ながらゆっくりとコーヒーでも飲んだかもしれません。そして、午後遅く、夕方近くになってから、鎌倉へ帰っていったのかもしれません。
本が届くのを楽しみにしながら・・・。